バナー2020年7月号
本文へジャンプ 更新日 2020年7月21日 

コラム 


戦後初の基地反対闘争、#内灘闘争 見学。7月19日

 展望温泉ほのぼの湯のすぐ隣に「風と砂の館=内灘町歴史民族資料館」があった。#憲法をまもる小矢部の会 で、内灘闘争を見学しに訪ねた。ガイドの説明によると、ここはかつて全国で3番目に広い砂丘で、この資料館も、町も砂の上に建っているとか▼内灘闘争は朝鮮戦争の頃、政府がこの砂丘地を米軍の砲弾試射場に提供したことに反対してたたかわれた。地元住民が立ちあがり、政党・労働団体・学生・知識人などの支援をえて、全国的に注目される戦後初の基地闘争へと拡大した。政府は当初、村を挙げての反対運動に使用は4ヶ月間だけと説明。ところが米軍の立派な兵舎が出現し、政府は永久使用の方針を決定した。政府の懐柔策に「金は1年 土地は万年」のむしろ旗を立て、陳情や座り込みを繰り返した。試射の強行や村内の分裂などから村は条件闘争に▼この説明を聞きながら、沖縄の米軍新基地反対闘争に想いを寄せた。「基地は反対だが、明日の食い扶持を稼げないと弱る」。内灘でも沖縄でも、同じ揺れ動く気持ちを抱えていたのではなかろうか▼条件闘争にはなったが、、試射場の使用は4年間だけ、その土地は地元へ払い下げるなどを勝ち取った。それで小矢部市からもよく訪れるほのぼの湯ができたのではないか▼内灘闘争は全国の基地闘争に大きな影響を与え、「草の根民主主義への出発点」と高く評価されている。迷いながらも、「ひとりではない」、「力をあわせる仲間が居る」と励まされてたたかったから▼私たちも「#憲法9条改憲ノー」を掲げて戸別訪問署名やスタンディング・アピールを続けている。今日も参加するだろう仲間の顔を、思い起こしつつ。

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