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Part14   1月の独り言



2012/01/31 (火)  今日は休み・・・


先ず、今月のスパムを記録しておこう・・・中国3個・タイ1個・台湾1個・香港1個 計6個
累計183個 最近、韓国が無くなった(*^_^*)
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ワカルパ/フォルクローレから学んだことをどう整理し表現したら良いか考えていて・・・
関連のウテカレのカムイユーカラとコポアヌのOkkayo yukaraと
ユキのカムイユーカラをコピーしようと道立図書館の休館カレンダーを見ると・・・休み(*^_^*)
明日の午前中に行ってこようかナ?
司書のSさんにも、覆舟変化物語の件、お話ししておきたいし・・・
國學院入試発表が2月の中旬だから、その頃又、捜して頂けるでしょうと云うこと(*^_^*)

今まで読んだ本では、金田一博士は、OinaとYukaraに力を入れていて・・・
Kamui yukaraが空白状態で知里博士と久保寺博士がその空白を埋めたと
なっているが・・・それは、間違いのように今は感じている。
実際のKamui yukaraの原典は、そんなに無くて・・・
それを元に各地で教訓として発展させたのだろうと思う
Kamui yukaraを博士は、15話発表されている・・・
幌別のものは、知里幸恵13話真志保博士19話・・・計32話
久保寺博士が確か120話程度・・・エテノアなど

金田一博士のKamui yukaraとして発表している中にハプラクシテ フムフムと云うのがある
これは、ユキが伝えている
Ponotashutunkuruそのもの・・・?
私が中間が抜けていると勘違いしてしまったもの・・・(*^_^*)

矢張り、ワカルパ翁のユーカラを転記して訳してみると・・・その完成度の高さに驚く
金成マツ・コタンピラなどのものを読むと・・・至るところ破綻を感じて気が重くなる(*^_^*)
それと韻律が乱れている不快感・・・

何故?ワカルパ翁・タウクノ媼・ユキのものは、透明感を感じるのだろう?
何百年の歳月に耐えた名画のような美しさがある。
それを全世界の人に知って貰いたいと思う
豊かな感性の人の・・・心の琴線に触れて・・・鮮やかなイメージが甦ると思う


2012/01/30 (月)  沙流のニシパ・・・


大酋長Tureanとか其の後を継いだワカルパ翁の兄さんウトムリウク・・・
新平賀サンゲレキ・カセンカウクずっと沙流の主流を受け継いできた指導者達
その指導者達に認められて・・・全てを教えて貰った金田一博士は、凄いと思う。

女も負けていない・・・タウクノ・コポアヌ・ユキ・ウテカレ・・・(*^_^*)
本当の伝承を競って博士に筆録させた・・・新冠のサンキロッテも協力した
コポアヌの息子タイノアシも・・・
その歓迎ぶりは、明治天皇の巡幸よりも熱烈であったと思う(^_-)

大正4年の日記を読むと・・・さほど伝わって来ないが・・・ワカルパ/フォルクローレを読むと
ワカルパは、沙流の宝だったこと解る・・・精神がピュアで詩人・・・

森鴎外の寒山拾得を読むと・・・背の高い豊干がぶっと水を吹きかける・・・
それから物語が展開する・・・鴎外は医者で科学者・・・でも、人の不思議さを表現している
拾得が賓頭盧尊者と差し向かいで食事をしていて叱られた・・・
科学ではどうしても割り切れない問題を感じ取る能力・・・形而上学
そのとき、全力を使って余力を残さず集中出来るかに掛かっている・・・

ワカルパ/フォルクローレを纏めてみると・・・金田一博士の筆録ノートの内容が
段々見えて来て・・・ユーカラ曼陀羅図が確かに成ってくるように感じる。

矢張り、ユーカラ群の原典を見極めると全てが見渡せるポジションを獲得出来ると思う。


2012/01/29 ()  この冬の間に・・・


ワカルパ翁の没後百年に当たる今年・・・ユーカラ11曲を是非、血縁の方に届けたいと思っている
アイヌの教典ワカルパ/フォルクローレ添えて・・・(*^_^*)

昭和43年に・・・Wendarap yukaraとhauを萱野茂氏に見せて一緒に読んだこと
書いてあるが・・・ようやく、その意味が解ったような気がする(*^_^*)
Wendrap yukaraは、ワカルパ翁の六代前のエカシの古いユカラで・・・
萱野氏が聞いたことあると云って絶賛したと書いてある?

1913年大正2年にワカルパ翁は亡くなっている。
萱野氏は1926年生まれだから・・・聞いたことあると云うのは?辻褄合わない(*^_^*)
博士は、そのとき87歳であったから後を継いでワカルパ翁のユーカラ訳せる人
捜しておられたんだと推察する・・・でも、居なかった。
それで奥様だけには、それを話されていたので・・・生まれ変わって又、
ユーカラを訳して下さいな ! と仰ったんだと思われる。

萱野氏の訳は、対訳でなく意訳なのが・・・そこら辺匂ってくる(*^_^*)


2012/01/28 (土)  あっはは・・・(*^_^*)


KentWebさんから「浜益」でメールが届いた・・・流石ですネ(^_^)v
受信拒否をしていることを解っていらっしゃる・・・嬉しいですネ〜

そうなんです・・・一寸した言葉しか書けない設定になっているので・・・やっと送れた(*^_^*)
スパム撲滅のことなど書くと・・・駄目だった(*^_^*)
「Sabjectタイトル欄に「浜益」か「幌村」と書いて下さい」と言うのが精一杯の言葉

Perlスクリブト ダウンロードに成功・・・果たして如何なものか?
解説書一切無いものだけに・・・(*^_^*)
でも、CGIの殆どがKentWebさんのものだから・・・たぶん大丈夫でしょう。


2012/01/27 (金)  メールが届かない・・・(*^_^*)


KentWebさんからPerlスクリプトのダウンロード方法のメールがトドかない・・・
メールフォームを使っているので、メールアドレスをホワイトリストに入れられない・・・
私が問答無用で幾つかレンタルサーバを受信拒否したので・・・そのせいだと思う(*^_^*)

「浜益」か「幌村」とSabjectに書いて下さいとお願いして送り直した・・・
スパムメール撲滅を目指しているから一寸した不便さは致し方ないでしょうネ(*^_^*)
約3年で180程のものを収集出来た・・・後2年分の収集枠がある・・・
途中でスパムが途切れるか?・・・枠満杯になるか?・・・楽しみの一つ


