on 10/27/2002 15:22:18 GMT by H.Ishiguro
JIS
日本工業規格
Japanese Industrial Standards.
工業標準化法に基づき制定される日本の国家規格。9000件近く発行されている。
大正~太平洋戦争終戦直後までは、
JES
が発行されていた。
JISC
(日本工業標準調査会:事務局は通産省・工業技術院) の審議後、主務大臣により制定され、JSA(日本規格協会)から発行される。
カバーする分野は、食品・農林分野を除く、工業製品の開発、生産、流通、使用。
JISマーク表示制度により、品質内容を具体的にJISとして規定し、適合製品に付与する制度である。 かっての「日本製品」=「安かろう、悪かろう」の時代には、使用者、消費者が選択する目安として重要視されていたが、品質の向上、規制緩和、消費者の自主性尊重の考えから、年々縮小する方向にある。 類似の表示制度としては、
英国の
BSI
が運用する
カイト(凧)マーク
がある。
JISは、
WTO
/TBT協定に基づき、
IEC
、
ISO
等の 国際規格との整合をとって制定されている。
JIS作成・閲覧電子ネットワークシステム
の運用が開始されました。 2002-04-10
JIS規格票原本の
無償閲覧
が可能です。 JISCの説明
をご覧ください。
JIS
の規格原本は、1件づつの
単体
で販売されています。 (800円~数千円:ページ数により異なる)
全てではありませんが、英訳版が発行されています(価格は、和文版の数倍)
(財)日本規格協会(JSA)
から購入できますが、書店で書籍扱いとして取り寄せて くれます。
JISハンドブック
ある分野
のJISを調べたい場合は、
JISハンドブック
が便利です。 60数種の分野毎に、関連するJISをまとめて掲載してありますので、概要調査などの目的には最適です。
ただし、下記の点にご留意ください。
全ての分野について発行されているわけではありません(需要の多い分野優先)。従って、JISハンドブックに 収蔵されていないJISが多数有ります。
共通性のあるJISは、複数のハンドブックに掲載されています。例えば、図記号、安全関係のものは、 その分野のハンドブックと、図記号や安全のハンドブックの両方に掲載されていることが多いようです。
参考資料として巻末に
関連国際規格の一覧
、国内関連
法規・規制
などの抜粋、解説などが掲載されている場合が多く、 その分野の概要・動向を知る上で重宝なものです。図書館や大きな書店においてあることがありますので、 普段関心の薄い分野のものも一度手にとってご覧ください。
発行は、通常、1回/年ですので、その後に制定/改正されたJISは掲載されていません。
JSAのオンラインショップ ( http://www.webstore.jsa.or.jp/webstore/top/index.jsp :2002-10現在)
等で 個々のJIS原本
最新版の発行状況
を確認する必要があります。
全てのハンドブックが、毎年必ず発行されるとは限りません。 また、時には、ハンドブックの
分類体系(分冊)の新設、変更
があります。
個々のJISには、
本文
の他、規格の一部(参考)として、審議時に問題になった点や、旧版、国際規格との相違点などを説明した
解説
が含まれていますが、
JISハンドブックでは
省略
(全く無い、一部のみ掲載)
されているのが普通です。この
「解説」
は、有益な情報が含まれていることが多いのに、残念です。 解説掲載の有無は、
JIS総目録
(ハンドブックの
分冊No.0
)に記載されています。
JIS原本は
A4
版ですが、ハンドブックは
1/2縮小でA5
版になっています。 また、原本のカラー図表が、モノクロとなっている場合も多く見受けられます。
最新の発行状況は
(財)日本規格協会(JSA)
でご確認ください。
図書類一覧
http://www.webstore.jsa.or.jp/webstore/Book/html/jp/FieldList.htm?lang=jp 2002-10現在
ご意見、ご要望、ご質問 は、
h_ishiguro@mue.biglobe.ne.jp
まで。
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