【小川美潮・ディスコ・グラフィー・その6】
−ボーカリストとして小川美潮が参加している作品−
○タイトル :Love,
Peace & Trance(アルバム) & Hasukriya(マキシシングル)
○アーティスト:Love,
Peace & Trance
○曲名 :Hash-a Mandala Ni Pali
○作者 :W&M-福澤諸,arr-細野晴臣
○発売 :マキシシングル-1994年,アルバム−1995年
※コメント :
LOVE,PEACE&TRANCEは,細野晴臣さんを中心としたユニット。美潮さんはTRANCEとか(^_^;)
細野さんらしいアンビエントなアルバムですが,ボーカルが入った曲はやや普通のポップスですね。
癒しの音楽ということで,ちょっと宗教的な色彩が感じられます。
かなり売れたのではないでしょうか?
一回だけやったというシークレット・ライブを見たかったな。
こぶしが利いてしまうボーカルが個性的です。
アルバムの方では,リードボーカルの他,サンプリングした美潮さんの声が各所にコラージュされています。
一度細野さんプロデュースで,フルアルバムを作って欲しいもんです。
○タイトル :おやつ2(Polydor
POCJ-1312)
○アーティスト:渡辺香津美
○発売 :1995年
○曲名 :モスラの歌
○作者 :W-Koji Kajita,M-Yuji Kozeki
※コメント :
ギタリストの渡辺香津美さんのアルバムの1曲に,美潮さんがボーカリストとして参加しています。
アコースティックでエレガントな演奏と歌。ちょっと高尚な感じのモスラです。
○タイトル :Irene(Epic/Sony
Records 32・8H-5041)
○アーティスト:Killing
Time
○発売 :1988年
○曲名 :ブンガワンソロ(インドネシア民謡)
※コメント :
キリング・タイムは,板倉文,清水一登,Ma*To,斉藤ネコ,Whacho,青山純,横山雅史’敬称略)による実験的なユニット。
このアルバムに収録されている[KOKORO WA]
は,Love,Peace&Tranceにも取り上げられました。
ブンガワンソロはずいぶん色々なアレンジで歌っています。エイジアン・ファンタジーでやったときも,まったく違ったアレンジでした。
三拍子でやったり四拍子でやったりしていますね。
この作品以外にもKilling Time
はアルバムを出していると聴きますが,未聴です。
また,Killing Timeは最近復活し,ライブを行っています。こんど是非聴きたいと思ってます。
※追記
関連情報は→http://www.janis.or.jp/users/tabockly/ktjpindex.htm
○タイトル :はっぴいえんどに捧ぐ(Epic/Sony
Records SRCL 2697)
○アーティスト:ズビズバンズ
○発売 :1993年
○曲名 :さよならアメリカ さよならニッポン
○作者 :W-はっぴいえんど,M-はっぴいえんど&Van
Dike Parks, arr-ズビズバンズ
※コメント :
本作は楠瀬誠志郎やら種ともこやら渡辺満里奈やらスカンチやらチャカやら(敬称略),色々な人が参加して作った「はっぴいえんど」のトリビュート・アルバムです。
「さよならアメリカ・さよならニッポン」ははっぴいえんど最後のスタジオ録音アルバム「Happy
End」(米国録音)の最後を飾る曲で,ヴァン・ダイク・パークス氏が指揮を取りながら録音されたと聞きます。
ズビズバンズは,KYON,下山淳,下山アキラ,Whacho,小川美潮さんによるユニットで,ライナーによるとこの曲がデビュー曲とのこと。
その後どーなったのでしょうか?