2012/01/26 (木) #2 Otkeniと云う昔のバッコ(婆さん)・・・ワカルパ/フォルクローレより


國學院図書館のK氏に電話してみた・・・忙しくて未だ調べてないそうで・・・
2月に成ったら入試があってその時、時間がとれそうだとか・・・
何かがっかりしたけど・・・待つしか致し方ないでしょうネ(*^_^*)
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ヨロコビで真似したものhieranto shinotでもhararaki(鳥オドリ)でも皆然り
otkeniは、下場所のバッコ

ritnna ainumoshiri
ritnna・・・・・・・・・

娘二人あって神怒らした時、山崩れて 家とぶ 人死に二人残る。
父とこの娘二人残る。 皆、見舞いに行く エカシ曰く
娘二人が神怒らして村をワルクしたから イイ神からワルイとしても
少しでも良いものに当たるものは、桂(ranko)の木の葉(春に出る)陰一方へ付く
どしても一番悪い根性もつものは、子も出ないものはドロ(yaini)の木の葉陰に付く
と云って父死ぬ。姉の方ドロの木の葉付く。妹へ桂の葉付く。
この女ワキへ行って(下がって)根室へ行って、大きなエライ人(ツキノィエ)の妻になり
その女から出た娘 Otkeniなり。根室の風習をモトの沙流へ来てやる。
それで沙流でもやる。ウポポもそーだ。

コタンキムイカ ナーオイとイクサ来たのを歌ったバッコもこのotkeniなり。
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ーーーーーシメイチ(日本人)ーーーーー
北海道グルッとアイヌを使い。 ただ使う。
今でも石狩のオショロ(アイヌ オショロコッ)に〆一という番屋今でも存す。

タイコ某と云う人アイヌも日本人も イジケ寒くてアブリ手しても叩く
そのせい残って 日本人尚アイヌをそーした。
福山へアイヌ出て行って 福山からやかましく云うようになって楽になって
それから日本語になる。


2012/01/26 (木)  Topat tumi(夜盗) #2 ・・・ワカルパ/フォルクローレより


川上勇治著 サルウンクル物語(増補版)のワカルパ版をご紹介致しますか(*^_^*)
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十勝から沙流へ来、セミ鳴く音す ヤキーとないてから 下のヤキでも上のヤキも
オレ死んだら samamni chuporoki おいてくれ ! と
はて、これは行くと殺されて木の下さ入れられる前兆ならんと十勝人云ってもどる。
他の者は、なーにと云って進む 沙流人とイクサ 沙流人逐って
河原の水端に孕み女あり 十勝人云う そこへ来て
沙流の宝取るに来たがセミの声して一人もどったが成る程今負けて逃げる所だ。
オレは腹で逃げられないのでここに居る。(oukotankepと云う)
他で女達は先につかみ殺し 半分okachpumpeで殺し それから追って
oaitakarip沢に男達皆馳せて逃げた所へ沙流人行って逐って
沢のフチへでると 人沢山居るからブシ矢で殺す。逃げる者は追う。
又、行ってruwe chupkiと云う沢で逃げた者皆殺し木の下へ凹処へ皆殺し
oaitakaripと云う(矢で殺した所の義)地あり 皆その名ついている。

oukashepunpe (とまって杓子忘れて行った)
oukotamkep [サツトの所に足隠して何人居ても ステッキもって足一つにおいて沢の上
ヘットはねた所あり 足一つにおいた(棒でしたから)という名]
oaitakarip
最後の沢 ruwe chupke 河ままゆけば足跡見えないから川まま行ったのに
サキ逐ったやつ前へ出て殺したから
足隠したから ruwe-chupke(跡隠す)と云う
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知里幸恵の神謡集の序文の世界とは全く違っているアイヌの世界(*^_^*)
金田一博士は、幸恵に生きると云うことは戦いだと教えている。

本当はアイヌ文化が甦るのは簡単なことなのかも知れない
ワカルパ翁のユーカラの11曲をほぼそのまま演じられる男が出現すれば
世界中から聴きに来ると思う(*^_^*)
そして、イオルの首領は、その男にして掟を確立すれば良いと思う。
役者がセリフを覚えるより大変なだけに尊敬され子供達も憧れると思う
カムイオトプシみたいな姿だったら全世界の女性も憧れる・・・(*^_^*)


2012/01/25 (水)  今日は休み・・・


プロバイダからサーバーのお引っ越しが2月8日と通知メールが入っていたので・・・
KentWebさんに銀行振り込みをして・・・明日、Perlスクリプトをダウンロードしよう(*^_^*)

それと浜益温泉のS氏から名刺を作っておいて・・・と去年頼まれていたので・・・
ダイヤ書房へ行って用紙買って・・・編集ソフトダウンロードして作った
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今月中に覆舟変化物語見つかって呉れると有り難いのだが・・・
明日、國學院図書館に電話してみようかな?・・・二週間以上経ったからイイかな?(*^_^*)

14日に書いているオキクルミの妹のこと・・・
大正4年の筆録の中に・・・サンゲレキバッコ(つまり妹婆さん)のウテカレから
そのUpashkumaを筆録されているのが解った・・・面白そう(~o~)
ワカルパ/フォルクローレと有機的に繋がっている伝承の数々・・・

ワカルパ翁の凄いところは、沙流の伝承を体系化していたと云うことと・・・
アイヌの世界も曼陀羅のように整理されていたと云うことだと思う
宗教のように形而上学だから・・・金田一博士の実感の科学を理解しないと
同じように理解出来ないのかも知れない。(*^_^*)

相当の修羅場を経験しないと・・・人間って解らないように・・・
金田一博士は、踏査に於いて相当、修羅場を経験されている・・・
でもアイヌの曲者と対峙したとき・・・ワカルパ翁の虎杖丸の曲を読むと・・・降参した。
それほどワカルパ翁って・・・アイヌを象徴している存在だったんだと思う

沙流川筋の各コタンのニシパの情報もフォルクローレには在る
チャランケでお宝を集めたコタンとか・・・(*^_^*)
幌別の闇鍋ユーカラとは次元が全然違う・・・本当のアイヌの世界が
沙流には在る


2012/01/24 (火)  Topat tumi(夜盗)・・・ワカルパ/フォルクローレより


TopattumiとてNishipaになった村あると 他村の者出かけ 夜行って
ノドを切りて村中の人を殺し、宝を取って来るのであったから
その為 アイヌ減少した。 北見 釧路 勇払のアイヌなど 皆それをやって
人少なくなった。 沙留へ来る者もあったが 沙留では強くて撃退した。
昔は sake作って村中飲んでいる。 大きな家に村中まるきり集まってた。
老媼(Otkeni)一人 小便に出ると入って戸口に
 

mna oi   






 

