■ 今津干潟 ■ |
|
||||
■今津干潟 今度は車で1時間程度乗って、福岡市西部の「今津干潟」に来ました。 今津干潟は瑞梅寺川(ずいばいじがわ)の河口に広がる博多湾西部の干潟です。 こちらは和白と違って泥質の干潟になります。 川を覗いてみると、カニなどの小動物がたくさんいて、まだ豊かな生態系を保持しているようです。 でも、この川の中流は福岡市のベットタウンとして今後も開発が進んで行くことが予想されており、 いつまでこの状態が保てるか少し心配です。 干潟は海のものでもあり、川のものでもあり、山のものでもあるのです。 流域が一体となった取り組みが出来たらなと思うのです。 ここでは、クロツラが餌をとっている様子を観察することが出来ました。 黒いクチバシを泥の中に入れて、うまく左右に振りながら餌をとっていました。 決して綺麗と言えない干潟なのですが、まだまだ生きて行ける環境が残っているようです。 それと、河口流域一帯がまだ田園地帯というのも、ある意味住み良い環境なのかもしれません。 クロツラ以外にも沢山の鳥達を観察することが出来ました。 ■こんな所にもクロツラが ここにもいました!クロツラです。 こんな工場の前の小さな河川敷にいました。ここを住みかとしているようです 河川敷をよく見ると、白い物が見えるでしょう? ←「お〜っいっぱいいるじゃん」なんて思うでしょう? でもね、双眼鏡で見てみると、なんとそれらの白い物はビニールなどのゴミの山なのでした。 ビニールやポリ容器などの漂着物が河川敷に引っかかっているのでした。見てのとおり結構たくさん!。ショック! 確かにこの川は自転車が捨てられているような川なのですが、 そんな川にさえクロツラがいるのが嬉しいし、ずっといることの出来る環境を保持し、 もっと綺麗にしたいなと思うのでした。 それにしても、パンダみたいな貴重な動物が居ることを知らない市民が多いですよね(私も含め)。 もっともっと報せて、クロツラや他の生き物達が安心して暮らせる社会にしたいなと思うのでした。 今日はクロツラが見られて本当に良かった。本当に身近にいるんだよ! ■守ろうクロツラヘラサギin博多湾 見学会の後、第二部として場所を変えて「あいれふ」にて3名の方から報告がありました。 こちらは昼とはだいぶ変わって、真剣な?雰囲気。ちょっとお勉強会モードです。 八代野鳥愛好会:高野さんからは、クロツラの生息地が新幹線ルートにかかっていることや、後背地の木の上で休むクロツラの写真の紹介がありました。 博多湾市民の会:花田さんからは、クロツラヘラサギ・マラソンカウントの調査結果の報告がありました。 最後に環境省の鳥居さんからお話がありました。でも、環境省の方が来てくれるなんて結構すごいなと思ったのでした。 きょうは丸一日クロツラの日でしたが、福岡は海有り、山有り、自然に恵まれているなと思ったしだいです。 でも、もう大部分の海岸線は無くなり、多くの干潟は消え去り、今残っている世界的に見ても重要な干潟もその存在が楽観視出来ない情勢です。 一般市民の方に、身近な野生生物を氣にとめていただくことで、自分たちの住む街がいかに素敵なことか分かるでしょう。 もっと参加者が増えると良いなと思ったのでした。 皆さんお疲れさまでした。 またどこかでお会いしましょう。 |
■今津干潟の様子 博多湾西部の瑞梅寺川河口にある河口干潟。 流入河川は瑞梅寺川のほかは周船寺川、江ノ口川、今山川の小河川であり、 主として瑞梅寺川からの堆積物によって形成された泥質干潟である。 干潟:80ha 干潟を含む河口域の面積:約145ha。 (博多湾市民の会HPより) |