〜疑問〜

『金』

kyo


 
 

「ねえ、ガウリイ、ふと思ったんだけど」
「何だ?」
「光の剣って、いつも使うときに「光よ」ってかけ声かけてるよね?」
「うん」
「………じゃあさ、他の言葉を言ったらどうなるの?」
「………さあ………?」
ガウリイが首を傾げた。
「刃の形が変わるとか………?」
「呼ばれたモノが出てくるとか………?」
「ははは………まさか」
「………そうね。まさかよね………ははは………」
乾いた笑い声をあげて、二人がお互いの顔をのぞき込む。
「………試してみるか………?」
「………うん………」
ガウリイが、光の剣を構える。
「なんて言ってみようか?」
「………そうね、じゃ、例えば「金貨」」
「金貨あ?」
ガウリイが妙な声を上げた。
が、にらみつけるリナの視線に、渋々と剣の方に向きなおる。
「じ、じゃあ………金貨よっっ!!」
二人がじっと剣をのぞき込む。
待つことしばし。
どこからともなく、金色の固まりが現れて、二人の目の前に降り積もり始めた。
ちりんちりんと涼やかな音を立てているそれは………。
「やったわ、ガウリイ。金貨よ、金貨っっ。すごいわねえ」
「んな、アホなっっ」
ガウリイは、突っ込みをいれた自分の声でふと現実に戻った。

───夢だった───。
 
 

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