バナー2009年11月号
本文へジャンプ 更新日 2009年11月6日 

カナダの医療制度と鳩山政権

 この秋、カナダへ旅行した。娘婿の両親の病気見舞いも兼ねていた。病院の入り口では院内感染防止のため来訪者が必ず消毒液で手を消毒していた。新型インフルが流行するずっと前からの習慣のようだ。
 カナダでは医療費が無料だが、医者を選べないそうだ。救急車で行くのは別だが、普段はかかりつけ医の紹介がないと病院に行けない。手術が必要と診断されても、医師不足で、何ヶ月も順番待ちとのこと。有能な医師は、もうけの多いアメリカへ渡る人が多いためだとか。
 娘から聞いた限りの話だが、カナダで、この医師不足解決が政治課題となっている様子がみられない。日本だと後期高齢者医療制度の廃止や子ども医療費無料化が争点となり、署名運動にも取り組んで庶民の間でも関心が高い。カナダでは政治の争点にならないのだろうか。
 そのカナダで、日本の総選挙結果が、トップニュースで報じられたそうだ。
 入院中の娘婿の父から「鳩山をどう評価しているかね」と問われて、私は「まだわからない」と曖昧に答え、「それでもこれから変わる可能性もあるだろう」と付け加えた。外国の庶民にも、日本の政変が大きな衝撃をもって受け止められていることは、認識できた。
 さて日本で私たちはどうするか。鳩山政権が何かよいことをしてくれないかと、ただの傍観者ではいられない。これからもいっそう、国民要求を掲げて運動し、実現を迫っていこう。消費税や庶民増税、米軍基地撤去でも、財界言いなり、日米軍事同盟絶対の古い自民党的政治を変えるためにがんばらねば。


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