水道料金の値下げを求める会
こんどこそ値下げ実現を
ひとまわり大きな市民運動をよびかける
水道料金の値下げを求める会(八尾三紀夫世話人)は2月6日会合を開き、水道料金値下げを実現させるためにもう一回り大きな市民運動に発展させようと話し合いました。
これまでの署名運動が開いた
引き下げへの足がかり
値下げを求める会では一昨年来署名運動に取り組みましたが、市の水道料金を値下げできませんでした。携わった人たちに残念な思いがあるなかで、会合では、今後に生かすことのできる足がかりができたことを次の三点から確認しました。
県水値下げは史上初のこと
その一つは、史上初めて県企業局から購入している子撫川ダムの水(県水)の単価を引き下げさせることができたことです。県企業局が子撫川ダム建設時の借金をまもなく返し終わることを明らかにして、県に今後さらなる単価、受水量の引き下げをせまる展望を開きました。
水道事業が黒字に
市当局も「県との交渉で値下げにつなげたい」
二つめは、市の水道会計の赤字に会計処理上の問題があることを指摘し、改善させることで黒字に転換させたことです。その改善点は@高料金対策としての一般会計からの繰入が大幅に削減されていたのを元に戻したこと、A他市に比べて多かった修繕費を見直しさせたこと、B減価償却費の過大見積もりを県の指摘でただしたことなどです(詳細は『赤旗読者通信』2004年7月4日号または「砂田喜昭のホームページ」参照)。黒字経営の見通しがついたことから、市の水道企業担当者も「今後県との交渉で水道料金値下げにつなげたい」と言明するまでになりました。
子撫川ダムの固定資産税
課税漏れを是正
三つ目は、20数年間に及ぶ子撫川ダムへの固定資産税課税漏れを正すきっかけをつくったことです。過去の課税漏れ分の一部6889万円と毎年約1400万円が県から小矢部市に入ってくることになりました。高料金対策に使う一般会計からの繰入の助けになります。
水道料金
自己水源をフルに活用すれば
月1000円近く値下げ可能
市が自己水源(井戸水・原価1立方メートル12円)をフルに活用し、足りない分を県企業局(原価1立方メートル102円)から購入すれば、水道料金を月額で現在より1000円近く値下げすることも可能です。企業経営とすればコストの安い方を多く使うのは当たり前のことです。最近5年間の一日平均配水量(使用量)は平均7553立方メートルです。市の自己水源の能力は一日6500立方メートルです。仮に県水を1500立方メートルにすれば、水道料金は月20立方メートル使用の家庭で現在の4137円から3146円に引き下げが可能です。
10年前の県水使用量にすれば月185円値下げ可能
県企業局との共同経営だという立場から百歩譲って、一日平均配水量が7000立方メートルを超えた1994年の県水使用量一日5400立方メートルに戻したとしても、水道料金を月額約185円値下げできます。
料金値下げに向けて署名運動のうねりを
水道料金の値下げを求める会は、県企業局と受水団体(小矢部市、高岡市、福岡町、氷見市、射水上水道企業団)との受水協定を見直す2006年にむけて、@今年秋を山場にすえて署名運動を大々的に進めること、A関係市町の市民団体との共同をひろげることを確認しました。
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