バナー2005年4月24日号
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3月議会予算特別委員会
おやべ活性化戦略提案事業で、
ほんとうに市の活性化ができるのか

砂田市議が質問


 「おやべ活性化の戦略提案事業」(解説参照)について、砂田市議は「これで小矢部市の活性化がほんとうに図られると考えているのか」と質問しました。企画情報課長は「市民からの積極的な提案を受けて、単年度でできる事業を展開したい」と述べましたが、「大丈夫」とは答えられませんでした。

思いつき提案で無駄づかいに終わった
メルヘン建築のライトアップ事業に3000万円


 砂田市議は、一部の人の思いつき提案では税金の無駄づかいになってしまうのではないかと懸念を述べました。その例として、メルヘン建築のライトアップを指摘しました。大家市政がスタートしたころ、市出身者が提案し、3000万円かけて学校をライトアップする照明施設を設置しました。市民の間からは電気料の無駄づかいだとの批判が出されていますが、それでも市出身者が毎日でも小矢部市を訪問してくれて、市の活性化につながっているのならまだしも、観光客がどんどんきている状況ではありません。この二の舞にならない保障はありません。

活性化のために
砂田市議の提案


市内業者の要望聞き取り調査から始めよ


 「地域経済の活性化のためには、市の部課長あげて市内業者の要望を直接聞き取り調査し、政策に具体化する地道な対策こそが先決ではないか」と、砂田市議は提案しました。

発想の転換を
「人口減少経済の新しい公式」(日本経済新聞社・刊)を紹介


 また、「小矢部の活性化のカギは人口増だ」という意見について、砂田市議は「発想の転換が必要ではないか。全国的に人口が減少していく中で、小矢部市が人口増、人口増と叫んでいるばかりでは無理がある。」として、日本経済新聞社が発行している「人口減少経済の新しい公式」(松谷明彦著)という本を紹介しました。
 この本で著者は「企業は売り上げ増ではなく付加価値率向上の追求を。経済政策は投資主導から消費主導に転換し、「経済規模の割には貧しい国民生活」の解決を」と述べています。

解説 おやべ活性化戦略提案事業
 これは、今年度から新規に実施する5カ年事業で、市民や小矢部市出身者などから小矢部を活性化するための提案を寄せてもらい、その中から市として採用したものを、1000万円以内で1年限りの事業として実施しようというものです。05年度予算では1000万円で「おやべ活性化の戦略提案事業基金」をつくりました。
この事業が提案されたいきさつについて、大家市長は今年2月に行われた市議会の各会派への予算説明の中で、「自民党の会合で、『補助金カットなど暗い話ばかりでなく、何か市が活性化するようなことを考えたらどうか』といわれて、急きょ取り入れた」と述べていました。

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