2012年も2月ということで、今年のPL活動への期待が高まってきているところです。思えば、昨年のツアー日程が公表されたのが、震災直前の3月上旬でした。そうすると、「今年もそろそろかな?」と期待されるわけですね。
さて、今日は公演活動と並んで期待される「今後のDVD商品」です。こんなこと書くと「昨年たくさん出ただろ!」と言われそうですが(笑)そうです。昨年は「夜ヒット」「ビクターBOX」「ツアーDVD」と3種類、計8枚ものDVDが新発売されました。でも、私はこれで満足するようなPLファンではありませんので(笑)
映像の提供元をテレビ曲の系列で見ると、「夜ヒット」はフジ、「ビクターBOX」は日テレです。ちょっと前の「30周年BOX」はNHKでした。とすると、残りの在京キー局は、TBS、テレ朝、テレビ東京となります。以下、いずれも「映像が残っていれば」の話ですが。
まず期待されるのはTBSでしょうか。TBSというと「ザ・ベストテン」が思い出されますが、PLのランクインしての出演は「UFO」から「波乗り」までと、スポットライトの「OH!」、1984年再結成時のスポットライト「不思議LOVE」。その他にも初回スペシャルでの「渚…」「ウォンテッド」?でしたか。ですから、「ザ・ベストテン」にこだわると限定されてしまいますので、特定の番組にはこだわらず広くTBSから集めればいいと思います。例えば「レコード大賞」「全員集合」「ロッテ歌のアルバム」「みどころガンガン?」など。おそらく、TBSですと「ラスプリ」「愛ギリ」を除いて網羅できるのではないでしょうか。コンサート映像ですと、1977年夏、田園コロシアムでのコンサート、TBSでしたか?記憶があいまいですが。これはキャンディーズとPLの両方の映像を流した貴重な番組でした。
その他にも1980年1月のお昼にOAされた番組で、「シャボン玉…?」。これもTBSかそれ以外か記憶が無いのですが、PLが2日連続で出演し、1日目が衣装の野口さんがゲストで共演、2日目が振り付けの土居先生がゲストで共演と貴重な番組でした。これも見たいですね。
TBS以外ではテレ朝。「走れピンク・レディー」という冠番組もありましたし、当時歌番組も結構ありましたから、いろいろと映像はあるのではないでしょうか。今年のお正月番組ではマンモナの黒衣装で「Kiss In The Dark」を歌うというレアな映像も流れました。
意外と期待できるのは、テレビ東京です。テレビ東京というと、日曜夜の「ヤンヤン」が思い出されますが、OAは1977年の「ウォンテッド」以降となります。けれども、「ペッパー警部」から初期の数曲をメドレーで歌うシーンもありますし、「ウォンテッド」以降であれば、「ラスプリ」「愛ギリ」以外はこの番組で網羅できるのではないでしょうか。「夜ヒット」で披露されていない「DO…」もありますし、貴重なコントシーンも入れれば面白いのではないでしょうか。「原始人入門」?もまた見たいですね(笑)まあ「ヤンヤン」にこだわらず一挙放出していただければいいのですが。
NHKだって「30周年BOX」を上回る充実したものを出せると思います。「レッツヤン」のレギュラーを降りた後の半年くらい、アメリカ進出の頃など、後期のプランクは大きいようで「マンモナ」すら無いようですが(ケイちゃんが都倉先生の番組に出演した時「マンモナ」は音声のみ!)、レッツヤンの「世界英雄史」や解散直前の子供向け番組での「OH!」なども見たいですね。「ペッパー警部」から「ジパング」までなら、まだまだたくさんあるでしょうし、1989年、1990年、1996年、2004年など再結成時の貴重な映像もNHKにはたくさんあるはずです。一挙放出されてはいかがですか。
テレビ局にこだわらずに言えるのは、「コンサート映像」や「情報番組の歌唱シーン」のDVD化ですね。コンサート映像では、前述の田園コロシアムの他にも、1977年武道館、1978年春のコンサート、1979年万博記念公園、同年西武球場など、テレビでOAされながらDVD化されていないものが、まだまだたくさんあります。
