中国国家標準(GB,GB/T規格)
対応する国際規格の内訳は、ISOが65%を占め、
IECが 26%となっているが、
ISO/IEC JTC1とITUは、
4%、2%と、低い比率となっている。
注意すべきことは、対応が直ちに一致・整合を意味しないことである。
左図は、国際規格ごとの整合度を示したものである。
ISOの場合、様式も含めて内容の一致(IDT)のとれているものは、
4,000件中の 800件程度にすぎず、不一致(NEQ)が、1/3を占めている。
ただ、不一致(NEQ)といっても、まったく話にならないと言うものではなく、少なくとも比較の対象となる程度の相似性が
有るのだから、全体としての整合度は、決して低いものとはいえない。
ISO、ITUも同様な比率であるが、
ISO/IEC JTC1は、情報技術という分野の特性として、新しい規格が多く、
新規制定時に、WTOの精神を尊重してか、既存規格の取入れからか、
国際規格を採用する作業が違和感無く行われたようで、一致度が高い結果となっている。
左図は、対応する国家・民間規格について、国別に分類したものである。
JP(日本)の規格(JIS,JAS,その他)と対応しているものは 26% あり、US(米国)の 43%には及ばないが、
RU(ロシア)の17%、DE,DD(ドイツ及び旧東独の8%を凌駕していることは、意外な結果(驚き・喜び!?)である。
ただ、JIS等の比率は年々低下しているが、JIS自身、国際規格との整合(一致)作業が進められている点から当然の帰結ともいえる。
一方、米国規格の場合、その唯我独尊的態度(国際規格取り入れに消極的)からか、国際規格に匹敵するレベルで普及している(いた?)
民間規格(ASTM等)の実力のためか、今後もある程度の比率で残りそうな気配である。
右図は、GB,GB/T規格に対応規格として記載されているJISを分野別に分類したものである。
素材等の基礎分野である