バナー2021年4月号
本文へジャンプ 更新日 2021年4月17日

コラム  若者の生き方と日本共産党、歴史に触れて


 「10代の息子が『どう生きるか』迷っているようです」。『100分で名著 資本論』を話題にした集まりに参加した人の言葉だ。「『利潤ばかり追求する生き方はしたくないな』と思っているみたい」とのこと。

 この話を聞いて「すごい。頼もしい」と思った。どのような生き方を見つけるか、人それぞれの探究の旅が続くだろうが、その道しるべになるのが歴史や古典かもしれない。

 筆者の青春時代も、うたごえサークルで「原爆許すまじ」やベトナム反戦の歌をうたい、平和な日本と世界をと活動してきた。そんな折、南ベトナム解放、米軍撤退の歴史的事件にであった。一人の人間としてやってきたことはちっぽけなことだったが、それでも歴史は動くと実感できた。

 ミャンマーのクーデターに対して「非暴力、不服従」の全国民的なたたかいが続いている。10年前、半世紀にわたる軍事独裁政権から民主政治への道を開いた民衆のたくましさに連帯したい。

 日本でも一世紀をふり返れば、天皇中心の専制政治、侵略戦争の時代から大きく変わった。そこには小林多喜二や宮本顯治など日本共産党の99年の不屈の闘いがある。宮本顯治は獄中で明治維新の志士たちの伝記も手に取ったと聞く。

 日本共産党はいま、中国の東シナ海などでの覇権主義、香港などでの人権侵害に対して、「共産党の名に値しない」ときびしく批判している。志位和夫委員長が「文藝春秋」5月号で、「国際法に照らして無法だ」と世界中で迫ろうと呼びかけている。

 私たちも歴史と古典から学び、未来への希望を持ちつづけたいものだ。


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