本バージョンでは後半美潮さん独特のスキャットも聴かれるなど,ならではのアレンジになっていました。
※追記
ズビズバンズは1999年12月に復活ライブをやりました。
○タイトル :New
Child (LMCD-1145,和尚)
○アーティスト:Rehabilua
○発売 :1990年
○パーソナル:小川美潮(v),Yuko Shirota(key),Hikaru
Sugawa(key),Yuko Watanabe(g),
Atsuo-Pon-Fujimoto(g),Ueno
Tetsuo(b),Yuji Muto(b),Akarmo(per,balafon),
Meguru Saito(per),Rari Sunaga(per),Sachi
Hayasaka(sax),Yuka Kido(fl),
Terezo Fujimoto(ds),Hideya
Kobayashi(ds),Hide Masago(kalimba)
○曲名 :1.Child Kundarini(インプロビゼーション−アカーモ)
2.ナタラジ・ブンガワンソロ(インドネシア民謡)
3.Opening Heart(インプロビゼーション−真砂)
4.ヤポネシア・サクラ(M-アカーモ&フレンズ)
5.祈り−一つの人類(M&W-アカーモ)
6.山登りせんとう(W-美潮,M-平沢幸男)
7.水(W&M-美潮)
※コメント :
Swami Dhyan Akamoというbarafon奏者によるアルバムです。
インディーズです。和尚という仏教関係だかの団体が制作,販売しております。
本作は,PC−VANのMUSIC*SIGのロックボードで紹介して頂いたアルバムです。感謝いたします。
このアルバムは前半スタジオ録音,後半はライブになっており,美潮さんは両方に登場します。
平成再デビュー直前に作ったアルバムなのでしょうか。良いアルバムだと思います。
聴く前はアフリカっぽいものを予想していましたが,そういうわけでもなく,そういうわけでもあり,テクノっぽかったり,ジャズっぽかったり,ポップスだったりと色々です。
「ブンガワンソロ」は静かな3拍子のアレンジ,「ヤポネシア・サクラ」は"桜咲いたよ"という歌詞を延々と繰り返す作品ですが,美潮さんのボーカルが冴えて,リズムの面白いアレンジの曲。
美潮さんモノで特筆すべき作品は,やはりお風呂ナンバーの「山登りせんとう」でしょう。
レゲ調でノホホンとした曲です。
お風呂に入った時に鼻歌ナンバーにしたいと思っていますが,唄うにはなかなか難しいのだ。
名曲「水」は,ジャズ的なアレンジです。なお,「山登りせんとう」と「水」はライブです。
※追記
和尚のサイトは→http://www.shimin.com/index.html
○タイトル :TEO
the other earth(Polystar,PSCR-5512)
○発売 :1996年
○曲名 :不思議のTEO
○作者 :Wー美潮,M-赤城忠治,arrー337めれ
※337めれメンバー:近藤達郎,大川俊司,小川美潮
※コメント :
手塚治虫さんの息子さんである手塚眞氏がプロデュースし,富士通が販売して世界的にヒットしているパソコン・ゲーム・ソフトのテーマソングとして発売されたマキシ・シングル盤の1曲を美潮さんが唄っています。
綺麗な曲で,歌詞がなかなかステキです。
収録曲は,「TEO−もうひとつの地球」,「フィンフィンの時計」,「フィンフィン・ソングブック」。
「TEO−」は,上野洋子さんが唄っています。これも綺麗な曲です。
なお,美潮さんはライブでこの曲を披露したおり,「富士通がパソコンをくれない」とぼやいていました。
1997年にデビューを飾った340さんの新しいバンド”ウズマキマズウ”は,先から読んでも後から読んでも同じという面白いバンド名ですが,この曲の冒頭の歌詞”世界はウズマキ”から取ったのかもしれないな〜
※補足:1999年8月31日のウズマキマズウのライブにおいて,美潮さんがバンドの命名者は大川さんだと紹介してました。
○タイトル :タブラトゥーラ3(Kitty
KTCM-1001)
○発売 :1990年
○曲名 :へべれけ
○アーティスト:タブラトゥーラ
○作者 :W-美潮,M-田崎瑞博
※コメント :
タブラトゥーラは,西独のケルン音楽大学を出ている・つのだたかしさんを中心とした「中世音楽」の研究&実践集団です。学歴の高さのワリにはおちゃらけた演奏もある楽しい楽団であります。
本作は掛け値ない傑作です。そのヘタウマな演奏。妙に民謡的なアレンジ。美潮さんでなければ唄えないボーカル。そして,圧倒的な歌詞。美潮ワールド全開です。
その歌詞は,「でたらめでたいなつかしいなつのおどり〜」という様に,言葉のお尻と頭を接着させながら進むもので,天才を感じざるを得ません。
