侵略戦争を賛美し、日本国憲法を否定する「新しい歴史教科書をつくる会」編の教科書
小矢部市では使わない
市教委が決定
「60年前までに日本が行ってきた戦争は正しかった」と、歴史をゆがめる内容を子どもたちに教え込もうとする「新しい歴史教科書をつくる会」編集の歴史と公民の中学校教科書(扶桑社版)は、小矢部市では使われないことになりました。7月26日午後1時から開かれた小矢部市教育委員会で決まったものです。
この問題をめぐって、「平和をつくる富山県連絡会(運営委員・美谷克己氏)」や「小矢部平和委員会」のほか富山国際大学の先生など多くの個人から、教育委員会に対して「つくる会」教科書を採択するなとの申し入れが相次いでいました。
委員会を傍聴した美谷克己氏から次のような報告が寄せられています。
今日午後1時からの小矢部市教委を傍聴してきました。
社会科については、地理・歴史・公民は東京書籍、地図は帝国書院に決定。採択区内で違ったものを使うことは、まずあり得ないので、南砺(2時からだから、もう終わったはず)、砺波(明日)も同様の決定をするでしょう。
委員会の様子を少し説明すると、採択協議会からの報告書(注)が配られ、それに基づいて、小矢部選出の協議会委員(中学校長)から簡単な説明がありました。その話では、社会科については、扶桑社版はほとんど問題にされなかったようです。東京書籍A、帝国書院Bというランクだったそうです。
その他では国語が光村から三省堂に変更、数学が東京書籍から啓林館に変更といった大きな変化もありましたね。(小矢部市にとっては、という意味も含めてです。今期から砺波と合区になったので。)
教科書全ても会議場に展示してあり、表決の前に実際に現物を見ながらの説明や話し合いもあり、1時間以上かけて、思った以上に丁寧に検討していました。協議会の決定にもとづく議案に対しては特段の反対意見はありませんでした。
注:資料として傍聴者にも配布するよう要求したが断られ、議案書1枚(採択一覧表)しか貰えなかった。なお、傍聴者は他になし。
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