お化け屋敷のメカや電気の話 第3集

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時計の壁 たくさん並べて怖い雰囲気を作れる時計 時限タイマー演出との組み合わせ。

鳴っている時計を止めて脱出する時計の壁の部屋。
時計のベルが鳴ると行く先のドアが閉まる。時計のベルを止めればドアは開けられます。
但し、時計が再び鳴りだすまでの時間はごく短いのです。

時計の壁の部屋脱出

時計のベル鳴動部を使う実音、生音の演出 他に電話機等があります。


サーモスタット サーマルと大雑把に言う人もいます。
画像はヒーターに組み込まれたバイメタルで温度が上がるとOFFになる物。

過熱対策の部品で、発熱部のある機器に組み込まれています。
ヒーターや照明機器、モーターの保安と安全に重要な部品です。

モーター(比較的小型の物)についていたりします。
壊れた時、OFF状態で壊れると照明機器やモーターが故障したように見えます。
交換するときは、まったく同じ物(同じ温度特性)を持った物にしなければいけません。

バイメタル サーモスタット

型番を調べて、メーカーサイトなどでON/OFFの温度を確かめます。
型番の一致だけで良しとしないで必ず確認して下さい。


スカイニー CH-003 トランペットスピーカー
お化け屋敷に有用なスピーカーで黒ペットなどと呼ばれます。
方向性、音の飛びが良いトランペットスピーカーです。
低い音はまったく出ませんので 300Hz 以下はコーン型BOXスピーカなどと組み合わせカバーします。
CH-003 だけで使っているのは、低域が必要ないと割り切ったやや特殊な手法です。
これを使っているのを指して「お化け屋敷の音なんて..」と言うのは狭い了見ですね。

スカイにー黒ペット

Fostex FEシリーズと組み合わせてみた仮想画像。

コーンスピーカーとの組み合わせ

中音域の低い方をちょっと補うと言う感じで10センチくらいのフルレンジと組み合わせ。
ボックスの後面は CH-003 の部分を開放。← ピュアオーディオの低音が出ると言うのとは無縁です。

CH−003にはローカットコンデンサーを直列に入れます。
容量は25〜50μFあたりから色々試す必要があるでしょう。
さらに抵抗器を使って若干感度を下げるなどします。


案内時計

お化け屋敷への出発を合図する時計。

案内時計

進路を指し示すこともありますが、実はとても 「まやかし」 的な存在です。


鬼の引く火車
{かしゃ} ひのくるまではありません。
悪行を積み重ねた末に死んだ者を迎えに来る妖怪 獄卒(地獄で亡者を責める悪鬼)。

伝統的な和物の冒頭など。影絵、コルトン等で見せます。

かしゃ


お地蔵さん

ひとつ目地蔵 ターンテーブルで180度回転。

ひとつめ地蔵

お地蔵さんはおどかさないよねという感じで、ふんわり作りましょう。

お地蔵さんの絵はこちらから拝借しています
https://kobori.co.jp/archives/6514
株式会社小堀さんのお寺関係にまつわるイラスト素材


暗闇廊下

とにかく地灯りはできるだけ暗くして制御された効果灯りで作ります。

暗闇廊下

せり仕掛け上は切腹する武士、落ち武者など


まやかしの廊下

正解の扉は一つ 他は化け物とか...
廊下の形以外に狭い部屋に誘導して出口を探させるとか、小さめの扉がたくさん在る物とかあります。

まやかしの廊下

正解扉以外は機器室やバックヤードの出入り口とする実用もあります。
パニックオープン(非常時自動開放)の配慮が必要です。


宙を飛ぶ生首妖怪

首飛ばしといわれるもの。ゲストに向かって飛んでくるスイングアームメカ。
鬼火や、蝋燭などの灯具の点灯(LED)を連動。

宙を飛ぶ生首

予算があるときはミスト(エア)吹きを連動すると効果とても大です。


時計の話 ここではストップウォッチのことです。
お化け屋敷の演出にはコンマ1秒単位の精密さが必要なので、ストップウォッチは日常的な道具です。

まず、最初の画像は針表示のクォーツで一般的な60秒計です。
クォーツ時計は内部はデジタルですが、この時計は表示が針式なので、
あと何秒?とかの残りの感覚とか、概ね何秒掛かる?どの辺?といった先読みが出来ます。

