バナー2005年9月4日号
本文へジャンプ  
桜町遺跡周辺整備の基本計画に市民の意見を
建設の財源見通しを示して公開論議を

 市議会桜町遺跡プロジェクト特別委員会が8月19日開かれ、桜町遺跡周辺整備基本計画検討委員会の「基本計画への提言案」が報告されました。これには財政計画の裏付けがありません。桜町遺跡プロジェクト特別委員会としては、9月議会で建設費の概要を示すよう当局に申し入れることになりました。

計画案は小矢部市のホームページに

 「基本計画への提言案」には、2.7ヘクタールの敷地に配置する駐車場や建物、公園の概略図も示されています。建物部分には桜町遺跡の体験研究棟、展示棟、レストランや物産販売を行う地域振興棟、道の駅としてのトイレ・休憩施設が含まれます。建物面積としては2400uを想定しています。詳細は「小矢部市のホームページ」などで閲覧できます。
 市は、「基本計画への提言案」に対する市民からの意見を募集しましたが、十分に周知できないまま、8月末で締め切りました。特別委員会で砂田市議は、「第2段階として、基本計画に財源の裏付けを詰めた段階でもう一度市民からの意見を募集する」ことを求め、当局も市民の意見を聞くようにしたいと答えました。

「計画の内容を知りたい」が多数
日本共産党の市政アンケートより


 日本共産党が行っている市政アンケートで「道の駅と桜町遺跡プロジェクトについて」質問したところ、「計画の内容を知りたい」が35.6%で一番多く、次いで「やるべきでない」20.0%、「推進すべき」11.1%、「わからない」13.3%でした。
 寄せられた意見の一部を紹介します。引き続き、みなさんの意見をお寄せ下さい。

「推進すべき」という方の意見
◇ どうゆうものにすべきか、市民の声を市が待っているのを承知している。@国内有数の遺跡を活用しない手はない。「市の活性化のために」A残念ながら、いまだこれという案はない。

◇ やるんだったら大きめに

◇ 活性化のためやるべきである。

「やるべきでない」という方の意見
◇ やるべきでない。@全国至る所に縄文施設があり、取り立てて小矢部に必要ない。資料だけでよい。A道の駅の商業施設はまたまた赤字が必然と思われ、箱物行政の延長にすぎない。
◇ 無駄そのもの。時間と人件費の無駄、推進しても何の利なし

◇ 桜町遺跡について市民に関心の持つ人は少ないと思う。(ごく一部の人のみ)それに多大な費用をかける必要はないのではないか。市の活力にメリットはないように思います。

「計画を知りたい」という方の意見
◇ 桜町遺跡は「学術的保存」に重きを置いて、観光にはなじまない。専門家や関心の高い方の見学施設で。道の駅は観光に適した場所に。他の市町にあるから導入という考えは?。採算がとれない。赤字となる。

「わからない」「その他」という方の意見
◇ 遺跡は大事にして欲しいです。

◇ どうしてもやらなきゃいけないプロジェクトかどうか、考え物だ

◇ 道の駅は採算が合うかどうか。流行を追うだけでは駄目だ

◇ ただの無料休憩&トイレにならないように

◇ 発掘の最初の段階で、縄文時代に高床住居が造られ、木の組み方についても「縄文時代からたいそう進歩していた」と新聞に出た。
 しかし、後ほど縄文遺跡へ弥生遺跡が崩れこみ、混合状態になってあたかも縄文時代に、従来弥生時代以降とされていた手法がすでに行われていたとしたのは、誤りだと訂正された。
 しかし、それが徹底せずいまだに小矢部遺跡が最高だと考えているもの数多くあり。こんな訂正ばかりしたところに価値有りや。

 市民の意見をもとに、道の駅や桜町遺跡関連の施設整備に何が必要なのか、十分な吟味と検討が必要です。計画の内容まで、国からの補助金がもらえるかどうかを基準に考えるのは本末転倒です。もちろん、市の財政状況もありますから、この計画にどの程度の予算を充てるのか、市民の合意が必要です。予算がなくてすぐには実現できないがどうしても必要というものについては、長期計画を立てて取り組むことを検討してもよいでしょう。

 トップへ戻る
砂田喜昭(Yoshiaki Sunata)のホームページへ戻る