アスベストの再調査を
市教委に申し入れ 共産党
「市内の学校にアスベスト(石綿)が残っていないか、再調査を」と、日本共産党の砂田喜昭市議は市教育委員会教育次長に22日、参考資料を手渡して申し入れました。
アスベストによる死亡例、全国で500人も
過去に飛散アスベストを吸い込んだために肺ガンなどで死亡していた人が500名を超えていることから、社会問題になっており、国や県でも各種施設の再点検を求めています。
過去に大谷小学校でアスベスト対策
十数年前の調査では、大谷小学校でアスベストが吹き付けられていたことから、1987年度に該当部分を囲い込み空気中へ飛散しない措置を執るとともに、1988年の夏休みに大谷小学校では除去工事を行いました。工事後に調べた浮遊アスベスト濃度は1リットル中、0.5繊維未満で、安全基準内でした。石動中学の物置も同じころ、アスベストを除去しました(小矢部市から県への報告による)。
調査漏れの可能性も
当時の調査では、設計図書を見て、吹き付け剤にアスベストが含まれている製品が使われているかどうかを調べるものでした。しかし最近、市販されているいくつかの蛇紋岩系モルタル混和材について、「無石綿」、「ノンアスベスト」等と表示された商品の中に、相当量の石綿を含有するものがあるとの結果が得られたそうです(2004年7月2日・厚生労働省)。
1990年当時、大谷中学校体育館にアスベストが吹き付けられているとして、富山県工業技術センターや民間会社の調査機関においてX線回析法で分析したことがありました。砂田市議が富山県工業技術センターに持ち込んだものからは「温石綿(クリソタイル)」が検出されましたが、市教委が調査したものでは検出されませんでした。当時、結果に違いが出たのは分析機械の性能の違いではないかとして、結局、微量で空中に飛散しないようにすれば子どもたちに悪影響はないから、砂田市議もそれ以上の追求はしませんでした。
日本共産党は、今回改めて、各施設の再調査を求めたものです。
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