イラム キピッカ
コタン キムイカ
モシリ キムイカ
シネタプ クンネ
シネオツ クンネ
コタン キムイカ
エアラコ ウタサ
イタンキ ウシテ

iram kipitka
kotan kimuika
moshiri kimuika
shine tap kunne
shine otu kunne
kotan kimuika
earako utasa
itanki ushte

危ない





花火のよう交叉す
椀を立てたよう


色々な光があったから汝等きけ ! と踊るようにして教う。
花火のよう交叉す 椀を立てたよう大勢来て 外に来て隙見しているのもあるようだ。

(イクサ来た おいおいと云うといけない 来た者知らぬ内に踊って云ったからエライ)
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上の老媼Otkeniに付いてもワカルパ翁は詳しく伝えている。

トパットミについては、川上勇治著 サルウンクル物語(増補版)iに書いておられるが
そのことも、ワカルパ翁は粉飾無しにそのまま・・・真実として伝えている。(*^_^*)

日本人に土地を奪われ生活の場を失い、酷使され伝染病でアイヌ人口減少したと
云うことばかり強調されているが・・・アイヌ民俗が内包している影の部分をも
直視しなければならないとワカルパ翁は、本当のことを伝えている。
その葛藤と、それを克服して平和な統一を目指してユーカラが出来たと思う。

ユーカラは、単に英雄伝説では無く・・・アイヌ思想の核の部分だと感じるのは
ユーカラを読めば私だけでは無いと思う・・・(*^_^*)


2012/01/23 (月)  大寒過ぎたら・・・雨(*^_^*)


昨日、出勤するとき雨が降っていた・・・
これで又、シバレたらツルツル道路に成ってしまうナ〜(*^_^*)
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明治14年天皇北海道巡幸・・・その時、白老で熊祭りを執り行ったらしい・・・
ワカルパ20歳くらい・・・サンゲレキ翁50歳くらいかナ?
何故?・・・胆振の方がアイヌ文化で知られるように成ったか・・・解った(*^_^*)

沙流の掟・風習と大分違った胆振が一般的には、アイヌ文化を代表していたこと。
時代背景としてそれが一般的であったこと。
金田一博士が世界五大叙事詩として沙流で発見したユーカラ・・・
他の地域の影がどうしても薄くなる・・・何か思惑が蠢く予感がする(*^_^*)
渡り党・唐子・日の本の葛藤が近代までも厳然と残っていた・・・

それを金田一博士は気が付いて、どう発表するか?・・・考えておられた?


2012/01/22 ()  Kent WebさんのCGI・・・#2


近くの本屋さんに無くて?・・・良く調べてみると絶版だった・・・(*^_^*)
その代りPerlスクリプトを1260円でダウンロード出来るらしい・・・

KentWebさんのCGIは、Perlのディレクトリがそのままの設定でよいから楽なんです。
パーミッションをしっかり落ち着いてやれば先ず大丈夫(^_^)v


2012/01/21 (土)  大寒・・・マイナス20度C(*^_^*)


事務所の温度が余り上がらないので室外の寒暖計見たら-20℃だった。
私が生まれた日も大寒だったと聞いていたが・・・今日の誕生日は、将に大寒(*^_^*)

FaceBookのお友達三人の方からメールが届いていた・・・
Wakarpa/Forkrore纏めたら・・・少しFaceBookの方も頻繁に顔を出してInnaさんとも
お話しして楽しもうと思う。(*^_^*)

それと浜益の人達と本格的にユーカラの里としての位置固めに進んで行こうと思う


2012/01/20 (金)  あれから十日経った・・・(*^_^*)


國學院図書館からWakarpa/yukara 2 volには、Kutune shirika後編とShupne shirikaと
Samchip upshi chipako ashikuruの表題で終っていると電話が入り・・・
続けて捜して頂けるように成っているが・・・未だ見つからないようだ(*^_^*)

もし、無かったら諦めるより仕方ないのか?・・・
この世に残っているユーカラは、11曲のみなので・・・全曲揃ったところで
ワカルパ/フォルクローレを公開したいと思っている。
没後百年目にその全容を明らかにすると、アイヌ文化に対するイメージが
一変すると思う。・・・皆さん蘇りを望む筈・・・(*^_^*)
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アイヌの文化は、年取った男は、Ekashiとして女は、Huchiとして尊重され
その知恵を代々伝えて行く仕組みに成っていた。

ユーカラ伝承者は、アイヌに文字が無かった為・・・データベースとしての
役割も果たしていた・・・だから一語一句違ってはいけなかった(*^_^*)
ユーカラ群は、個人に依って変えた時から作品になり伝承ではなくなる。
この定義が今まで甘かったと思う。

金田一博士は、或るカムイユカラをタウクノ媼がやったとき・・・コポアヌ媼が
そこは、違うと横やりを入れて全部やったが・・・
後から又、タウクノ媼から聞いたら・・・木の処をコポアヌ媼は金と云っただけ
博士は、タウクノ媼が正しいとしている。(*^_^*)
紫雲古津のものは、それ程、精確さを求められていたこと・・・解るお話し
平賀エテノアの虎杖丸の曲の語句の長さがワカルパ翁の倍近くあるので
論外だが・・・ワカルパ翁以外の人のものは、ケチャウ小袖・メヨイ小袖の
kamiash(魔物)を省いている・・・これは、ワカルパ翁も何なのか解らなかった。
ワカルパ翁は、知らないことは知らないと博士に告げている。(*^_^*)

どれだけ貴重なものか皆さんに解って頂きたい一心で
無謀にも翻訳に手を出した部分もある。(*^_^*)
でも、インターネットでホームページを作っていなかったら・・・
そして、CGIを許可するプロバイダでないと不可能に近いこと。
何もかも環境が整っていたことに感謝したい。


2012/01/19 (木)  Menoko yukara


男のユーカラに対して・・・Menoko yukara   Mat yukaraと云うのがある・・・

Menoko yukaraを調べてみると・・・コポアヌ媼が5曲 タウクノ媼1曲 ユキ1曲
タウクノ媼のものが在ったとは、興味津々・・・
大正4年に紫雲古津で男達とアイヌの婆さん達と終日過した金田一博士・・・

ワカルパ翁のシンヌラッパ(供養)を主宰したのは、凄いことでアイヌそのものに成っていた
アイヌの総乙名(大酋長)のツレアンの病気平癒の祈祷をしてから上京・・・
アイヌの全てを博士に伝えて・・・世話になっている妻の姉の弟の病気の平癒の為
紫雲古津に帰った・・・ワカルパ翁
その当時・・・アイヌでは医療より祈祷が頼りだったのでしょうネ

