■ラフェスタ
リバティの後継となる、日産の5ナンバーサイズミニバン。リバティはブルーステージ専売でしたが、バサラの消滅により
このクラスのラインナップが細くなったレッドステージに移管。最近流行の「背の低いミニバン」となっていますが、果たして
その実力は…?
|
お馴染み日産顔。グリルはグレードにより違い
があり、スポーティグレードの20Mはパンチング
柄になる。個人的にはちょっと素っ気無いかな?
と感じてしまう。特にボディ同色のグリルやエア
インテークが特にそう感じさせる。
全幅は5ナンバーサイズだが、高さはかなり低
く同社の「ラシーン」を彷彿させるデザイン。
エンジンは全車2リッターで、新開発のMR20。
QR20の後継エンジンとして、今後ラインナップ
が拡充されるはず。
|
|
ラフェスタ最大のウリである「パノラミック
ルーフ」は、国内最大級のグラスエリアを誇る。
開閉は出来ないが、電動サンシェード付きで
真夏の暑い日でも安心。
全車標準装備のアイテムだが、非装着車も
選択可能で税込み73500円ほど安くなる。
ホンダ二代目CR−Xの「グラストップ」を彷彿
させるので、ファンだった私もそそられる。
|
|
助手席リアドアは勿論電動開閉式。セレナ
やリバティに装着されていたものより操作性が
よく、動作も速い。
ステップの位置が低いので、子供や年寄り
の人も乗降し易い。ただし天井が低いので、
室内はそんなに広く感じない。 |
|
インパネ上部には、二列目〜三列目にエアコン
を送風するためのダクトが備わる。一列目はエア
コンが効きすぎ、二列目以降のパッセンジャー
がエアコンが効きにくくなるといった問題を解決。
また「PLAYFUL」グレードを選択すると、二列目
スライドドア前に更に空調ダクトが追加。
中央にはオーディオ用スペース(2DIN)が
備わり、ユーザーの多彩なニーズに答える設計。
エアコンは上位kグレードがフルオートで、下位
グレードはマニュアル。どちらも手探り感がよく、
操作性も抜群に良い。 |
|
シフト操作は小ぶりなこのシフトレバーを操作
するが、パワーアシスト付きなので写真のように
手首のスナップだけで軽く操作できる。サイズが
小さいので小柄な女性でも違和感無く操作でき
ると思う。ちなみに私は手が大きいので、写真
では「かなり小さい」様に見える(爆)。 |
|
ゆったりとしたサイズのシート…のように見える
が、かなり小ぶり。子供や女性はともかく、大の
大人が乗ると完全にシートバックの丈が不足。
これは10年以上前にホンダがよく使っていた
「室内を広く見せるためシートを小型化」する手法
とも取れるが、おそらく室内の開放感を演出する
ためのもの。ヘッドレストを一番高いところに調整
してやっと大人の頭の位置になるので、大柄な
人が後席に陣取る機会が多いという方は是非
現車を確認してほしい。 |
|
サードシートは「輪をかけて」小さくなる。収納は
楽だが、子供専用と割り切っても「押し込まれ感」
が強い。また足元も余裕が無く、セカンドシートを
上写真の位置に合わせるとご覧の通り。また
サードシート下には燃料タンクがあるので、低い
座面と相まってとても居心地が悪い。通常時は
シートを畳んでラゲッジ用スペースとして扱うのが
ベスト。
|
全体的にソツなく仕上げているなぁと感じますが、やはり窮屈感が残ります。5ナンバーだから仕方ないのかもしれませんが…。
何だか「パノラミックルーフ」だけで終わってるような印象で、個人的には「(^_^;)」といった感じです。もう少しティーダのような
高級感があればいいと思います。
■ノート
マーチをベースに、プレミアムなコンパクトカーを作りました…そんな位置づけのクルマが「ノート」です。
直接的なライバルとなるのは、トヨタ・イストとマツダ・ベリーサの二台。破竹の勢いで見せる日産パワーは太刀打ちできるか?
