飼育日誌

   

 

2005年2月2日
「日産、新車ラッシュ!!」

今回はキューブではなく、日産の最近の新車についてレポートです。
「ラフェスタ」、「ノート」、「フーガ」、「スカイライン」を追求!

■ラフェスタ
 リバティの後継となる、日産の5ナンバーサイズミニバン。リバティはブルーステージ専売でしたが、バサラの消滅により
 このクラスのラインナップが細くなったレッドステージに移管。最近流行の「背の低いミニバン」となっていますが、果たして
 その実力は…?


  お馴染み日産顔。グリルはグレードにより違い
 があり、スポーティグレードの20Mはパンチング
 柄になる。個人的にはちょっと素っ気無いかな?
 と感じてしまう。特にボディ同色のグリルやエア
 インテークが特にそう感じさせる。
  全幅は5ナンバーサイズだが、高さはかなり低
 く同社の「ラシーン」を彷彿させるデザイン。
  エンジンは全車2リッターで、新開発のMR20。
 QR20の後継エンジンとして、今後ラインナップ
 が拡充されるはず。


  ラフェスタ最大のウリである「パノラミック
 ルーフ」は、国内最大級のグラスエリアを誇る。
 開閉は出来ないが、電動サンシェード付きで
 真夏の暑い日でも安心。
  全車標準装備のアイテムだが、非装着車も
 選択可能で税込み73500円ほど安くなる。
  ホンダ二代目CR−Xの「グラストップ」を彷彿
 させるので、ファンだった私もそそられる。


  助手席リアドアは勿論電動開閉式。セレナ
 やリバティに装着されていたものより操作性が
 よく、動作も速い。
  ステップの位置が低いので、子供や年寄り
 の人も乗降し易い。ただし天井が低いので、
 室内はそんなに広く感じない。

  インパネ上部には、二列目〜三列目にエアコン
 を送風するためのダクトが備わる。一列目はエア
 コンが効きすぎ、二列目以降のパッセンジャー
 がエアコンが効きにくくなるといった問題を解決。
 また「PLAYFUL」グレードを選択すると、二列目
 スライドドア前に更に空調ダクトが追加。
  中央にはオーディオ用スペース(2DIN)が
 備わり、ユーザーの多彩なニーズに答える設計。
 エアコンは上位kグレードがフルオートで、下位
 グレードはマニュアル。どちらも手探り感がよく、
 操作性も抜群に良い。

  シフト操作は小ぶりなこのシフトレバーを操作
 するが、パワーアシスト付きなので写真のように
 手首のスナップだけで軽く操作できる。サイズが
 小さいので小柄な女性でも違和感無く操作でき
 ると思う。ちなみに私は手が大きいので、写真
 では「かなり小さい」様に見える(爆)。

  ゆったりとしたサイズのシート…のように見える
 が、かなり小ぶり。子供や女性はともかく、大の
 大人が乗ると完全にシートバックの丈が不足。
 これは10年以上前にホンダがよく使っていた
 「室内を広く見せるためシートを小型化」する手法
 とも取れるが、おそらく室内の開放感を演出する
 ためのもの。ヘッドレストを一番高いところに調整
 してやっと大人の頭の位置になるので、大柄な
 人が後席に陣取る機会が多いという方は是非
 現車を確認してほしい。


  サードシートは「輪をかけて」小さくなる。収納は
 楽だが、子供専用と割り切っても「押し込まれ感」
 が強い。また足元も余裕が無く、セカンドシートを
 上写真の位置に合わせるとご覧の通り。また
 サードシート下には燃料タンクがあるので、低い
 座面と相まってとても居心地が悪い。通常時は
 シートを畳んでラゲッジ用スペースとして扱うのが
 ベスト。

 全体的にソツなく仕上げているなぁと感じますが、やはり窮屈感が残ります。5ナンバーだから仕方ないのかもしれませんが…。
 何だか「パノラミックルーフ」だけで終わってるような印象で、個人的には「(^_^;)」といった感じです。もう少しティーダのような
 高級感があればいいと思います。

■ノート
 マーチをベースに、プレミアムなコンパクトカーを作りました…そんな位置づけのクルマが「ノート」です。
 直接的なライバルとなるのは、トヨタ・イストとマツダ・ベリーサの二台。破竹の勢いで見せる日産パワーは太刀打ちできるか?


  マーチのイメージを残しつつ、スポーティにまと
 められたエクステリア。これなら男性が乗っても
 気恥ずかしさは感じないかも。ヘッドランプ上部
 には同じくマーチでお馴染みのスモールライトが
 備わり、夜間の見切り確認に一役買う。
  写真は廉価グレードだが、上位グレードになる
 とタイヤサイズがアップし、フォグランプも付く。
 キセノンヘッドランプも備わり、スペシャリティ度
 が増す。


  独創的なデザインのテールゲート。ホイール
 アーチの周囲を膨らませて、車両のボリューム
 感を出している。ゲート開閉は電磁式で、日産
 お得意のインテリジェントキーと併せて使うと
 便利。


  メータ周りもスペシャリティ度抜群…と言いたい
 ところだが、キューブと同デザインのメーターは
 イマイチ。ユニット自体が小さく、何となく後から
 付けたような感じ。ステアリングは大きく、カー
 ウィングスユニットを装着するとオーディオスイッ
 チが備わる。

