バナー2012年4.5月号
本文へジャンプ 更新日 2012年4月22日 

橋下「維新の会」教育介入で、子供を傷つけてはならない


 尾木ママこと尾木直樹さん、女優の竹下恵子さん、映画監督の山田洋次さんなど多くの著名人が大阪「教育条例」反対をアピール。大阪府で反対決議をした自治体、「維新の会」との意見交換で反対意見を述べた校長先生やPTA会長、反対署名が短期間で二十数万。しかし、新聞もテレビもほとんど報道しません。
 教育現場では、子供の成長と門出を祝う卒業式で子供を見ずに、教師が君が代の斉唱をしているか口元を監視しているという非教育的出来事がありました。
 教育の政治的中立性を定める教育基本法を無視し教育目標は首長が決める、従わない教師を懲罰で脅すなど、教師は上司の顔色をうかがい正しいと思う自分の意見を言えなくなってしまいます。子供はこんな教師を信頼しないでしょう。
 学力調査の学校間の成績を発表し過度の競争を強いることは子供の成長にマイナスです。子供たちは学習をわかりたい、できるようになりたいと願っています。しかし、今のスピードについていけずあきらめきってしまった子供がいます。さまざまな辛さをかかえて苦しんでいる子供、障害を持つ子供、これら多様な子供たちが、人と信じあい楽しく学び、個性を発揮して輝く未来を思い描けるよう援助することこそ学校の役目です。
 山下晃一神戸大学大学院准教授は、アメリカで実施された「落ちこぼれゼロ法」は「競争でなく、単なる差別をもたらした」と告発。条例案との共通性を示し、「アメリカに10年後の大阪を見るようだ」と指摘。
 こんなことを繰り返させたくありません。 (T)

トップへ戻る 
砂田喜昭のホームページへ戻る