ストップウォッチ60D

ネジ巻き式の60秒計
ストップウォッチ60A

ネジ巻き式のスポーツ30秒計 慣れると一周30秒というのはとても便利なのです。
CMが15、30、60秒となっているとかありますが、30秒計(半周15秒)というのは時間感覚がしっくりきます。
ストップウォッチ30A

自分は数字表示のデジタル式は使わないな〜


お菊と大皿 鉄板皿落とし

鉄板皿落とし

これはどちらかというと 運営 安全見張りの要員を確保しやすいイベント向けです。
常設の半自動運用法を考えて見ますと...次図

大皿落とし 仕掛け考察の例 落としは自重で回収に動力を使う方法です。
皿造型は軽く空気抵抗の少ないザル構造で、支えアームのハンマー部で共鳴箱をたたきます。
おっとりした感じが狙いとなります。

鉄板皿落としメカ

あくまでリアルに分厚い鉄板を落とす方法はおどかし力は高いですが、
回収リセット手法を実験解決する必要があります。 ウインチワイヤーでの巻上げなど。

他に、叩き(落とし)に動力を使うリンク機構方式も考えれます。


ずいぶんと以前の遊園地です。

昔は、料金を頂く前に見せる部分が今よりずっと多く、ここは一定の正時で動く造型が5つ以上あったと思います。
ファサード (洋式の建物の)正面。景番号0(ゼロ)のシーンと呼んでいました。
関西ではファサード重視の傾向が強く、制作費の70%使っても評判取れれば良しというくらいでした。

写真は、お化け屋敷と対照的なアトラクションとされるメルヘンウォークスルーですが、
その骨は、まったく一緒です。なので、同じく「お化け(屋敷)」と呼ぶことがあります。

メルヘン館


ストーリーロール 待合ウエイティングなどに使われることが多いギミックです。
何もしない、ハンドルを回せばロールが動いていく、ハンドルが突然暴れる、
実はキャストが隠れている。など々。

ストーリーロール


魔女裁判

基本はスカートめくり(昔々の子供に はやったのとはだいぶ違う)なんですが、
ロープを引っ張り返してきて綱引きなどします。頑張りすぎると。エア噴かれます。

魔女裁判

大人の遊園地、秘宝館などをお思いでしょうが、まんまでないけど一般遊園地でもありました。
どうなんだろうな〜と思いながら作ってましたが。


押しボタン ゲームスイッチ ゲストに押させる場合、金属部分のないほうが良いのです。
性能耐久性は制御用釦マイクロスイッチより劣りますが、金物の露出がないので安全。
安価なので保守交換は容易です。 トップセットビス型のプラケース使用。

ゲームスイッチ01

シンプルなモーメンタリー押しボタン。モーメンタリ動作は押しているときだけオンとなります。

ゲームスイッチ02

基本的にボタンスイッチはモーメンタリーを使います。押されたことを保持したりするのは制御回路で行います。

押す度に保持と開放を交互にするオルタネイト型も有りますが、お化け屋敷では安直に使ってはいけません。
..オルタネート動作は押した後もオンが保持され、もう一度押すとオフになります..


髑髏天井

小さなクランクやシリンダで上下動。スタッフによる操演(操作演技)をします。

髑髏天井

操演をするには、特に 落とす操作 をする時は、必ず 安全網 セーフティネットを設置使用して安全確保をします。


電飾の点滅器 稲葉点滅器製作所さんの製品。

電飾、流点 光が流れて見えるおなじみの。電球装飾では点滅機が欲しくなる事があります。
色々な既製品ユニットが製造されています。費用的にも1から作るよりも安価と思います。

稲葉点滅器製作所さん

画像は、稲葉点滅器製作所さんの製品です。
http://inabatenmetuki.com/
必要そうな回路はほとんどあるみたいです。


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