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本文へジャンプ 更新日 2024年5月6日

コラム  ASEANの奇跡に学ぶ


 ガザやウクライナに心を痛めていない人はいないだろう。どうしたら平和を取り戻せるのか。

 先日、日本共産党の平和講演「東アジアの平和構築への提言――ASEANと協力して」をネットで見た。21カ国の在日大使館や自民党、立憲民主党なども参加したという。志位議長は「軍事対軍事で構えたらダメ、平和憲法を活かした外交にこそ力を」と力説した。

 ASEANの経験から外交でこそ道が開かれるという。『ASEANの奇跡』を購入し読み始めた。

 ASEAN設立文書に署名した5名の人物が紹介されていた。どんな人物か、本書が現代に置き換えてわかりやすく例示したのは、トランプ、習近平、プーチン、ホメイニ、モディが平和協力のために集まったと想像してみて欲しいと。それくらい政治的不一致の人物が始めたというから驚きだ。

 ASEANの仰々しい声明は、「クリスマス・クラッカー、定期的に会っているが内実がともなっていない」などと酷評されていた。二歩前進したら一歩後退し、横に一歩歩む、しかし奇跡的にも10年ごとに見れば前進はあきらかだ。ベトナムの極貧層は50%から3%に。

 第2次大戦以来、東南アジアには世界のどの地域よりも多くの爆弾が投下され、中東よりも大規模で長期的な戦争を経験してきた。それが今、戦争のない地域に。

 この経験から学んで東アジアでも一歩ずつ前にすすみたいものだ。

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