「ねえ、ガウリイ、ふと思ったんだけど」
「何だ?」
「光の剣って、いつも使うときに「光よ」ってかけ声かけてるよね?」
「うん」
「………じゃあさ、「闇よ」って言ったらどうなるの?」
「………さあ………?」
ガウリイが首を傾げた。
「剣が黒くなるとか………?」
「なんかヘンなものが出てきたりとか………?」
「ヘンなものって、何だよ」
「そうね。例えばゼロス」
「………なんだ、そりゃ?」
「あんなのでも、一応、魔族だし。「闇」に属するものだから、もしかしたら」
「ははは………まさか」
「………そうね。まさかよね………ははは………」
乾いた笑い声をあげて、二人がお互いの顔をのぞき込む。
「………試してみるか………?」
「………うん………」
ガウリイが、光の剣を構える。
「闇よっっ!!」
二人がじっと剣をのぞき込む。
待つことしばし。
「………………………………………」
「………………………………………」
「………何にも、起きないわね」
「うん」
「なーんだ」
リナは興味を失って、くるりと後ろを振り返った。
と、そこに先ほどまではいなかった、金色の髪の女性が立っている。
その手に握られているつるはしに、「L」というイニシャルが見えて………
───暗転───
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