詰将棋の話(16)

(2018年5月1日)
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将棋盤面/攻方15桂/受方11零+31零+32香42飛13金16飛/攻方持駒銀X/受方持駒残り全部および鬼
ルール:左横無限盤禁欲二玉詰(受先) 4手  (特殊ルールの説明)
*「X」は覆面駒で、種類は「((m,0),(0,m))-rider」(mは整数、m≧2)のいずれかとします。
**「((m,0),(0,m))-rider」は本作でだけ導入した駒で、上下左右のいずれか一方向にmマスずつ跳ねて進める駒です(着地点に駒があるとそこから先へは進めません。着地点が相手の駒ならばそれを取れます)。
「Web Fairy Paradise」111号掲載、2017年9月)

特殊ルール詰将棋を扱うインターネット配信誌「Web Fairy Paradise」の自由投稿欄(WFPサロン)で紹介した作品です。 なぜ通常の出題コーナーではなく自由投稿欄なのかというと、「本作に詰みがあること」が「数学(整数論)のある有名な未解決問題に肯定的な解があること」と等価であり、したがって(少なくとも本作の掲載時点では)本作が詰将棋として成立しているかどうか誰にもわからないからです。 まさにリアル「詰むや詰まざるや」ですね。
なお、手順の理路はこちらの作品が基になっています。 より詳しくは、その作品の解説稿の中に「未解決問題と関係する作品も作れないだろうか」といった具合のコメントがあったのを見てとりあえず作ってみた、という流れです。 作品の狙いが変化手順に隠れている点と、作意手順では怪しげな覆面駒を捨駒で消すことができてよかったという点もそちらの作品と共通しています。

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縫田 光司(ぬいだ こうじ)  jpnuida[at]mwa[dot]biglobe[dot]ne[dot]
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最終更新:2018年5月1日

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