また、ワイドショーなど情報番組では、映像が残っていない場合が多いのかも知れませんが、特に解散直前の1981年には結構多く出演し、トークと歌唱の貴重なシーンがたくさんあると思います。時たま某動画サイトで見かけるにつけ、商品化されていないのは、非常にもったいないと思うのです。
PLの映像というのは、ちょっと大げさかも知れませんが「いわば国民的な財産」です。ですから、「現存していれば、とりあえず残す」「そして可能な限り商品化する」というのが基本線だと思うのです。今PLは「解散やめ!」で再び活動期に入ったわけですから、公演とDVDの相乗効果もありますし。
では。
2012年もすでに8日ですが、本年も当HPをどうぞよろしくお願いいたします。
さて、まずは昨年12月28日発売のDVD「ピンク・レディー CONCERT TOUR 2011 INNOVATION」(以下「ツアーDVD」)。年末年始はこれで「PLざんまい」というファンも多かったのではないでしょうか。かく言う私もですが。何と申しましょうか、会場に足を運んでいたのは、つい数か月前のことですが、もうかなり前のことにも思えていたのですが。でも、このDVDを見ることで、また当時の興奮というか熱狂がよみがえってきました(笑)
ツアーDVD、結論から言うと「よくできたDVD」だと思います。DISC1本編は権利関係でカットの1曲を除けば、MCも含めてほぼ完全収録のようですし、開演前のお二人による注意事項まで収録されていて。DISC2の特典映像も良かった。私はDISC2から見ました。開演前後の舞台裏から、フリツケ・マスター、記者会見、打ち上げと、まさにいたれりつくせりの収録内容です。特に情報番組では、こま切れになってしまう記者会見の模様が、かなり長く(ほぼ全部?)収録されているのは評価大です。これまでのビクター商品では、価格と内容のバランスから若干不満が残るものも多かったのですが、この商品に関してはそれが全くありません。定価6,800円は納得できます。
ところで、PLファンの皆さんはツアーDVDを通して見て、どのような感想を持たれたでしょうか。私的には「本当にお二人が楽しんでステージをやっている」それが一番印象に残りました。DVDのパッケージ写真を見てください。「Kiss In The Dark」お二人が顔を見合せて最高の笑顔ですね。動画で見ると、これはほんの一瞬なのですが、パッケージ写真に選んだのは正解です。
開演前のお二人による注意事項アナウンス。これは足を運んだ5箇所の記憶がよみがえってきましたね。「PLのコンサートでは恒例になっていますが、客席でも歌って踊って…」このアナウンスが聞こえると、各会場でどっと笑い声が響いていましたね。そして開演直前、客電が落ち、照明が観客を照らし、重低音の音が響くと、興奮状態は頂点に…そんな記憶がよみがえってきました。
オープニングが「マンモナ」というのも、改めて考えてみるとすごいことです。PL現役時代は、スタッフに不評とかで1か月も披露されなかった曲ですから。それが「解散やめ!」後の最初のツアーでオープニングの曲とは、感慨深いですね。最初、市原で見たときは、本当にこのオープニングいい意味で衝撃的でした。振り付けは、メモリアルコンサートから変えて、サビでは現役時代の懐かしい振り付けが復活ですね。「マンモナ」の振り付け全体としては、現役時代とメモリアルコンサートの折衷でしょうか。
「オーディエンス・モンスター」これも完全収録。歌手本人がいないのに(「夜ヒット」スクリーン映像のみ)観客のみで踊るなんて、「PLならでは」というか「PLだけ」でしょう。しかも、スクリーンには「夜ヒット」のPL映像と観客が踊る様子が並んで映るんですから。最初、市原でこの光景を見たときは不謹慎ながら思わず苦笑してしまいました。PLに興味無い人が見れば異様な光景でしょうね。でもPLファンとしては楽しいからいいのです(笑)
終盤MCでは、お二人が感極まって涙するシーンも。私もこのシーンを各会場で生で見てきましたが、やはりジーンときますね。「解散やめ」そして、ツアー実現までは、いろいろと大変なこともあったのでしょう。