本作品はあまりに傑作だったためか,タブラトゥーラのベストアルバムにも収録されています。
※タブラトゥーラの公式サイトは→http://plaza27.mbn.or.jp/~tabratura/
○CDタイトル :Gate
Of Notion (Epic/Sony ESCB 1445)
○発売 :1993年
○曲名 :Middle-aged Angel
○アーティスト :ゴンザレス・三上
○作者 :Wー美潮,M-ゴンザレス・三上,arrーGonMato
※コメント :
本作はゴンチチの片割れであるゴンザレス・三上氏のソロアルバムに収録されているナンバーです。
ちょっとくたびれかけた中年男と若い女の子の恋を描いた歌詞が,なんだか切ない作品になってます。
演奏はアコースティックではなく,フュージョンぽいもので,三上氏のスライド・ギターが挿入されます。
歌詞カードにはリラックスした表情の美潮さんの写真も掲載されています。
歌詞はともあれ,美潮さんの楽曲のなかで,これほどフツーの演奏はないかもしれません。
○タイトル
:江戸屋百歌撰 1997/USI This is Love (EDOYA EDCR-30009)
○発売 :1997年
○曲名 :犬の日々
○アーティスト :小川美潮&山村哲也
○作者 :W-北村太郎,補作詞-美潮,M,arr-,山村哲也
※コメント :
金子マリ,BIKKE,シーナ,永井隆,ちわみまゆみ等(敬称略),多数のアーティストによる演奏を集めたアルバムです。
犬の日々は北村太郎さんの詩に山村哲也氏が曲をつけ,美潮さんとデュエットするという,珍しい作品です。
演奏は打ち込みで,ちょっとけだるい感じのスローなバラードで,例によってスキャットも聴くことができます。
美潮さんとしてはちょっと変わった曲に仕上がっています。
歌詞カードには,美潮さんと山村さんがパン屋さんの前で佇んでいる大きな白黒写真が掲載されています。
○タイトル :Taste
of Sweet Love(TRYCLE TCCN-28038)
○発売 :1997年
○曲名 :ペーターとわたし
○アーティスト :340 タンス・めれ(小川美潮+大川俊司)
○作者 :W-岸田,M-渡辺岳夫,arr-340 タンス・めれ
※コメント :
本アルバムは,終了してしまったTVシリーズ,世界名作劇場のトリビュート・アルバムです。
参加ミュージシャンには,ペティ・ブーカや緒川たまき,さねよしいさ子,フランク・チキンズなどと,比較的マイナー(ごめんなさい)で一癖ある人達が並んでおり,演奏も原曲をかなり崩していて,個性的です。
けっこう好きなアルバムです。
ペーターとわたしは,最近の美潮さんのライブ(※注:大川&美潮のコンビ時)に一番近い雰囲気を持った演奏で,打ち込みとサンプリングによるバックに,アドリブ的な美潮さんのボーカルが絡んでくるという感じです。
本作品から,美潮さんは340に改名しています。これはプリンスの改名(記号化)にならったものだそうです。
余談ですけど,本アルバムに収録されている「ミスター・アンデルセン」(ジョンによる演奏)の間抜けな歌と演奏は,ワタシの大のお気に入りです。
○タイトル :ラップたらちね 梵鉾 (Robin
disk, ESCB 1986 (sony))
○発売
:1999年5月21日
○美潮さんが唄っている曲 :ANUBIS (作詞・作曲:富樫春生)
※コメント :
本作は,梵鉾(ボンボコ)というユニットによる5曲入りのミニアルバム。ジャケットは双六になっています。
中心メンバーは富樫春生さん。
ゲストは多彩で,美潮さんの他,戸川純,ヲノサトル,スティーブ・衛藤,中幸一郎,北原雅彦(敬称略)などなど。
帯掛けによると,「ラップ,おふくろの味(ジャズ+ファンクのオリエンタル風味)だそうです。
美潮さんが参加しているアルバムの中でもワケの解らなさでは随一かも。でも美潮さんが唄うと,美潮ワールドになってしまいますね。
なお,戸川純さんが唄う1曲目の”好き好き大好き”は,戸川純さんの曲とは別物です。
○タイトル:みんなでうたおう ディズニー 楽しいどうよう
(avex, AVCW-12033, 1996,1999)
○美潮さんが唄っている曲 :おおきなくりのきのしたで
○曲データ
:作詞・作曲−不詳,編曲−えとうなおこ
○コメント:
yamさんから紹介していただいた作品です。
1999年に再発売されていて,現在も入手可能です。
全25収録の曲に,ミッキーなどのSEが入ります。2部構成になっており,2部目はダンシング・サイド。
この1曲に「おおきなくりのきのしたで」が入っています。
