監視委員会・川島委員長への公開書簡

(2000年1月8日掲載)


『公開質問状』の取り扱いに関する公開書簡

2000年1月6日

石川県公共事業評価監視委員会
委員長 川島良治殿

(『公開質問状』を提出した6団体を代表して)
兼六園と辰巳用水を守り、ダム建設を阻止する会
事務局長 碇山 洋

 公共事業再評価の取り組み、御苦労様です。

 辰巳の会など6団体が昨年10月13日付で提出した『監視委員会の運営、辰巳ダム再評価に関する公開質問状』の回答期限は10月25日でしたが、残念ながら期限までに川島委員長から御回答をいただくことはできませんでした。私たち6団体は、10月26日に記者会見を開き、委員長が事実上回答を拒否されたことなどを発表しましたが、そのなかで、「期限をすぎた段階でももし川島委員長から回答があれば、届いた時期、回答の内容を検討して、対応を決めることにしたい」という態度を明らかにしています。この時の記者会見の内容は、郵送にて委員長はじめ監視委員各位にもお伝えしてあるところです。

 私たちの記者会見ののち、10月27日に開かれた平成11年度第2回公共事業評価監視委員会の終了後、『公開質問状』について委員長が「ほかの委員とも相談し対応を決めたい」などと述べられたことがテレビ、新聞で報道され(「北陸中日」10月28日付など)、私たちはつよい関心をもってその後の推移に注目していました。しかし、第3回監視委員会(11月30日)でも、第4回監視委員会(12月16日)でも、『公開質問状』への対応について議論がなされなかったように伝えられています。

 以上の経過を踏まえ、以下の3点にしぼって簡単な質問をさせていただきますので、お手数ですが、1月20日(木)必着で、文書にて御回答いただけるようお願いいたします。

(1)『公開質問状』提出後、第2回、第3回、第4回と3回にわたって監視委員会が開催されていますが、『公開質問状』についての報告・討議が行われた形跡はまったくありません。その理由を御説明ください。

(2)『公開質問状』について「ほかの委員とも相談し対応を決めたい」とのことですが、いつ、どのような形で相談し対応を決められるお考えか、御予定など御説明ください。

(3)『公開質問状』の質問内容はどれも公共事業再評価のあり方の根本に関わる重要なものばかりであり、期限までに回答をいただけなかったことはきわめて遺憾です。委員長ご自身は、「ほかの委員との相談」の際、どのような提起をされるお考えでしょうか? 「期限をすぎた段階でももし川島委員長から回答があれば、届いた時期、回答の内容を検討して、対応を決めることにしたい」という私たちの態度表明、その後の「ほかの委員とも相談し対応を決めたい」との御自身の発言を踏まえたうえで御説明ください。

 以上3点の質問は、きわめて簡単で単純な質問であると同時に、「公共事業の透明性確保」を担う監視委員会委員長の職責、監視委員会の責任者がテレビ・新聞を通じて県民に向かって行った発言に関わる重要な質問ですので、期限までに必ずお答えいただけるようお願いいたします。

 なお、問題の性質上、この書簡と川島委員長からの御回答は、記者会見など適当な方法で公表させていただく予定であることを申し添えさせていただきます。


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