それから、コンサートの衣装、これはファンの好みも様々でしょう。スカート丈を基準(変な基準?)にすると、私的にはアンコール2「ピンク・タイフーン」や記者会見で披露された衣装くらいが、PLとしてちょうどいいのではと思いますが。エロ親父的視点でなく(笑)、純粋にカッコヨサの視点です。この点は衣装のコーナー参照。
特典映像の「打ち上げ」も良かったです。「私達にこんな幸せを」とスタッフに謝意を表すシーンは感動的です。そして涙。「改めてピンク・レディーって、すごいと思って」というケイちゃんの一言が心に残りましたね。メンバの一人をして「すごい」と言わしめてしまうPLとは…
ツアーDVDについて書き出すときりがないので、今日はこのへんにしておきましょう。
次に話題を変えて、お正月のテレビ番組。日テレ「スタードラフト会議」とテレ朝「ザ・プレミアムトーク」。
日テレの番組はケイちゃんのみ(ケイちゃん派としては嬉しいですが)でトークもちょっと。映像も昨年発売されたDVD映像のみでしたが、PLの一位獲得週数の記録について取り上げていたので、まあいいでしょう。
テレ朝「ザ・プレミアムトーク」、これはお二人そろっての出演というのは嬉しかったのですが、内容はそれほど期待していませんでした。でも、この手の番組としては「いい演出では」と思いました。ミイちゃんのご両親の出演もあったし、ミイちゃんからケイちゃんへの手紙披露もあったし。
PL現役時代の話は、コアなファンなら知っていることが多かったと思いますが、この番組で良かったのは、アメリカ進出以降のバッシングについて取り上げたことです。
1980年4月帰国時、成田空港での囲み取材、9月の解散記者会見。「芸能記者から心ない質問が浴びせられる」という内容でした。こういった視点からの番組は珍しいですね。これについて、出演者のテリーさんは、アメリカ進出については「嫉妬(しっと)」、黒柳さんも解散記者会見について「(PLに対して)尊敬が無い仕打ち」と評していました。まあ、いずれもコアなファンなら周知のことですが、改めて見ると本当にひどいというか。「そこまで言うか」という感じです。どう見ても、いい歳をしたおやじ達が、うら若き女性を「いじめている構図」にしか見えません。でも、お二人は冷静に答えてました。当時まだ22歳なのに。あれだけ「不仲ですか」「解散ですか」と言われ続ければ、普通の人間ならやる気は失せるでしょう。そうした意味でミイちゃんが言われる「PLはマスコミによって終わらされる」は、その通りだったと思います。でも、今「解散やめ!」になったわけですから、そのへんは水に流しますか(笑)
あと、この番組、マンモナの黒衣装で「Kiss In The Dark」を歌うというレアな映像がちょっとだけですが流れました。テレ朝にもそんな映像が残っているなら商品化してほしいですね。
今日はこのへんで。では。
「解散やめ!」後、本格的なPL再始動があった今年ですが、今週はその年末にふさわしいものとなりました。一つは先日OAのNHK−BS番組「ザ・ヒットメーカー作曲家 都倉俊一」、もう一つは「ツアーDVD」ですね。
まず、都倉先生の番組、これは本当に良かった。前からこういう番組を見たかったんですね。PL(今回はケイちゃんのみ)と都倉先生との対談番組を。
番組の概要を書きますと、NHK女子アナとテリーさんが司会進行役で都倉先生がメインゲスト。主にこの3人がスタジオで対談しつつ、合間に都倉先生の経歴紹介、曲の提供を受けた歌手がVTR出演で曲や先生について語ったり、過去の歌唱映像が流れたりという構成です。
特筆すべきはPLの扱いが特別というか格別だったことです。番組冒頭に、都倉先生が提供した曲を歌手が歌唱するシーンが数名ちょっとずつ流れるのです。最初がPL「ペッパー警部」(おなじみの「レッツヤン」映像)、次が山口百恵さん、その次が山本リンダさん。つまり、この番組で一番最初に映像が流れた歌手がPL。