  文字盤は異なるが、基本的なデザインはキュ
 ーブと同じ。液晶部にはオド・トリップとシフトイン
 ジケータが表示され、時計は表示されない。
 オーディオ側に備わるためだと思われるが、オー
 ディオレスにしたら時計がなくて困りそう。
 

  シートサイズはこのクラスにしては大きめ。
 最近の日産流儀とも言える「たっぷりと余裕を
 持たせてクラスを超えた充実感を」を実践。
 前席は大きめのシートバックでゆったりと座れ、
 後席はタイヤハウスの張り出しを極力抑えて
 横方向に余裕を持たせている。
  全長4m未満のクルマとは思えない広さ。

  写真は廉価グレードのためシートバックが一体
 式だが、上位グレードは6:4分割式のシートが
 備わる。ご覧のようにタイヤハウスの張り出しが
 殆どないため、大人三人がゆったりと座れて
 乗降性も向上。


  ラゲッジルームは二段式になっており、写真の
 フロア部分のボードを立てると前後に仕切りを
 作る事が出来る。奥に買い物などの荷物を入れ、
 手前にベビーカー(しっかりA型が入る)を収納
 する事が出来る。
  シートバック部分の黄色い丸は、コンビニフック。

 ノートはマーチのコンポーネントを使用した、ハッチバックワゴン。マーチが女性、キューブが男性をターゲットにしているのに
 対して、ノートはコンパクトな実用ワゴンを求める男女両方にターゲットを絞った造りになっています。
 高級感はティーダに敵いませんが、個性的でかつシンプルな作りがウリ。ライバルのフィットやイストよりも価格を抑えて、割安感
 が非常に高い「かなりお勧め」なクルマです。

■フーガ & スカイライン
 伝統の「セドリック」と「グロリア」の後を継ぐ、日産のラージサイズセダン「フーガ」。威風堂々としたスタイルと3.5リットルの
 上質で余裕のある走りで、好調な販売成績をあげています。
 2001年にデビューした「V35スカイライン」も、強力なライバル達の台頭を抑えるべくマイナーチェンジを実施しました。
 全体的に高級感を増していますが、最大の変更点は「丸テール」の復活です。販売面にどう影響するか!?


  まずはフーガ。セドリックの後継だが、先代の
 イメージは薄くとても精悍な面構え。ライバルの
 ○ラウ○にイメージが被るかもしれないが、日産
 らしい押しの強さと灰汁(アク)の濃さがベスト
 マッチ?


  テールランプは現行スカイラインとイメージが
 よく似ているが、まとまりは良い。
  テールパイプが二本出しで、とてもスポーティ。
 写真ではあまり伝わりにくいが、実車は大柄で
 とても存在感があるボリューム。ライバルのク○
 ○ンはリアビューの主張がイマイチ弱いと思うの
 は私だけ?


  最近の日産の得意技「モダンリビング・インテ
 リア」はしっかりフーガも継承。自発光メーターは
 高級感にあふれ、インパネ各部も上質な雰囲気
 でまとまっている。また要所要所にリアルアルミ
 材を用いる事で、適度なスポーティさも誇張。
  オーナーとして所有欲が満たされる室内だと
 思う。

  カーウィングス対応ナビをビルドイン。イメージは
 プリメーラ似だが、やはりこちらがリッチ。
  前面にはアナログ時計が備わる。
 

  ホンダS2000から搭載され始めたエンジン
 スタータースイッチは、インテリジェントキーと
 組み合わされる事で利便性が増大。最近は
 ヴィッツにも搭載され、これからどんどん採用車
 が増えそうな雰囲気。ただし、個人的にはイグ
 ニッションを回す方が好き。

  お次は「フェアレディZ」と共に日産車の象徴
 である「スカイライン」。フロントビューはライトが
 若干小ぶりになり、スッキリ感が増した。


  今回のマイナーチェンジで高級感が一段と増し
 たインテリア周り。コンソールのパネルは本アルミ
 でカバーリングし、左右にあった小物入れが消失。
 左右独立制御のエアコンも搭載グレードを拡大。


  シフトレバーもよりスポーティに変貌。ブーツカ
 バーで覆われて、積極的にシフト操作したくなる。
 なお、2.5リットルモデルは相変わらず4速AT。
 上位グレードのCVTや5速ATを奢って欲しい。
 マニュアル車があれば最高なんだけど。

  大きくイメージが変わったリアビュー。今回の
 マイナーチェンジの最大のポイントである「丸テー
 ル」の復活で、スポーティなスカイラインが戻って
 きた…!と感じるのは私だけではないはず。
 従来型の「モッサリ感」が無くなった。

  まるで兄弟車のようなフーガとスカイライン。
 実際はボリューム感・高級感が異なるが、元気な
 日産を感じさせてくれる二台であることは間違い
 ない。自分は両方とも買えないけど…(爆)。

 

 いかがでしたでしょうか?
現在、日産車の売り上げが上昇しています。かつては「マーチ」がかろうじて上位に食い込むだけという状態でしたが、今は
キューブとティーダが好調で、常にトップ10に食い込んでいます。
 5月には5ナンバーミニバンの「セレナ」がフルモデルチェンジを控え、北米の日産ブランド「インフィニティ」の設立も噂されて
おり、このところ明るいニュース続きの日産。ゴーン氏の逆襲は当分終わりそうにありません…。