バナー2005年2月20日号
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2005年度予算概要
3月議会で論議しますので、
ぜひみなさんのご意見をお寄せ下さい


このほど発表された2005年度小矢部市予算案の概要についてお知らせします。
 一般会計126億円、6特別会計93億円、水道事業会計9億円、合計が229億円で、前年比8億円余3.6%減の予算となりました。3月議会で論議される予定です。読者のみなさんのご意見をお寄せ下さい。連絡先は『赤旗読者通信』の題字の下にあります。

「三位一体改革」

国は福祉関係補助金をバッサリ削減


小泉内閣が進める「三位一体改革」に伴い、9152万円の財源が減らされます。「地方分権を進めるため」というのは口実で、削減される国庫補助負担金は老人養護施設や延長保育促進事業、病院群輪番制病院事業など福祉分野が中心の3452万円です。ひも付き補助金と批判のある公共事業関係は対象ではありません。地方交付税も実質的に1億2100万円(臨時財政対策債)の削減です。税源移譲で所得贈与税は6400万円増えます。

財源不足を補うため市は財政調整基金などの積立金を6億2千万円取り崩します。主な積立金である財政調整基金は2005年度末には約8億円に減少します。

市長交際費を60万円削減


市長交際費を60万円減らし300万円とします。議長交際費は20万円減の150万円です。「市民オンブズ小矢部」がきびしく批判していたことに配慮したものと見られます。

ホームヘルパー利用料無料制度中止に

行革大綱をも無視し、弱者切り捨て


介護保険で小矢部市が率先して実施していた低所得者に対するホームヘルパーの利用料無料制度を止め、上乗せ・横出しサービス利用にも負担を増やします。砺波市が引き続きヘルパー利用料の無料制度を実施するとしていることに比べると大きな後退です。

国の補助金削減が理由で5%負担となります。国が800万円余り削ったうちの半分400万円程度を市民負担にさせようというものです。ホームヘルパー利用料無料制度の対象者は2003年度で144名、369万円でした。

小矢部市の行革大綱では「市民と行政による補助金審査機関の設置」をうたっていました。各種団体に対する補助金について1年間かけてその必要性などを議論するというものです。しかし、年金も減らされ毎日ぎりぎりの生活をしている低所得者に対する助成制度については、利用者の声や実態も聞かず、行政が一方的に打ち切ろうというのです。

投資的事業

行革大綱の半減目標は棚上げに


行革大綱で掲げた投資的経費の50%への削減については、25%の削減にとどめました。市単独の道路新設改良事業を約半減させ1億6410万円にしましたが、綾子河川公園整備事業に6000万円の予算をつけました。

駅南第三区画整理事業について、組合設立準備に500万円の予算をつけましたが、もし実施するとなると数十億円規模の事業となることが予想されます。地価が下がり続けており、これこそその必要性について、十分な議論が求められます。

おやべ活性化の戦略提案事業が新規に取り入れられました。うたい文句は「小矢部市が将来的に活性化するよう、市民にアイディアを募集し、実現させるための事業」というもので、1000万円の基金を積み、よいアイディアがあれば、基金を取り崩して実施しようというものです。市長が参加した自民党の会合で出された意見に答えて取り入れたとのことですが、一部の思いつきで税金が無駄づかいされないか懸念されます。よいアイディアがあれば、市民の間でも、議会でも多面的な角度から大いに議論し、練り上げて補正予算を組んで実施すべきものです。

子育て支援では


正得保育所に乳児室(13.8u)を整備し、10月より乳児保育を実施します。

保育所遊戯室にクーラーを設置します。今年度は5保育所で、すべて完了する予定です。プールについても今年度4保育所で整備し、完了する予定です。

学童保育については、春休みも実施することになりました。定員を増やして欲しいとの要望が強かったのですが、今回は見送られました。

小中学校統廃合審議会運営費に28万5千円が付きました。保育所の統廃合とあわせて検討する予定です。

津沢小学校の耐震補強工事に8380万円の予算で取りかかります(2007年度完成予定)。大谷小学校ではバックネット修繕、階段にノンスリップ取り付け工事、東部小学校の暖房機修繕、防球ネット設置、4中学(石動、大谷、津沢、蟹谷)図書館にエアコン設置をします。

小学校多人数学級支援講師配置事業(市単独)はこんども小学校1年生だけが対象で30人以上の学級に1人配置します(大谷2、東部1、蟹谷1クラス)。

金婚式が会費制に


金婚式が今年から会費制(一人1000円)に変わります。

農業支援では


中山間地域等直接支払い交付事が5年間延長されます。対象地域は南谷・宮島全域、子撫・埴生・北蟹谷の一部。


 
倒木被害処理に250万円の予算が付きました。


 
はしごつき消防自動車(24m級)を1億1千万円で更新します。

 


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