それから、スタジオに多くの歌手のシングルレコード・ジャケット写真が掲示されていたのですが、PLは百恵さんとともに、中央の一番いい位置でしかも数多く(9枚?)掲示されていたんですね。
また、この番組で歌手として唯一のスタジオゲストとして招かれたのが、ケイちゃんだったのです。以上から、いかにこの番組、PLに重きを置いているかがわかりますね。
まあ、これは都倉先生とPLの関係の深さを考えると、ある意味当然なわけです。第一に番組でも紹介されていましたが、都倉先生が「ピンク・レディー」の名付け親だということ。第二に「スタ誕」審査員席でデビュー前から解散までPLを見守ってきたこと。メモリアルコンサート終了直後に、PLと阿久先生・都倉先生とで会食する機会もあったようですから、ずっと交流は続いているんでしょう。第三に都倉先生の歌手別売上で、PLが大きな位置を占めること。これはケイちゃんの部屋で書きました。
ケイちゃんとの対談全部面白かったのですが、「ピンク・レディー」ネーミングの詳しい経緯は初めて知ったもので良かったですね。「都倉先生が名付け親でカクテルから」ということは知っていましたが、詳しいエピソードを都倉先生が語っていたんですね。なんでも、T&Cの相馬さんが、いい名前が見つからないということで、都倉先生に相談、ホテルーのバーで飲みながら、先生が「ピンク・レディー」を提案、相馬さんも気に入って決まったらしいです。あえて複数形の「ピンク・レディーズ」としなかったことについて、先生は「カクテルだから、二人いろんな要素をぐちゃぐちゃにして一つのものにしよう。だからSはつかない。そこの能書きまで相馬さんには説明して」と。深いですね。
また、スタ誕でのエピソードも面白かったです。NHKアナが紹介していたのですが、デビュー前のお二人を審査員席から見ていた都倉先生が阿久先生に「(二人を)いいね」と言ったこと。これは阿久先生の著書?に書いてあって私も知っていたのですが、ケイちゃんが「本当ですか?」と都倉先生を見つめると、先生が照れていたんですね。これは微笑ましいシーンでした。でも、先生照れる必要はないですよね。大方の審査員がPLに興味を示さなかったところ、都倉先生には「先見の明」があったわけですから。
さて、本日のタイトル「同志・責任・使命」これはこの番組、ケイちゃんと都倉先生との対談でのキーワードです。ケイちゃんがPL現役時代について「一日一日の仕事を全部倒れないでやりこなす責任。一曲一曲一位を取る責任。…スタッフの代表として自分たちが表に出ているという感じ…責任は重たかった」と。
対談の最後に「ケイちゃん・都倉先生にとってPLとは?」の質問があったのですね。ケイちゃんは「解散やめ」を踏まえて「PLとして生きていくということは一つの使命なんだな」と。都倉先生はPLを評して「作曲家と歌い手ではなく、あの時代をつくった仲間、同志だ」と。本当に先生いいことをおっしゃいますね。天下の都倉先生から「仲間、同志」と最大限の称賛を与えられたわけです。これはすごいことですね。このシーン先生もケイちゃんも感極まったような表情でした。
とにかく、いい番組でした。新年に再放送もあるようなので、見逃した方は是非。ちなみにPL歌唱シーンはおなじみのレッツヤン映像「ペッパー警部」「UFO」の2曲。
次回は是非ミイちゃんも交えてPLと都倉先生との対談、そして先生の指揮でオーケストラをバックに歌う番組でも企画してほしいですね。
さて、次の話題「ツアーDVD」。予想より良かったですね。特に特典映像。記者会見はたっぷり収録してあるし、打ち上げのお二人の涙も。ケイちゃんがミイちゃんに抱きつくところは、なんか1977年武道館のラストを思い出してしまいましたよ。ケイちゃんの号泣。
勿論、本編も良かったです。開演前お二人が注意を読むところも収録されていて。アナウンサーとは違うお二人独特のイントネーションが聞けます。メモリアルコンサートDVDでは、着ぐるみの牛さん豚さんが見られなかったので残念でしたが(笑)
ツアーDVDの感想は年明けにでも、また書いてみたいと思います。それでは皆さんいいお年を!