コラム 市議会議員定数と議会改革
小矢部市では今年夏に市議選、秋に市長選がある。地方公共団体の仕事は地方自治法で「住民の福祉の増進を図ること」とある。いずれも主権者である市民が直接選挙で選ぶ「二元代表制」だ。議会は日常的に市長が進める行政をチェックし、市民の声を実現するために働く。女性や現役世代、若者や高齢者の多様な意見を市政に反映するには、多人数による合議制の機関=議会の役割が重要だ。
それなのになぜ「議員を減らせ」との声が市民のなかから聞こえるのか。議会の果たしてきた役割が、市民に十分に伝わっていないからではないか。これが市議会改革協議会の反省点でもある。
小矢部市が街灯をLED化したことで、町内会負担の電気料金が半額になったことはご存じだろうか。繰り返しの議会質問が市を動かした。
子撫川ダムの固定資産税を20数年も取り損ねていたことを発見、是正し毎年1千万円前後の自主財源を生みだしているのも、市民と議会の連携プレーである。
下水道計画を見直し散居村で浄化槽方式と組み合わせることで約百億円を節約。
能越自動車道の高岡方面無料化は、議員総出でピアゴ前の署名運動もやって実現できた。
石動駅でのパークアンドライド・土日祝日5時間無料駐車、図書館利用3時間無料など他市に比べて格段に先進的な内容もある。
学童保育の充実、子ども医療費の窓口無料化なども、小矢部市が先頭を走っている。
主権者として市民の政治参加を促し、多様な意見を持つ人が市議選に出やすくするためにも議員定数は減らすべきではない。だから今度も定数16名で選挙を行おうとなった。
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