アイヌの哲学が金田一博士の筆録記事から浮かび上がってくる・・・
まるで昨日のことのように・・・鮮明なイメージで・・・

新冠のものは、Hauとして筆録されていて・・・北見のサコロペも筆録されている
現在の処、shisarunkuruとか出てくるものは、見当たらないところをみると・・・
ユーカラのように伝承者が途絶えたと云うことなのかも知れない。
それほど危機的状態にあったんだと思う。

ワカルパ翁の教えだと・・・私の仮説通りのアイヌの世界であったことになる。
しかし、それを証明出来るものが無くなっていたと云うことにもなる(*^_^*)
金田一博士の踏査筆録は、ワカルパ翁の伝承を確認するようにされていたように思う。
サコロペ・ハウも何点か筆録されているし・・・金成マツさんから虎杖丸の曲を筆録した時
ワカルパ翁の教え通りであったのに驚いたと同時に・・・伝承では無いこと知った。


2012/01/18 (水)  アイヌ伝承曼陀羅図・・・(*^_^*)


今までのアイヌ文化研究者は、ワカルパ翁のユーカラが特異なものとして見ていなくて・・・
どの地域の話も只、方言の違いぐらいにしか考えて居なくて・・・闇鍋状態だった(*^_^*)

ワカルパ/フォルクローレから学んだことを曼陀羅図にしてみようと考えていたが・・・
ようやく、その原案が浮かび上がってきた。
明日、休みだから更に煮詰めて・・・密教の曼陀羅図のように構成してみたいと思う。

ポイヤウンペは、八部衆の阿修羅のように・・・天界の帝釈天と戦ったように・・・
カントリコタンに乗込んで・・・天界をメチャクチャに壊して帰ってくる。
カントリ媛も一緒に連れてくるけど・・・目出度く結婚と云うお話しでは無い。
ユーカラのテーマは、仏教で云う貪り・怒り・侮りの三毒を戒める構成に成っている。

それを娯楽の為の創作ものと一緒に考えてしまうのは・・・アイヌに対して失礼(*^_^*)
本当の伝承と個人の創作作品とは、きっちり分けるだけの洞察力が求められる。
ユーカラ群を原文の粗筋だけでも読めるようになると・・・色々なことが見えてくる

物事の真実は、誰が?ではなくて・・・何が?何故? と云う発想でないと見えてこない
その有機的に絡み合った事柄を一つ一つ手繰って時間を掛けて・・・
誰かがこう云っていた・・・と信じてしまうと其処で終ってしまう。
陥りやすい落とし穴・・・

物事を探求するには、師匠を持つのが一番・・・
師匠を決めて、先ず100%受け入れる・・・そして、師匠の尊敬している人とかを知る
師匠を超えている人のことも100%受け入れること出来る。
その視点が定まると・・・色々なことが見えてくる。
でも、これがナカナカ出来ないことで・・・人間には自我がある(*^_^*)

ユーカラと云うのは、私見を挟まないでソックリ受け継ぐことに尽きる。
それは、大変なことで・・・形而上学者でないと殆ど無理だと思う。(*^_^*) 


2012/01/17 (火)  メタボ解消?・・・(*^_^*)


連日の大雪で、雪はねに少し汗をかくほどの運動・・・腰回りの油が少し無くなった感じ
体重66Kg・体脂肪率21%完全にメタボ・・・
もう少し生活のリズムを工夫する必要があるナ〜(*^_^*)

ホームページの一頁のファイルサイズをなるべく60KBに抑えるようにしているのに・・・
体重も60Kgが軽くて丁度良いような気がする(*^_^*)
ホームページの原点は、そこにあると思う・・・あらゆる環境の方にも何とか見られること
フットワークが軽くてはいけないことですよネ 


2012/01/16 (月)  Hau・・・


十勝・石狩辺りのものをハウ(Hau)と云って使う言葉はユーカラと同じ・・・だから読める(*^_^*)
ワカルパ翁が残してくれたものと・・・新冠のYepisama所伝をコポアヌ媼が聞いて
博士に伝えたHauも在って・・・サンキロッテ(留吉)のOinaも新冠で面白いです。

シブチャリ(今の静内)辺りが・・・メナシとヤウンクル最前線であったようです。
十勝と石狩の関係が案外濃いとか・・・沙流とシヌタプカ(浜益)・余市の関係が濃いとか
十勝と石狩のものをHauと云って・・・沙流とシヌタプカと余市のものをyukaraと云う

紫雲古津だけなんです・・・男のやるものをユーカラと定義していて・・・女がやってはいけないもの
幌別・旭川・沙流でも新平賀など諸々・・・それが崩れていた(*^_^*)
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「アイヌ叙事詩ユーカラ集」9巻を手に入れてから・・・北大前の古書店弘南堂さんから
古書目録が毎年届くようになって・・・面白く読ませて頂いている。

それによると「アイヌ叙事詩ユーカラ集」9巻の復刻版が平成5年に出たようだ。
私が入手したものは、初版本で第9巻が昭和50年だから37年経ったんですネ
恐らく第10・11巻は、ワカルパ翁のものだった筈なので・・・
残りの7曲が揃うのは、ユーカラを知ってから思っても居なかったこと(*^_^*)
生きてる間に何とか読んでみたいと云う・・・強い要求が突き動かした結果
お粗末な訳だけれど・・・何とか読むことが出来た。

そこまでやってみると・・・今まで云われてきたことと全然違うことが分った。
そして、金田一博士の筆録を調べてみると博士が仰っていたこと真実で
ワカルパ翁のものが本伝とする意味をすっかり納得した。

沙流周辺の地域・・・厚真・鵡川・門別・新冠・厚賀(厚別)などが
古代、中世に於いてアイヌの発祥の地域・・・同時発祥がシヌタプカと余市
そういうことをワカルパ/フォルクローレを読むと良く解る(*^_^*) 


2012/01/15 ()  ユキのShinutapka ta


副題 Fure kom nitai Kunne kom nitai shiresure poiyaumpe
(赤い柏の林と黒い柏の林に育てられたポイヤウンペ)

これは、ウレシバツクの弟、八郎さん(アイヌ名 kaikuma)の嫁さんからユキ(姪)が
遊びに行って聴いてきたもので・・・なかなか面白い
ユーカラで強いニシパ(首領)が神から食べさせ、飲まされて育ったと云うセリフ
その意味が分るもので・・・ユーカラを理解する為に無くてはならないもの(*^_^*)

