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コラム ベトナム解放50年、歴史は動かせると希望ある人生に
今年は戦後80年、ベトナム解放50年。その時歴史は動いた。日本は戦争放棄、主権在民の国へ。ベトナムはフランス、日本の植民地支配を破り、50万人の大軍で攻め込んできたアメリカの侵略を退け、民族自決権を世界の大道にすえた。
筆者もベトナム反戦運動に加わった。国鉄労働者が米軍戦車の輸送を、座り込みで食い止めたことを知っている。地域ではベトナム反戦歌を歌い、ベトナム人民支援の声を広めていた。ベトナム解放のラジオを聞いた日、「歴史は動く、社会は変えられる」と喜びに湧いた。
一人ひとりの力は小さくても、世界中がみんなで力をあわせれば大きな事が成し遂げられると、感動を覚えた。「どうせこの世は変わらない」と諦めることなく、未来に希望を持って生きれば、道は開ける、と。
いま世界ではロシアによるウクライナ侵略、イスラエルによるガザでの虐殺。日本では物価高騰が襲い、福祉・教育の予算が削られている。どこに希望があるのだろうか。
だが、トランプ関税にアメリカ国内でも反対運動が。核兵器禁止条約が成立し、日本被団協にノーベル賞。「消費税減税を」の世論が政治に影響を与え始めている。
さて今年は参院選がある。日本が「アメリカいいなり」、「財界中心」というゆがみから脱する道を開けるか。
今こそ「戦争反対、国連憲章を守れ」、「ミサイルより国民の暮らし、福祉、教育を」の声を。小さな声から、大きなうねりへと、希望ある人生を送りたい。
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