コラム 戦争法案を草の根の力で断念へ
沖縄県辺野古での新基地建設にむけた海底ボーリング調査を1ヶ月間中断するとのニュースが飛び込んできた。安倍政権がここに来て工事の中断を言わざるを得なくなった。
半月ほど前には突然、オリンピック会場予定地、新国立競技場建設計画を白紙に戻すと発表。その1週間ほど前までは見直しを拒否していたのに、である。
TPPの閣僚会議でも世界各国の反対世論の前に、「大筋合意」がならなかった。安倍政権の公約破り、アメリカへ譲歩に次ぐ譲歩は許せないが。
いずれも国民が大反対していた問題だ。安倍自公政権は国会議席では小選挙区制のせいで多数を占めているが、国民の支持はますます離れている。内閣支持率の急降下がそれを示している。これらの問題もまだ解決したわけではないが、国民の運動と世論が確実に政府を追い詰めている。
かつて作家の宮本百合子は「わたしたちにとって恐れるべきことがあるとすれば、・・平和運動の意味と実力とを過小評価することである」と述べていた。
戦争法案をめぐって衆院を通過した時点でNHKは「成立の公算」と報じたが、とんでもない。若者やママたちの抗議行動はより大きくなっている。弁護士の国本依伸さんは日本母親大会で「憲法とはなにかをかつてなく国民が自覚してきている」「シールズの若者たちは9条だけでなくすべての条文を学んで発言している」と言っていた。
一人ひとりが声を上げ、つながることで未来はやってくる。草の根の力で成立断念に追い込もうではないか。
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