カントリコタン(神の国)から人間界の男に惚れて嫁に来た場合
夫が死ぬと又、天界に行って共に暮らすのが掟のようで・・・
小さな子供が居た場合、何処かの神辺りに育てを頼んで行くのだが・・・

神の国で育てると弱々しくなるので・・・人間界で育てるらしい・・・
そこで神のトポチ(家来)が守って育てるらしい・・・(*^_^*)
アイヌは、樹を知り尽くしていて・・・柏は良い樹としている・・・
ワカルパ/フォルクローレにもそれが詳しく書いてある。

アイヌ文化を考えるとき・・・森羅万象全てが含まれていることに気が付かないと
薄っぺらなアイヌ文化論になってしまうと思う・・・
金田一博士の場合、男のユーカラ・メノコユーカラ・カムイオイナ・カムイウパシクマ
カムイユーカラ・ウゥエペケレ・シノッチャ・カムイノミ・チャランケ・土俗・・・
その原典と思われるもの全てに渡って筆録されている・・・
しかし、博士独特の筆録の工夫をした文字を読み解くには、慣れが必須

一番特徴的なのは、最後のユカラクルのワカルパ翁を包含している点
ユーカラ群の曼陀羅が完全体で甦る点でもある・・・(*^_^*)
それを実現するために変化したあらゆる地域のものも収録されたのだと思う。
その原典にアイヌ文化の核心を捉えようとされたような気がする


2012/01/14 (土)  久保寺博士の録音・・・


昨日、中央図書館で目に付いた久保寺博士の録音記録・・・
驚いたことにコポアヌ媼のカムイユーカラが何曲か載っていた。そしてユキのも二曲
これは、道立図書館にあるらしい。一度彼女達の声を聴いてみたものです。(*^_^*)

今年四月いっぱいでワカルパ/フォルクローレを整理し公開して・・・
11曲のユーカラ全部揃ったら・・・シヌタプカを拠点とするアイヌ叙事詩研究会を
発足させて・・・何人かのチームで金田一京介ユーカラノートを整理していこうと思う。
一人では、到底出来ないほど膨大であるから・・・

それをやり遂げたら面白い展開が開けてくるように思える(*^_^*)
結果を恐れずやるだけやってみると・・・天が味方してくれる・・・

黄金山辺りがカムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)推定樹齢1500年のオンコの樹Shiramba kamui
千本ナラもトミサンペッの南側のShiramba kamuiであろうと思う
今月の21日が満63歳の誕生日・・・後2年したら年金生活に入る(*^_^*)
そうしたら毎日絵を描くことも出来るし・・・アチコチほっつき歩くことも出来る。
蓼藍の栽培も楽しみの一つ・・・春は山菜、海草採り、秋はキノコ・・・
都会では出来ない楽しい生活が浜益には在る・・・

赤崎さんのご主人にイナウの作り方を教わって・・・Shiranba kamuiに捧げ
増毛の酒蔵で稗の酒を造ってもらって捧げると鰊とサャケが戻って来るかも(*^_^*)
馬鹿げた発想と思うが・・・その馬鹿げたものが本質の場合ある・・・形而上学

ワカルパ/フォルクローレで面白い話がある・・・
オキクルミの妹が川で直接、水を飲んだら・・・腹痛を起こす
川に関しての神々の謂われ・・・カムイフチ(火の神)のトポチ(家来)だと云って
妹が死んだら・・・アイヌに云って神々にイナウと酒をやらないからな !!と
云ったらケロッと治った・・・と云うお話し(*^_^*)

この話の中でnusa koro kamuiが夫婦神だと云うのが解るんです。
知里幸恵のnusa koro kamuiは、カムイフチと同じ婆さん神と云うのは可笑しい。
アイヌの哲学の中で・・・火の神位強い神無い・・・婆さん神(*^_^*)

だからnusa koro kamuiが婆さん神というのは、理論上破綻している・・・
トポチ(家来)と云うのは、納得出来る

ワカルパ翁の神々の序列は、見事なものです・・・
ワカルパの兄さんウトムリウクも神々について金田一博士に教えているので
それも、調べてみます。(*^_^*) 


2012/01/13 (金)  今日は休み・・・


久々に中央図書館に行って・・・八重九郎さんのサコロペを調べてきた
色々なことについて書いてある小冊子が9冊ほどあって・・・ざっと目を通した。
ワカルパ翁の教えを検証するものは、何も無かった・・・無かったと云うことが解った(*^_^*)

ついでにキナラブックさんのものもざっと目を通してみると・・・
今回ワカルパ/フォルクローレで公開する「月中人」のカムイユーカラが在ったので
読んでみると・・・筋書きは似ているが、韻がないように感じた(*^_^*)
それと蛇足が多い・・・知里幸恵の様な感じ・・・

金田一博士は、ワカルパ翁のカムイユーカラを余り高く評価していない気がする
Shanta tori paina(月中人)は、ワカルパ翁のを読むと・・・すぅーーと流れる
ユキのHanchikikiも何度読んでも実にイイものだと思う。

飾りを捨てた素の言葉で・・・トントントンとリズミカルに深刻な問題を表現し
人間の愚かさを笑い飛ばそうというのが・・・アイヌ叙事詩
高度な諧謔精神がアイヌの男達の楽しみだったのかも知れない。
Wendarap yukaraで地下の国に逃げたモシリチクチクを退治して
地上に帰ってくる時、ポイヤウンペは、口も利きたくないほどヘトヘトで
アイヌラックル(オキクルミ)が冗談を言って大笑いして・・・
蜘蛛の神が居なかったら可成り危なかったと漏らす・・・(*^_^*)

狩りをする場合・・・下手すると自分が命を落とす・・・
百戦錬磨(修羅場の経験)でないと・・・スパムに絶対勝てないです
一対四十億と計算すると負ける・・・それでも有限だと計算すると勝てる(*^_^*)
それがパラドックス(背理)

核は、パラドックスの概念は通用しないkamiash(魔物)で使えば使うほど深みに入る
原発と同じことを太陽がやっているのに・・・素直に成れない馬鹿が人間
科学とは言っても・・・津波で亡くなった人凄い数・・・奢ってはいけない

ノアの箱船って本当に在ったんだと思う・・・
ワカルパ翁が蝉のupashkumaと言うのも伝えているけど・・・津波の話
それは、オキクルミの教えらしい・・・

ワカルパ翁に一貫している・・・オキクルミは、師匠・・・絶対的存在
大酋長ツレアンもそう言うワカルパが好きで・・・ブレない処


2012/01/12 (木)  ワカルパ翁のユーカラ・・・


ワカルパ翁のユーカラは、その格調高さとか諧謔の点で世界に通用するもの。
それが100年経って明らかに出来るのは、本当に良かったと思う。

石狩・十勝の主人公Otashutunkuruのハウとは、こう云うものだと説明したのが
筆録された一曲で、その後十勝のHauもコポアヌ媼から筆録されている。

後は八重九郎のサコロペを読んでみると色々なことが検証されるでしょう(*^_^*)


