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焚き火を起こして「おき火」の上に材料を入れた鋳鉄製の鍋を置く。 そのまま仕事をしたり遊んだり
お酒を飲んだり?している間においしい料理が出来てしまうという優れもののアウトドアのキッチン道具。
焚き火が出来なければ炭か豆炭を使ってもよいのだが、ゆらめく炎を眺めながら、ダッチオーブンから漂う
匂いに舌鼓を打つ。 野外料理の楽しみである。
1、オーソドックスな肉と野菜のロースト

焚き火で調理する場合、

直火に乗せないで調理する。

肉厚の鋳鉄製のダッチオー

ブンは保温性に優れている

ので強い火でなくても大丈夫

 

火の通りの遅い肉などを

先に入れる。 ころあいを

見ながら野菜類を追加する。

蓋の上に「おき」を置いて

火力を調整。

出来上がるまで焚き火に

あたりながら何をしていても

自由だ。

おいしいワインとチーズが

有れば最高。


2、ダッチオーブンでパンを焼く

ダッチオーブンでパンが上手く焼けるか試してみた。

もともと屋外で使うための物だが、ガスオーブンで

どのような仕上がりになるか期待を込めて

パン生地を仕込んだ。

 

山葡萄から取り出した天然酵母と国産の小麦粉

天然塩のみで生地を作る。

1次発酵のすんだ生地を丸めダッチオーブン

に並べ入れる。

 

2次発酵の進むのを気長に待つ。

隣の生地同士が着く位になってから

ダッチオーブンごと加熱したガスオーブンに入れる。

 

 

下からの加熱のみなので,表面の色付きが物足

りなくダッチオーブンの蓋を取り少し火力を

強くして数分、見事な焼き色の天然酵母パンの

出来上がりとなった。

 

出来上がりの味は、直接熱が当たらないためと蓋があるため水分の蒸発が少なく
通常オーブンに入れて焼くより、中の生地はかなりしっとりとし表面はぱっりとした仕上がりとなった。

3、ダッチオーブンで焼き芋を焼く
きれいに洗ったサツマイモをダッチオーブンに入れ、余熱をしてあるガスオーブンに入れる。

一度上下を返して,しばらくすると出来上がり。 石焼芋のような出来上がりとなる。

冷めてしまってもおいしさが残る。


4、ダッチオーブンで作るミートロール牛肉巻き
挽肉のミートローフを牛肉の薄切り肉で巻くように覆い、その上から軽く塩コショウ。

香味野菜を敷き詰めた上に載せ、軽く赤ワインを注ぎ、熱くしたオーブンに入れる。

ミートローフの型に入れてオーブンで焼いたものとは比較にならないくらいの柔らかさ。

おまけに,出来上がりにはおいしい肉汁と野菜のスープが渾然一体となったソースまで

出来てしまう。  ホクホクのジャガイモは、バイトOBの高附君の手塩に掛けた一品。

 


5、ダッチオーブンでスモーク製品を作る
鳥の胸肉のスモーク

腿肉と比べると少し
ぱさついた感じの
胸肉もジューシーな
スモーク製品となった

 

ダッチオーブン本体とふたを熱くしておく。  
調味液に漬け込んだ肉を網の上に置いておく。
スモークのチップ(今回はヒッコーリー)を別の網で焼き着火させる。
着火させたチップを網ごとダッチオーブンに入れ,すかさず肉を載せた網をその上に載せる。
カンカンに焼けた蓋をして、オーブンに入れる。
しばし待つと、即席ながら木の香りの漂うスモーク製品の出来上がり。

保存性はないが、手軽にオードブルを作るのに便利な方法である。
すぐ食べてしまうので,味付けは濃くしないほうが素材の味が生きる。

今回は、別にマグロの刺身と牛肉のスモークにも挑戦。
和風のものには和風の味付け、牛肉には赤ワインでの下味が良いようだ。

香辛料として鶏肉には、某プロフェッサーに教えていただいた和風の香辛料が絶妙の引き立て役となってくれた。