|
マーチのイメージを残しつつ、スポーティにまと
められたエクステリア。これなら男性が乗っても
気恥ずかしさは感じないかも。ヘッドランプ上部
には同じくマーチでお馴染みのスモールライトが
備わり、夜間の見切り確認に一役買う。
写真は廉価グレードだが、上位グレードになる
とタイヤサイズがアップし、フォグランプも付く。
キセノンヘッドランプも備わり、スペシャリティ度
が増す。
|
|
独創的なデザインのテールゲート。ホイール
アーチの周囲を膨らませて、車両のボリューム
感を出している。ゲート開閉は電磁式で、日産
お得意のインテリジェントキーと併せて使うと
便利。
|
|
メータ周りもスペシャリティ度抜群…と言いたい
ところだが、キューブと同デザインのメーターは
イマイチ。ユニット自体が小さく、何となく後から
付けたような感じ。ステアリングは大きく、カー
ウィングスユニットを装着するとオーディオスイッ
チが備わる。
|
|
文字盤は異なるが、基本的なデザインはキュ
ーブと同じ。液晶部にはオド・トリップとシフトイン
ジケータが表示され、時計は表示されない。
オーディオ側に備わるためだと思われるが、オー
ディオレスにしたら時計がなくて困りそう。
|
|
シートサイズはこのクラスにしては大きめ。
最近の日産流儀とも言える「たっぷりと余裕を
持たせてクラスを超えた充実感を」を実践。
前席は大きめのシートバックでゆったりと座れ、
後席はタイヤハウスの張り出しを極力抑えて
横方向に余裕を持たせている。
全長4m未満のクルマとは思えない広さ。
|
|
写真は廉価グレードのためシートバックが一体
式だが、上位グレードは6:4分割式のシートが
備わる。ご覧のようにタイヤハウスの張り出しが
殆どないため、大人三人がゆったりと座れて
乗降性も向上。
|
|
ラゲッジルームは二段式になっており、写真の
フロア部分のボードを立てると前後に仕切りを
作る事が出来る。奥に買い物などの荷物を入れ、
手前にベビーカー(しっかりA型が入る)を収納
する事が出来る。
シートバック部分の黄色い丸は、コンビニフック。
|
ノートはマーチのコンポーネントを使用した、ハッチバックワゴン。マーチが女性、キューブが男性をターゲットにしているのに
対して、ノートはコンパクトな実用ワゴンを求める男女両方にターゲットを絞った造りになっています。
高級感はティーダに敵いませんが、個性的でかつシンプルな作りがウリ。ライバルのフィットやイストよりも価格を抑えて、割安感
が非常に高い「かなりお勧め」なクルマです。
■フーガ & スカイライン
伝統の「セドリック」と「グロリア」の後を継ぐ、日産のラージサイズセダン「フーガ」。威風堂々としたスタイルと3.5リットルの
上質で余裕のある走りで、好調な販売成績をあげています。
2001年にデビューした「V35スカイライン」も、強力なライバル達の台頭を抑えるべくマイナーチェンジを実施しました。
全体的に高級感を増していますが、最大の変更点は「丸テール」の復活です。販売面にどう影響するか!?
|
まずはフーガ。セドリックの後継だが、先代の
イメージは薄くとても精悍な面構え。ライバルの
○ラウ○にイメージが被るかもしれないが、日産
らしい押しの強さと灰汁(アク)の濃さがベスト
マッチ?
|
|
テールランプは現行スカイラインとイメージが
よく似ているが、まとまりは良い。
テールパイプが二本出しで、とてもスポーティ。
写真ではあまり伝わりにくいが、実車は大柄で
とても存在感があるボリューム。ライバルのク○
○ンはリアビューの主張がイマイチ弱いと思うの
は私だけ?
|
|
最近の日産の得意技「モダンリビング・インテ
リア」はしっかりフーガも継承。自発光メーターは
高級感にあふれ、インパネ各部も上質な雰囲気
でまとまっている。また要所要所にリアルアルミ
材を用いる事で、適度なスポーティさも誇張。
オーナーとして所有欲が満たされる室内だと
思う。 |
|
カーウィングス対応ナビをビルドイン。イメージは
プリメーラ似だが、やはりこちらがリッチ。
前面にはアナログ時計が備わる。
|
|
ホンダS2000から搭載され始めたエンジン
スタータースイッチは、インテリジェントキーと
組み合わされる事で利便性が増大。最近は
ヴィッツにも搭載され、これからどんどん採用車
が増えそうな雰囲気。ただし、個人的にはイグ
ニッションを回す方が好き。
|
|
お次は「フェアレディZ」と共に日産車の象徴
である「スカイライン」。フロントビューはライトが
若干小ぶりになり、スッキリ感が増した。
|
|
今回のマイナーチェンジで高級感が一段と増し
たインテリア周り。コンソールのパネルは本アルミ
でカバーリングし、左右にあった小物入れが消失。
左右独立制御のエアコンも搭載グレードを拡大。
|
|
シフトレバーもよりスポーティに変貌。ブーツカ
バーで覆われて、積極的にシフト操作したくなる。
なお、2.5リットルモデルは相変わらず4速AT。
上位グレードのCVTや5速ATを奢って欲しい。
マニュアル車があれば最高なんだけど。 |
|
大きくイメージが変わったリアビュー。今回の
マイナーチェンジの最大のポイントである「丸テー
ル」の復活で、スポーティなスカイラインが戻って
きた…!と感じるのは私だけではないはず。
従来型の「モッサリ感」が無くなった。 |
|
まるで兄弟車のようなフーガとスカイライン。
実際はボリューム感・高級感が異なるが、元気な
日産を感じさせてくれる二台であることは間違い
ない。自分は両方とも買えないけど…(爆)。 |
いかがでしたでしょうか?
現在、日産車の売り上げが上昇しています。かつては「マーチ」がかろうじて上位に食い込むだけという状態でしたが、今は
キューブとティーダが好調で、常にトップ10に食い込んでいます。
5月には5ナンバーミニバンの「セレナ」がフルモデルチェンジを控え、北米の日産ブランド「インフィニティ」の設立も噂されて
おり、このところ明るいニュース続きの日産。ゴーン氏の逆襲は当分終わりそうにありません…。