2012/01/11 (水)  Kent WebさんのCGI・・・


久しぶりにKentWebさんを覗いてみると・・・検索CGIが本の付録のCDにあるらしい。
よーーーし、手に入れよう・・・今の検索CGIの精度がチト悪いので捜していた(*^_^*)

アクセスカウンター・掲示板は、KentWebさんのものなので・・・統一出来るし
何たって・・・Perlのディレクトリがそのまま使えるんです(^_^)v
今までフリーで提供されていたものを使わせて頂いていたので・・・本を買おう
「KENTとはじめるCGI - 厳選Perlスクリプト集」\2,400 


2012/01/10 (火)  よく降るな〜・・・雪


真冬日の方がスリップしなくて運転がし易い・・・ブレーキも良く利く(^_^)v

國學院大學図書館のK氏から電話が入り・・・覆舟変化物語の本文分らないと?・・・(*^_^*)
聞くと金成マツさんのものとグチャグチャになっているとか・・・?(-_-;)

Mutkturenmat(口琵琶媛)の時のように
タイトルをデザインされているので・・・
必ず在るはずなのでもう少し調べて頂くようお願いした・・・(*^_^*)
ワカルパ翁の11曲のユーカラの内の一曲だから・・・どうしても翻訳したいと・・・
お願いした(*^_^*)
道立図書館の目録も時代がバラバラで自分なりに直したものからすれば・・・
必ず在ると確信しているから・・・気長に待ちましょう(*^_^*)
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金田一博士は、几帳面な方で・・・筆録ノートの順番をキッチリ整理されている
そのように整理した私の
金田一京助ユーカラノートこれが良かった(*^_^*)
建築をやっていると積算もやるものだから・・・建物の材料を分解して数量を出す
しかる後・・・統合して建築費を出す・・・
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以外に思ったのは、道立図書館の方が良く整理されていると云うこと・・・
それでも分り辛いから・・・自分で整理した(*^_^*)
金田一博士の筆録ノートを今まで誰も研究・整理しようという人が居なかったと
云うことでしょうネ(*^_^*)
今まで金田一博士がアイヌ語の研究の為のレールを敷いた・・・
久保寺博士と知里博士がその上を走ったと云われているが・・・
とんでもない事で・・・完全に独自のレールを敷いてローカル線を走っていた(*^_^*)

金田一博士の本線とは乖離しているように思われて仕方ない・・・


2012/01/09 (月)  Orandaunkuru


オランダウンクルと云うのがユーカラにあったらしい・・・

舟で来て、ポイヤウンペのトマリに来 その時chupkaunmat
seta pishpo airuke 犬みたいにこっそり来 ポイヤウンペが寝ている処へ来
koninkara kusu 汝の国はイイとか お前位偉いものなしとて
オランダウンクルがやって来た オレは助けると告げに来 イクサして舟壊し
ponchupkaunmatと夫婦になる。
金田一博士は、東北弁で筆録されているので・・・女性でもオレと表現しています
美空ひばりのリンゴ追分けでアラァと云うが如し(*^_^*)

ワカルパ/フォルクローレより


2012/01/08 ()  十勝のユーカラ・・・


ワカルパ/フォルクローレに十勝のユーカラについて説明があり・・・

otashutunkuruのみで、それと戦うのは・・・
shisarunkuru  shimukaunkuru  nikapunkuru  shiyapetunkuru
敵が沙流の人・鵡川の人・新冠の人と訳せることから・・・(*^_^*)
大昔からメナシ(東方)との葛藤がシビチャリ(静内川)を境に形成されていたようで
興味深いものがある。十勝の元の名はrurokaripetと云って石狩の方から
十勝に行く場合は、海路を通って行くのでその名が付いていたらしい。
そうするとエサンノットは、函館付近の恵山岬と云うのが浮かび上がる?

ユーカラで面白いのは、石狩媛が赤毛の直毛で顎の半ばでちょん切っていると云うもの
そのように描写が細やかに成っていると言うこと・・・
ワカルパ翁のユーカラにはチャランケとは云わずにeyetunankaraと成っているが
ツナレの鹿の皮衣では、charankeと成っている点など・・・
ワカルパ翁は、金田一博士にツナレはハウキの名人とは云っているが・・・
ユカラクルとは、云っていない?(*^_^*)
そのように厳密にユーカラと云うものを定義していくとアイヌの世界が見えてくる。

金田一博士は、一人で何もかも筆録するのは不可能なので・・・
幌別とか有珠・虻田のものは、相当違ったものなのは感づいていて・・・
どのように違うかに興味があったのだと思われる。
金成マツ媼から虎杖丸の曲を筆録したとき・・・愕然とされたと思われる(*^_^*)

知里幸恵の神謡集で鹿を獲った時、頭を熊のようにイナウで飾るとあるのは・・・
幌別のものであって・・・祖母のモナシノウクも養母のマツ媼も、そう教えたのでしょう・・・
アイヌ本来の鹿の地位と云うのは天では犬と同じ・・・
鹿とか魚を下界に下ろす神に対してイナウを立てるんだと云うこと・・・
紫雲古津のカムイユーカラではそう成っている(*^_^*)
そして、シンプルで美しい。
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随分昔の話、私が未だ20歳代の後半・・・大阪大学の森藤語先生から
貴重なアドバイスを頂いたことが有りました。

先生曰く・・・古い言い伝え・お話しが在った場合・・・それは、存在していた
だが、シンプルなものほど古くて真実である
後の時代を経て段々立派に成っていく・・・段々真実から遠ざかる

その教えからユーカラの内容を比較すると・・・
ユーカラは、ワカルパ翁・・・oinaはタウクノ媼・・・カムイユーカラは紫雲古津
ユキのhanchikikiは、寒山拾得のように奥が深い・・・


2012/01/07 (土)  ワカルパ翁のユーカラ筆録順序


Wakarpa/yukara 1 vol・・・Kutunne shirika(虎杖丸の曲)前・中篇

Wakarpa/yukara 2 vol・・・Kutune shirika(後編) Shupne shirika(蘆丸の曲)
Samchip upshi chipakoashkuru(覆舟変化物語)
これは道立図書館に無く、國學院大學図書館に在る。

Wakaruba/yukara 3 vol・・・Kina chishinap mun chishinap(草人形・くさひとかた)
Tupesamkamimanit otumi oshma(八串の肉串戦物語 )前・中編

