バナー2015年2月号
本文へジャンプ 更新日 2015年1月28日 

コラム  「テロ」と安倍政権


 「イスラム国」を名乗るテロ集団が日本人2人を拘束、一人を殺害したとのニュースは私たちを震撼させた。私にも立て続けに電話で「ひどい、許せん」との声が寄せられた。「自爆テロは、昔の特攻隊みたいなもんだ」こんな声も耳にした。どんな事情があろうと、テロは絶対に許せない。

 ある方は「安倍首相がのこのこ中東へ出かけて『イスラム国』との戦いを支援するために2億ドル提供すると発言したから、こんな事態になったのではないか。君たちは安倍の責任を問題にしないのか」と。「私もそう思う、だが今は人の命を第一に政府は全力をつくせと迫るべきだと思う」と答えたが、なかなかかみ合わなかった。

 週刊ポスト2月6日号は、「新聞・テレビが報じない内幕スクープ・安倍は『イスラム国テロ』に『俺はツイている』とほくそ笑んだ」と安倍の責任に言及した。安倍首相も1月25日のNHK番組でこの事件を口実に「海外で戦争できる国づくり」推進のため安保法制整備や空爆後方支援を否定しなかった。

 安倍政権の暴走に多くの国民が心配し、怒っている。社会保障削減、「残業代ゼロ、生涯派遣」で格差拡大、TPPで農業や医療破壊、原発再稼働、沖縄県民の審判を無視し反対住民を怪我させてまで米軍新基地建設にしゃにむに突き進む。これと対決し反撃していくことは当然だ。

 「人質救出に政府はあらゆる外交努力を」と迫るとともに、どさくさに紛れて事件を口実に、政府は安保法制整備推進に頭を使うな といいたい。

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