元歌はどれもおなじみの曲ですが,アレンジャーがなかなかバラエティー豊かで,斉藤ネコさん,井上鑑さんなども参加。
考えようによっては,童謡のトリビュート・アルバムともとれなくもありません。
打ち込みによる演奏も多いけど,生演奏の曲もありました。
さて美潮さんが唄っている曲は,収録曲のなかでも一番今風(?)のアレンジで,ドラムン・ベース的で(オイ!),カッコイイ。
なかなか可愛くてステキなアレンジでした。他の曲も楽しく聴けて,かなり気に入りました。
小さなお子さんがいらっしゃるウチには,子供に聞かせて,今のうちに美潮フリークにしこんでしまいましょう(^_^;)
なお,ジャケットはミッキーのイラストなもんで,これをUPするのはマズイだろうなということで,やめておきます。
○タイトル:ママとうたおう ディズニー よいこのどうよう
(Waltdisny Record, PCCW-00090,1996)
○美潮さんが唄っている曲 :しゃぼんだま
○曲データ
:作詞=野口雨情,作曲=中山晋平,編曲=えとうなおこ
○コメント:
これもyamさんから紹介していただいた作品です。0から3才向ということです(^_^;) 全25曲とミッキーとミニーのおしゃべりを収録。
↑と構成・演奏者はよく似ているけど,こっちはディズニーのオリジナル扱いに異なっております。発売はキャニオン。
美潮さんが唄う”しゃぼんだま”はとても静かでしっとりとした感じでした。
この曲の歌詞を作った野口雨情さんの碑が,昔ワタシが住んでいたところのすぐ近くの茨城県の潮来町にある公園に建っていたのを思い出しました。
”赤い靴”も野口さんの作詞曲でしたよね〜
その他の曲では,本間勇輔さんが編曲した”おなかのへるうた”,どっかで聴いたことがあるイントロを持つ”ぶんぶんぶん”など現代的なアレンジの曲の他,池谷京子さんのボーカルがとってもきれいな”ララルー,”斉藤ネコさんがアレンジした”ぞうさん”などが印象的でした。
○タイトル:ストレイシープの大冒険3
(VHS, ポニーキャニオン,PCVC-10924, 2000)
○美潮さんが声をやってるキャラクター:ノーダ(第10話−ポーの兄弟)
○コメント:
MLで紹介していただいたビデオ(アニメーション)です。
2000年の美潮・仕事始めはこれから始まりました(^_^;) お猿さんの役ですな〜
ストレイ・シープのことはよく解りませんが,ゲーム・ソフトの他,パソコンではスクリーン・セイバーが有名ですね(持ってない)。
キャラクター同様にゆったり・のんびりした感じのものでした。
主役のポーは原ますみさん,恋人(恋羊?)役のメリーは遊佐未森さんが演じています。
○タイトル:JAPALAGINI (VAP,
VPCC-80505)
○発売 :1997年
○曲名 :遺跡は語る
○アーティスト :ぱぱらぎくらぶ (Akira,
Carioka and Hide)
○作者 :M-宮川彬
※コメント :小川美潮メーリング・リストで紹介されたアルバム。ワタシもゲットしました。ありがとうございました。
ぱぱらぎくらぶについては ↓ にて詳しく紹介されています。
http://www.sound-inn.com/soundinn/papalagi/index.htm
蛇足ながらワタシの印象を記載します。
サウンドは,ハードロック的なアレンジのものと,ダブなレゲの曲のものが多い感じ。ダブな民謡”地球の中心に”もありますが。
歌詞は全体に社会批評的で,環境問題とかをユーモラスに扱っていました。
さて,美潮さんが参加している”遺跡は語る”はアルバムの最後を飾るスキャット・ナンバーでした。
ゆったりとしたおおらかなリズムの曲で,静かで深遠な感じのボーカルが流れます。
他に比べてこの曲だけちょっと雰囲気が異なり,落ち着いてますね(^^
※追記
美潮さんは,コーラス隊として遊佐未森さんなど,色々なアーティストの曲に参加しています。
また,作詞家としても,ゴンチチやPSYSなどに詞を提供しています。
こういうものはフォローしきれませんでした。
しかし,より詳細なディスコ・グラフィーを作成した方もいらっしゃると聴きます。
さらに,CMソングやSEのアルバイト(?)も多く,NHKや民放のテーマ・ソングもあるようです。みんなの歌も唄っているそうだけど,CD化されているのでしょうか?
※追追記
これまで私が長々と書いた本シリーズの拙文を読んで頂いたかたに,心より感謝いたします。
勝手な思いこみや勘違い,無知から来る稚拙な書き込みがあるかもしれません。
これも小川美潮さんという「才能ある自由な音楽家」を愛するがゆえのことと,お許し下さい。
本ページの明らかな間違いは,出来るだけ訂正したいと思います。これまでにご助言頂きました方々に,この場を借りてお礼申し上げます。