Wakaruba/yukara 4 vol・・・Tupesamkamimanit otumi oshma(後編)
Hau〜これはハウと云うものは、このようなものだとして伝えたものらしい
Sanputunkuru otumi oshma(川口びと戦い物語)
Ponkemaratki/shirapipi(
小さな脚のある耳輪の曲)前編

Wakaruba/yukara 5 vol・・・Ponkemaratki/shirapipi後編 Wendarap yukara(悪夢の曲)
Kani esaman(金獺記)前編

Wakaruba/yukara 6 vol・・・Kani esaman(金獺記)後編 Mutkturenmat(口琵琶媛)
Furenui noka Retannui noka(紅焔・白焔)
以上11曲が残ったユーカラ・・・
この後、コポアヌ媼のメノコユーカラIyochiunkuruとShinutapkaunmatも筆録されている
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沙流に於いてのユーカラとメノコユーカラは、共にポイヤウンペなど
ユーカラに登場する人達の物語である。メノコユーカラは女性側からの視点
密教で云うと金剛界と胎蔵界と云ったところでしょう。

この他にワカルパ/フォルクローレのリストに載っているが・・・筆録無しのものに
Hure epeeshep〜これはツムンチカムイ(戦の魔神)が持っている鉈のように先が
広くなった刀であることがメモされている
Repunkuru noka Yaunkuru noka
Shirannotunkuru otumi oshma
以上の三曲が幻のユーカラに成ってしまったと言うことは・・・本当に危機一髪の状態だった
ことが窺えます。その状態に挑んで勇気を奮い起こして・・・東大の学長に
お話しして危機を乗り越えた金田一博士の洞察力・・・感謝の至り
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一昨年2010/11/03にマイクロフィルムが道立図書館に在ること解って・・・
Sanputunkuru otumi oshmaだけでも読んでみたいと云う一念でやってきて
ワカルパ翁のユーカラを全て読めると言うのは、夢みたいに思う。(*^_^*)
後、四ヶ月・・・合計1年半でワカルパ翁の伝承の全てを世に出せる
喜びは、とても気持ちが晴れやかで・・・アイヌ文化を知って貰い
狩猟民族の世界観の鮮やかさを感じて頂けるのも嬉しい。

金田一博士が著作の中で仰っていた・・・色々なことが真実であったことも分る。
それと、金成マツ媼・知里幸恵に代表される幌別のものは、
沙流とりわけ紫雲古津のものとは、色々な面で違っていることも・・・
今まで、それを明らかにせずに論じられてきたのは、誤謬であろうと思う(*^_^*)


2012/01/06 (金)  独学・・・(*^_^*)


連休なので車の車検をやっておこう・・・(*^_^*)
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これで専門の大学へ行かずに・・・何かを勉強するのって師匠が必須です。

建築は、親父が大工だったから・・・工業高校の建築科に入ったけれど・・・
フランク・ロイド・ライトの有機的建築に憧れた・・・勝手に師匠
色彩を学ぶ為、油彩をやってみたが・・・解説本では解らない・・・
ルノアールの色彩が素晴らしいので・・・勝手に師匠にして色々本を読む
師匠の好きな画家は?とかやっている中に・・・ドラクロワとセザンヌに突き当たる
師匠のパレット(絵の具)は?と美術館で絵肌をつぶさに見る。
ええぇーーージンクホワイトってかい!・・・うっそーーー!!
テールベルトって植物性の緑系の絵の具があるのですが・・・
それを使うと少女の透き通るような肌が描けるとルノアールは云っている。
それは、本当のことで・・・画家は昔、解剖までやっていたと云うこと。

有名なイレーヌ嬢を模写するには、テールベルトを使わないと絶対無理
それも、予め使って・・・覆い隠す方法、皮膚の下に血管があるから
独学の場合、師匠を持つことが如何に大切なことであるか・・・解る
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ホームページのサーバが今月末あたりに変わるので・・・
CGIの動作確認をしてみて・・・動作確認出来た(^_^)v
アイヌ文化を理解するには、その伝承を沢山読むしかないと思う
しかし、読むにしても現行の辞典では不可能に近い・・・
それを可能にしたのがWebサーバのCGI・・・これは、Perlと云う
インタプリタ言語でプログラムが動くが、サーバに負担がかかるので
相当パワーのあるサーバでないと許可していない。

もし、自前でWebサーバを動かすと、これが出来る。
Linuxには、全てのサーバ群が揃っていて利用出来るんです。
ユーカラの翻訳が短期間に出来る環境が出来たのが・・・CGIのお陰
今、考えてみると、このためにホームページをやっていたように感じる(*^_^*)

アイヌ語は、日常語と雅語専用の辞典が必要であろうと思う
ワカルパ翁の伝承を一通り纏めたら・・・金田一博士の筆録から
次々転記だけでも進めて行こうと思っている・・・私が翻訳出来なくても
何方かが続けて行けるようにしておこうと思う。

イオル構想が生き生きと甦るには、アイヌの人達も北海道の住人も
その哲学をしっかり学ばなければ長続きしないと思う。
きっと北海道独自の文化が生まれると思う。
ユーカラは、北海道全体を扱っていて・・・サコロペ・ハウは、その地域の伝承
そうことをワカルハ/フォルクローレに記されている。
私は、一つ一つそれを検証していこうと思っている・・・
民族のことを知りたくて本当の伝承と地域の変化を一つ一つ記録された博士
余りにも膨大で、お一人では整理しきれなかった・・・
今では、個人でコンピュータを使える時代・・・

丁度、アイヌが儀式で被るサパンペ(冠)のように・・・
ワカルパ翁がサパンペについて説明しているのは・・・
「足りない者に被せる。言葉足りない所、神してくれる。」(*^_^*)


2012/01/05 (木)  開館・・・


今日から國學院大學図書館が開館なので・・・3日に投函した複写依頼書
まぁ来週中に届くと良いですけどネ(*^_^*)
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この世に残った所謂、男のユーカラが11曲のみであって・・・
その構成・語彙・韻・・・格調高さ・・・雅語の極致・・・
絵画の黄金比のように名画に含まれている要素が有機的に奏でるハーモニー
心地よさを感じるほど・・・これを世に解き放ち味わって頂きたい。

ユーカラを理解するには、アイヌ文化に造詣が深くないとなかなか難しい。
それとセットに成っているのがワカルパ/フォルクローレ

それに触れる機会の無かった今までのアイヌ文化情報・・・
近年の日本側の情報が殆ど・・・アイヌ内部からの視点のデータベース
アイヌ文化に関する印象がガラッと変わってしまう程


