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本文へジャンプ 更新日 2023年10月18日 

コラム  ガザとイスラエルの暴力、日本共産党、昭和天皇拝謁記、松川事件


 テレビをつけたら、パレスチナ・ガザ地区で女の子が「わたしたちの命・・・怖い・・・どこに逃げたらいいかわからない」。父親らしき腕に抱きかかえられながら嗚咽していた。

 ハマスのイスラエルへの無差別攻撃と民間人の連行、イスラエル軍のガザ地区への暴力の応酬と同地区への電力、食料、燃料などの遮断など、絶対に許されない。

 日本共産党は「暴力の応酬の悪循環を止め、双方は最大限の自制を」と、関係各国に直接呼びかけている。@イスラエルの占領地からの撤退、Aパレスチナ独立国家樹立、B両者の生存権の相互承認という三原則は、国連決議に見られるように、国際的な合意でもある。

 日本共産党は今年で創立101周年の老舗である。戦前、日本による韓国や中国、アジア諸国への侵略に命がけで反対してきた。戦後もアメリカにも、ソ連、中国にも自主独立で言うべきことを主張し、どんな迫害を受けても節を曲げずに、平和と国民生活擁護でがんばってきた。

 時の権力はこんな党が邪魔でつぶそうと襲いかかった。その一つが1949年の列車転覆事件、松川事件。

 最近、岩波書店から発行された『昭和天皇拝謁記』に驚く記述が。天皇が、朝鮮戦争休戦のころ「法務大臣にきいたが、松川事件はアメリカがやって共産党のせいにした」と語ったという。この一大冤罪事件は、市民の運動によって最高裁で完全無罪となった。

 道理ある主張は世界を動かす。暴力と軍事で平和をつくれない。テレビを見て隣の人と語り合ってみよう。小さな声でも一人一人の声が平和をつくる。ベトナム反戦運動のときがそうだった。


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