意見交換会での県側説明を受けての中登史紀さんの再問題提起

(1999年7月31日県へ提出、8月3日掲載)


 辰巳ダムに関する市民グループと石川県との意見交換会では、第1回の後半から第3回にかけて、雨量・洪水量問題について議論しました。

 辰巳ダムの最大の目的は治水とされていますが、1952(昭和27)年時点では存在していない犀川ダム地点≠フデータとして20キロも離れた金沢地点(金沢市弥生町の旧金沢地方気象台)のデータを流用するなど、計画の土台となる雨量・洪水量の算定はきわめて杜撰なものです。
 意見交換会では、宮江伸一さん(辰巳の文化遺産と自然を守る会、元金沢大学工学部教授)と中登史紀さん(建設コンサルタント)を中心に、この問題についてかなりの時間をかけて県と論争し、基本的に県の計画の問題点を明らかにすることができました。


(県の『治水計画説明書』の問題点を指摘する中さん)

 中さんは、県側の発言や資料をあらためて検討したうえで、「辰巳ダムに関する意見交換会『雨量・洪水量問題』(1.辰巳ダム計画の降雨量と洪水量について)に関する意見交換会の再問題提起」をまとめ、第7回意見交換会の場で、県に提出しました。
 県側の「説明」「反論」の問題点、誤りをあらためて明らかにした力作です。

 以下からファイルをダウンロードしてご覧ください。


辰巳ダムに関する意見交換会の要約と再問題提起[雨量・洪水量問題]
(中さんの批判、県の説明・反論、中さんの再批判の一覧表)

Microsoft Word (26KB)    pdf (12KB)


「『雨量・洪水量問題』に関する意見交換会後の再問題提起」

Microsoft Word (57KB)    pdf (37KB)

【内容目次】
(1)県の想定した4ケースを再吟味する!
(2)洪水量のバラツキが大きいということは解析手法に問題がある!
(3)県の判断で加えられた計画ハイエトの問題点を指摘する!
(4)データを流用するということは何を意味するか?
(5)県はティーセン分割の意味を理解していない!
(6)データの流用を正当化すると犀川大橋地点で2400m2/sが有力な答となる!
(7)データはある!
(8)引き伸ばし率を2.5倍にすることの意味を技術的に吟味する!
(9)未曾有の洪水を引き起こした降雨パターンの検討が抜けている!


降雨波形名「計画ハイエト型」と「昭和27年型」
(「再問題提起」の添付資料)

Microsoft Word (828KB)    pdf (104KB)


図「計画高水流量(県の選択値と信頼できるデータによる数値との比較
(「再問題提起」(5)の説明図)

Microsoft Excel (20KB)    pdf (6KB)


pdfファイルを開くためのAcrobatReaderはここから入手してください。


ホームにもどる   アーカイヴ目次にもどる