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和白干潟見学


山あり谷あり干潟あり、福岡丸見え春のエコツアー
■ 和白干潟見学 ■



博多湾に能古島より大きい人口島ができる(地図E)
博多湾を一望出来る三日月山の山頂から、和白干潟の現状、人口島の問題について松本さんに説明していただきました。
三日月山の山頂から説明(中央横向き、青いシャツが松本さん) 和白干潟は、朝鮮半島経由と日本列島経由の二つの渡りのルートが交差する位置にあり、観察される種類数は日本有数。渡り鳥のクロスロードにある国際的な野鳥の宝庫であること。 また、和白干潟を中心とした博多湾では、シギ・チドリを中心とした多数のレッドリスト掲載種が観測されていることの説明がありました。

人工島(アイランドシティー)に関して、人工島は目的があって作られるのではなく、港湾拡張の際に出る多量の土砂を捨てる場所として博多湾を使うための結果であることや、 バブル最盛期に計画された4600億円の巨大プロジェクトの返済資金の見通しが立たないことは、香椎パークポートの住宅ですら売れ残っていることからも明らかであり、 他県の例を見ても財政の破綻が危惧されることの説明がありました。

松本さんの話を聞くまでもなく人工島に関しては反対の意見も多く、着工前には12万人もの反対署名が集まりました。
先の福岡市長選で福岡市民は、人工島を推進する現職に代わり開発行政からの転換を掲げる市長を選びました。福岡市民の環境に関する意識の高さもまずまずと言えるでしょう。
しかし残念ながら、その市長は当選後早々に手のひらを返すように人工島事業の継続を打ち出しています。

人工島はまだ完成していません。私たち市民の力で保全出来る余地がまだまだ残っています。 これ以上開発を進めないこと、工事が終わっている部分も湿地の再生等を行うことが必要です。
決してあきらめることなく、博多湾の豊かな自然を未来につないで行きたいと思います。


(三日月山より望む 2000.4.1)

余談ですが、以前グリーンピースが視察に来たときに、アイランドシティーの構想図を見たグリーンピースのカメラマンはひとこと感想を言ったそうです。なんと言ったと思いますか?  「けっ!」と吐き捨てるように言っただけだったそうです (影響があることぐらいガキでもわかるわい!と言わんばかりの、ガラの悪いカメラマンだったそうですが...)

博多湾に能古島より大きな島がもう一つ出来て、潮流/生態系に影響が無いはずが無いと私も思うのですが、 ”いのちのつながり”を感じられない人たちにとってみれば、そんな事はどうでも良いのでしょうね...

アイランドシティの概要
・埋立総面積:401.3ha
・総事業費:約4600億円
・工期:1994年〜2003年
・整備の目的
 港湾機能の強化
 快適な都市空間の形成
 新しい産業の集積拠点の形成
 東部地域の交通体系の整備
(博多湾開港100周年パンフレットより抜粋)


レッドブック掲載種
博多湾では、
1種の絶滅危惧1A類
 クロツラヘラサギ
3種の絶滅危惧1B類
8種の絶滅危惧U類
1種の準絶滅危惧類種
が観測されています。
(博多湾市民の会資料より)


大規模臨海開発の破綻例
 東京都:臨海都市開発
 横浜:みなとみらい21
 大阪:りんくうタウン
 神戸:神戸はーばーらんど
 など
(博多湾市民の会HPより)


諫早は”ギロチン”、和白は”真綿で首を絞められる”
博多湾は玄界灘に面し、湾の上部が開いた形をしています。潮の流れは、能古島の左より入り、能古島を中心とした反時計回りに巡り志賀島方面に流れ出て行きます。
このとき博多湾に面する豊かな川から流れ込む多量の土砂と一緒となり、それが潮流に乗り博多の砂浜/干潟を作っているのです。
豊かな山があってこそ豊かな海が出来るのです。そう”山が海を作る”のです。
しかし、潮流を遮る巨大な人口島が出来たいま、もう和白は窒息したように思えます。
「諫早が”ギロチン”だとすると、和白は”真綿で首を絞められる”と喩えている」とは松本さんの話です。
現に「潮流が変わったことによる淡水化、汚染水の滞留」「アオサの異常堆積と腐敗による干潟のヘドロ化の進行」「航路浚渫による砂浜の退行」「赤潮の異常発生」等の影響が出ており、 その結果、和白干潟へのシギ・チドリ類の渡来数が減少しています。
(立花山より望む 2000.4.1)

博多湾を一望できる場所からこの雄大な景色を眺めると、蕩々と流れる博多湾の数千年の歴史の中で、「人工島」が目先の利益のために一瞬にして作られ、 数千年に渡り守られてきた”いのちのつながり”が引き裂かれることに、非常な悲しみを感じます。
人口島は、私たちの子孫/自然の仲間にとって意味あることなのでしょうか?

昼食、そして自己紹介
お話の後は、 山の頂でお昼ご飯となりました。ちなみに、この日の私のお昼は”玄米おにぎり(自家製梅干し入り)”でした。
春の麗らかな日差しの中、雄大な景色を見ながらの弁当もいいものですね。でも、良く晴れたので紫外線が少々気になります...
←さて、ご飯のあとは皆さん自己紹介です。
皆さんの自己紹介/グループ紹介を聞くと、各地域で様々な活動をされておられる方が多いのに驚きました。
皆さんそれぞれ得意分野があり、その力を何かの時にお互いに役立てる事が出来るよう、ネットワーク作り/情報交換をする為にも良い機会となりました。   

楠の巨木が出迎えてくれる(地図F)
←立花山に向かう前に、三日月山、立花山周辺の植生について説明を受けました。本当にいろいろな専門の方がおられる事に感心します。

思わずみんなも笑顔になります。もっと大きいのもあります。 これから立花山へ登るのですが、途中には楠の大木が自生?している場所があります→
こんな巨木が何本も出迎えてくれるのには大変感激します。
福岡市東区の住宅地からそう遠く離れていない、ハイキング気分で登れる山の中にこんなに大きな楠があることを嬉しく思います。 いつまでも生きて行けるように大切にしたい場所でありますね。

立花山(地図G)
この日は夕方にかけて引き潮のこともあり、立花山の山頂に立つ頃には、もっと干潟が顔を出していました。
←最後に、立花山の山頂にて博多湾を背にしての記念撮影です。
いろいろな人々が自分たちの住む街の事に関心を持ち、いろいろな事を知ろうとし行動しもっと良くして行こうとしていることがわかり、 親しい仲間を見つけたようで、とっても嬉しい気持ちになりました。
そんな仲間がもっとふえるといいな...
そして、私たちの未来に大切なものをずっと残して行きたいと思います。

今日は事故もなく、無事エコツアーを終了することが出来ました。
松原さん、松本さんお疲れさまでした。皆さんお疲れさまでした。
では皆さん、またどこかでお会いしましょう。


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博多湾の概要
東西:約20km
南北:約10km
海表面積:133q2
水深
 湾奥部が5m以下
 湾中央部: 5〜10m
 湾口部 :10〜20m
 平均水深:10・5m
平均水面下の海水容量は14・0億m3


博多湾の流入河川
二級河川11水系37河川
流域面積は690km2であり一級河川はない
(博多湾市民の会HPより)

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博多湾の豊かな自然を未来に伝える市民の会(通称:博多湾市民の会)
 〒812−0053 福岡市東区箱崎3丁目21番22号  木下行政書士事務所
 TEL:092−651−8814 FAX:092−641−2097

和白干潟を守る会
 〒811−0202 福岡市東区和白1−14−37 山本さん
 FAX:092−606−0012

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