今日は楽しい稲刈りの日です。半年間、大自然に育てていただいた稲を収穫するのです。 稲を刈るときの、あの「ザクッ」という音と手応えがたまらなく良いですよね。 でもね、今年の陸稲の稲刈りでは、そんな良い音はしませんでした。ただの草刈りをしたような気分です。 やはり水稲の方が、収穫量、手間暇から言っても良いようですね。 |
■稲がない!! 「稲がだいぶ倒れとうよ!(博多弁)」という噂は聞いていたのですが、ここまで倒れているとは思いませんでした。 ...と言うより、ただの荒れ地になっています。唖然。 所々に稲が見えるのですが、それは「かおり米」です。 この品種は南方産らしくたくましくて、分けつしている部分などは「稲」というより「茅」みたいに太いのです。 ゴザというより「簾」が出来そうなくらいです。ですから、この品種だけ倒れていないものがあるのでした。 ...で、他の稲はどうなっているかというと、草の中に埋もれていました。 始めての田植えだったので、田植えが浅かったのかな..などと思っていたのですが、隣の村山さんの陸稲も倒れています。 もともと陸稲は倒れやすいのでしょうが、今年は雨が多かったのも影響しているのかもしれません。 それで雨も多かったので、倒れている稲が発芽しているものも多数ありました。 残念です。 それで稲刈りは、稲刈りというより畑の中から宝物でも探すように草をかき分けながら草でも刈るように行ってゆくのでした。 それは、この前植えた場所を思い出しながら分けつの場所を草をかき分けて探しだし、倒れた稲を発見したらしっかりとつかんで刈り取り、草の中から取り出すのでした。 今回は特に「トヨサトモチ」が雨にやられていまして、稲も草の中で朽ちているような状態でした。 でも他の稲がこのような状態でも「タイのかおり米」だけは、太い稲で植わっている場所を示していました。 さて、草の中から救い出した稲を集めて束ねます。束ねる紐も、昨年の稲藁を利用します。 紐に利用する稲藁は「うるち米」よりも「もち米」の稲の方が丈夫とのことでした。 今日の収穫は、こんな感じです。 左から「タイの香米」大きいですね。次が「農林21号」「オオスミ」。一番右が「トヨサトモチ」です。これは収穫が一番少なかったです。 次に、刈り終えた稲を天日干しするための「ハザ架け」を作ります。 近くの竹林から竹を切り出し、適度な長さに切りそろえます。このとき「竹切り鋸」があると便利です。 ハザ掛けの作り方も地方地方で違うと思うのですが、ここでは3本の足に横に竹を渡すやり方で作ります。 間隔等を確認するために、地面に直に竹を置きます。→ 大体1.5m間隔で足を組みます。 ←組み方ですが、まず2本を組み合わせしっかり結んだ後に、3本目の竹を結びます。 結び紐に稲紐を使うのも嬉しいですね。使った後は、そこに播けばいいのですから.. そうやって、両端を組み立てた後は、横にする竹を架けて水平を確認しながら、中の足を組み立てて行きます。 3本の足で出来た「ハザ掛け」はとても丈夫で、これなら遅い台風にでも大丈夫なくらいのものなりました。 次は実際に稲を架けて行きます。 架け方も地方によりやり方が違うと思いますが、ここでは1束を6:4の割合で分けて架けて行きます そして、稲の束を6:4に分けた、太いところ(6)と細いところ(4)が交互になるように架けて行きます。 架けたら頭をたたいて揃うようにします。そして、乾燥したときに下に落ちにくくするために横に詰めて稲紐でしっかりと全体を束ねます。 干した稲にスズメなどを寄せないためには、細い紐(糸)を周囲に巻いておくと良いでしょう。 ←左から2番目が、我が「オーガニックプラネット」の収穫した稲です。どうにか稲刈りを終えることが出来ました。 他の皆さんも、無事稲刈りを終わられたようです。目出度し目出度し。 こちらは水稲の様子です。まだ一部稲刈りが終わっていないところもあります。→ でも、こうやって天日干しされている様子は、なにか「ほっ!」とする安心感を与えてくれますね。見てるだけで嬉しくなります。 「五穀豊穣」。昔みんなが直接食べるものを作っていた時代には,嬉しいなんてものではなく、本当に大自然に素直に感謝出来ていたのではないかな。 これで来年も生きて行けるという、いのちを賭けた大変な時代だったのかもしれない。 しかし、それは今の時代でもあまり変わりなく、大自然を相手に生きて行くというのは、会社勤めの人間が考えるほど甘いことではないのでしょう。 それこそ、いのち賭けの仕事なのだなと感じました。
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