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本文へジャンプ 更新日 2018年11月7日 

コラム 
健康寿命の秘策と図書館、読書


 テレビをつけたら、健康寿命には「運動・食事より○○が大事」と。懐かしい有働由美子の顔もチラリ。NHKを退社したと聞いていたので民放かと思っていたら、NHKスペシャル「健康長寿の秘策を有働・マツコがAIに聞いた」

 65歳以上の延べ41万人に生活習慣や行動に関する600項目のアンケート結果を人工知能AIが分析。

 日本人の平均寿命は男性81・09歳で健康寿命は72・14歳。女性は87・26歳だが健康寿命は74・79歳。この差をどう埋めるのか。

 AIが導き出した結論が「本や雑誌を読む」。

 番組で紹介されていた健康寿命日本一は山梨県。図書館が人口10万人あたり6・59館(全国平均2・61館)。なぜ読書か、活力や向上心を呼び起こし、行動を起こすきっかけにもなるとか。

 アメリカの大学の調査でも、図書館の近くにある地域では「要介護リスクが少ない」

 山梨県では公立学校の98・3%に図書館司書が配置され、子どもの頃から読書に親しんでいる。その配置が昭和20年代からで、65年後の世代がいま元気だというわけだ。

 ひるがえって、小矢部市では市独自で、十数年前から全校に司書を兼任配置し、2011年度から専任化とした。小学生の一人あたり年間貸出冊数92冊(2017年)で毎年10%から18%も増えている。この子たちの将来が楽しみだ。

 2008年度におとぎの館図書室を拠点に赤ちゃんに絵本を贈るブックスタート事業も始めた。新図書館もオープンすれば勤め帰りに読書にいそしむ、これらの努力を続けて健康寿命を延ばしたいものだ。

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