バナー2012年2月号
本文へジャンプ 更新日 2012年2月4日 

防災大国キューバを旅して


 「『防災大国』キューバに世界が注目するわけ」(築地書館刊)をこの正月に読んだ。帯には「風速300キロ毎時のハリケーンでも死者が出ない国」とある。2005年、カトリーナが先進国アメリカで死者1836人出した(風速50メートル毎秒)のに、貧しい開発途上国キューバではこの年、カトリーナの他に2つの大型ハリケーン(風速70メートル超毎秒)にも襲われたが、死者ゼロ。拒否はされたが、アメリカへ1586名の医師による緊急医療救助隊の派遣を申し出た。
 この本に注目したのは訳がある。筆者の結婚40周年を記念してキューバ旅行を、娘夫婦が企画してくれたからだ。
 カナダから4時間でバラデロ国際空港へ、上空から見ても山林原野しか目に入らない。不時着でもするのかと心配になったが、無事着陸したら、乗客が一斉に拍手。ラテン系の若者らのようだ。
 空港から首都ハバナへ2時間かけてバスで移動。道中には椰子の葉で葺いた屋根や壊れた家、牛や馬、山羊。地下道を抜けてハバナへ入ると、様相が一変。ビルが建ち並び、人と車、馬車で溢れていた。車は古く、自動車博物館にいるかのようだ。ハリケーンの傷跡か、壊れた窓、傷ついた壁も目についた。
 バスツアーでラテンバンドの生演奏を聴きながら、昼食。エクアドルから来た女性は「コミュニストの国で不安だったが、みなさん陽気で安心した」と。
 ツアーガイドは元英語教師。ハリケーンのことを聞いてみた。「No Body Dies(誰も死なない)」「これに世界が注目している」。本にウソはなかった。


なお、その時の写真などは順次ブログに掲載する。
http://06996341.at.webry.info/201202/article_1.html

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