2012/01/04 (水)  ワカルパ/フォルクローレの検証・・・


ワカルパ翁は、その頃アイヌ本来の儀式から少し違う地域のものも説明していて面白い。
成る程と思うのが現代でも窺えます・・・
三石のパスイ(酒箸)の取り扱いについて説明している・・・(*^_^*)
今月は、八重九郎のものを読んでみて・・・検証してみるつもり・・・楽しみです。
ワカルパ翁の愛娘ユキのものを久保寺博士が録音している筈・・・
道立図書館にある筈ですから・・・生の声聞いてみたいです。
ユキは、知里幸恵よか一歳年上なんですが・・・同じ歳と考えた場合
その時代・・・民族の誇りを保っていた場合と失った場合の明暗が映し出される
アイヌの哲学が生き生きとしていた紫雲古津の娘・・・片やキリスト教のアイヌ娘
いつの間にか消えたアイヌの娘・・・本を出して名が残った知里幸恵

金田一京助全集の九巻しか買っていないのでアイヌ関連のものを手に入れたい・・・
八巻は、特に・・・今月の誕生日プレゼントとして女房に云っておこうかナ?(*^_^*) 


2012/01/03 (火)  ツナレの「鹿の皮衣」転記完了・・・(*^_^*)


ローマ字だとスラスラ書けて・・・アッという間に終ってしまった。
金田一博士の筆録で実に綺麗に始まるのがワカルパ翁とコポアヌ媼
でも、ペンを持つ指先に力が入るので疲れてくる・・・すると乱れる(*^_^*)

ツナレ翁のたった16頁でも続けて転記すると昔のペンだこの処が痛く成る程・・・
しかし、そう考えると・・・ワカルパ翁との一夏(2ヶ月)の格闘は、想像を絶する

ユーカラだけでも11曲・・・本にすると1100頁を超えるものを筆記して・・・
その他にノート三冊分筆記している・・・三十代の成せる業

金田一博士は、本当は画家に成りたかったらしいですが・・・手に怪我をされて断念
wakarpa/Forkroreに木の枝を描いているのですが・・・コローの木のように
物凄く気になるものです。・・・ワカルパ翁とのやりとりで描いているので・・・
イナウに関するものかも知れない・・・その形に惹き付けられるんですよネ〜
何故なのか?・・・その内解析してみようと思っている(*^_^*)
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昨日、作って置いた國學院図書館への複写依頼書投函した・・・
来週中には「覆舟変化物語が」手元に届くでしょう(*^_^*)

Ponkemaratkiも格調高いものだけれど・・・ワカルパ翁が三番目に伝えたものって
どんなものなのか?・・・何か今からワクワクしてしまう・・・(*^_^*)


2012/01/02 (月)  雪がシンシンと・・・


石狩は、風も無くシンシンと大きな雪が降って・・・綿飴みたいなふわふわっな雪
結晶が大きくて綺麗です・・・
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今日、ツナレ翁の「鹿の皮衣」を5頁ほどノートに転記してみたら・・・
ワカルパ翁とは、微妙に違うことが解った(*^_^*)
それと、金田一博士は、若い久保寺青年(21歳)を同行させていたので
筆録の方法・・・或いは発音を表現するのにカタカナの場合とか・・・
訳すときには、ローマ字の方が良いと考えられたのか?l両方でやっている。

ローマ字筆記の場合・・・ki rok aine キ ロク アイネの方が訳しやすい
しかし、実際に発音しているのは、kirokaineキロカイネと発音している。
金田一博士の配慮だと思われる・・・後に訳す人の為の・・・(*^_^*)

ワカルパ翁は、自ら筆記して貰いたくて臨んでいるので・・・語の構成に注意して
ツナレ翁の場合は、普通にいつもの通り発音しているのが解った(*^_^*)

それと、ワカルパ翁の場合、「見てみると」・・・と云うのをinkaran ruweと7音で云う
ツナレ翁の場合、inkaranikeと6音で云っている
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男のユーカラとメノコユーカラの違いを判断するには、ポイヤウンペが
身を隠す方法を見れば分るんです。ワカルパ翁の場合、靄みたいなもので隠す。
メノコユーカラは、薄い土を掛ける・・・コタンピラの蘆丸の曲を金田一博士が
別伝としている所以(*^_^*)
金成マツさんのものも・・・メノコユーカラであって・・・それも創作
伝承から程遠いものなのに・・・何故?金田一博士は、ユーカラ集の初めの方にしたのか?

半分、ヤケクソでやった?・・・いや違うと思う・・・(*^_^*)
ユーカラの世界がずっと続いていて・・・昔の話でなく其の状態が近年まで
存在していたから・・・ユーカラは、昔の戦記ではなくて・・・
時代性を持つものではないと・・・知里博士を戒めたのかも知れない。
言語学のみのルールで割り切れ無い特異な社会性を反映しているアイヌ語
本当のユカラクルが居なくなってから・・・その部分が見落とされてしまったよう(*^_^*)


2012/01/01 ()  あけましておめでとうございますm(_ _)m


去年は、日本も世界の国々も大きな変化が在って大変でした。
その続きで今年も進んで行くでしょうけど・・・色々学んで知恵を付けなければならないでしょう。

昨日、テレビでやっていたけど・・・風力発電も周辺の住民に悪影響があること判ったとか
日本の原発が安全だと云う神話は完全に崩れ落ちたとか・・・
矢張り、ハッシブソーラーシステムの研究を徹底的に進めていく時期に来たと思う。
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國學院図書館から覆舟変化物語届くまで・・・ツナレ翁の「鹿の皮衣」を転記しておこう。
博士は、最初カタカナで筆記されているのだがローマ字に直して・・・
その方が慣れたせいもあって読みやすいんです(*^_^*)

ワカルハ/フォルクローレで解った神々の出自・・・
村の守り神Kotan koro kamui 狩りの神Ashinau kamui
Ashinau kamuiは、カケスに似た少し小さい綺麗な鳥だとか・・・
人によっては、梟だとかも云われているとか・・・
ブシ(矢毒)の神は、Kamui huchi(火の神・媼)のTopochi(弟・家来)だとか
神々の序列が確定していて面白い

ユーカラに出てくるレンプンクルの海とヤウンクルの海のuturu(間)が確定できなかったが
Hennoyeに関するメモ書きから石狩方面からメナシ(道東)に向うとき
太平洋側を通って対馬海流と千島海流の境襟裳岬らしいことが解って
ユーカラが尚面白くなる。
そこいら辺を春までに纏めて公開したいと思っている。