バナー2005年6月12日号
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日本共産党が政府交渉
     
報告 坂本洋史

 5月24、25日、日本共産党富山県地方議員団は、政府の出先機関へ、県内の要望書を提出、交渉してきま左が坂本ひろしし、右から二人目が木島前衆院議員した。24日は金沢にある北陸農政局、25日は新潟の国土交通省および農林水産省の出先へ要望にでむきました。参加した坂本ひろし呉西地区常任委員にその報告を寄せてもらいましたので紹介します。

 火爪弘子県議ほか地方議員や予定候補者、衆院1区予定候補山田哲男さんと私、あわせて10数名が参加しました。両日ともに木島日出夫前衆院議員が同席しました。
 25日の国交省は総務課が対応しましたが、残念ながら全面的な回答するためには時間が必要だとの理由で当日の回答はありませんでした。いくつかの要望について印象に残ったものを紹介します。

北陸農政局交渉
米作り県に減反押しつけを止めよ

 「県ごとの状況を無視して米作り県にも全国一律の減反を押し付けるのをやめよ、各県特産物の推進を支援し、地産地消にとりくむべき」と要望しました。これに対して次のような回答がありました。

 これまでのように全国一律の減反は現在やっておらず、消費者・市場重視の米作りへ転換を図っているところ。富山のようにおいしい米には需要もふえ生産も増えるだろうし、そうでないところの米は逆に減っていく、そうやって生産が調整されていくことを目指している。一気にこれをやれないが少しずつこの方向へすすみ、いずれ安定供給をと考えている。米の消費が減っている中でそれに対応しきれていない面があり、生産者の方ではいまだに「減反が押し付けられている」との感覚があるようだ。

食糧自給に責任を持たない農政は許せない
 聞いていてどうもしっくりきません。結局「市場まかせ」ということだな、国が食糧を自給するために責任をもつという姿勢がまったく欠如していると思いました。

有機肥料の活用策を
 稲葉山牧場の堆肥を水田へ  小矢部の「稲葉山牧場の堆肥舎を活用して生ごみをまぜて有機肥料をつくり、水田に還元する方法を実現できるように」との要望についても次の回答がありました。
 「もともと現在の堆肥舎は、家畜排泄物処理の法律にもとづいて200頭の牛の糞尿に対応し整備されたもの。よって、現状ではこれに生ごみが混ざると処理能力を超えるおそれがある。生ごみを活用するとなると家庭内での分別を厳格にしなければならないし、たとえば混入ビニールの取り除くための選別施設などが必要になるかもしれない。生ごみの均一性が保たれる保証はない。さらに臭気が出るおそれもある。これらの問題をクリアできるかどうかであるが、現状では技術的、規模的に無理があると考える。水田に堆肥を使うとなると、水稲であれば、家畜の堆肥と化学肥料とで成長の具合が違っている、倒ふくしやすいなどの問題点もあるようだ。

本来の趣旨に沿っていれば、一部生ゴミ活用も可能

 この堆肥舎は計画段階から今回の要望のようなものを想定していない。「糞尿を適正に処理する」という本来の趣旨であれば、一部に生ごみをつかうということは可能かもしれない。スタート時点で想定していなかったことをやったとしても、それは違法だからといってペナルティを科すということはなく、実態が趣旨に沿うかどうかが判断基準となる。

バイオマス活用事業への支援策も

 なおバイオマスを活用した事業に対する支援策もあるのでそれを活用するという手もあるかもしれない。農水省ホームページ上で詳しく要綱が出ているが、よく検討し県とも話し合って事業計画を策定し国へあげてほしい。

 以上が回答でした。さらに研究すれば可能性があるのではないかと思われます。今後私も、自治体関係者とも相談しながら、有機農業の推進に努力したいと思いました。


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