飼育日誌

   

 

2004年3月12日
「一年目のキューブ」

キューブを購入して丸一年が経過しました。
この一年付き合ってきて、このクルマの良いところと悪いところを振り返りたいと思います。

【キューブの良いところ】
 1.運転しやすいコンパクトなボディサイズ
  何といってもコレは最大の魅力。ハンドルなどの操作系はマーチと比べて重めなのですが、小回りが効いて運転しやすい。
  独特の「左右非対称」デザインですが、ガラスエリアが広くて見切りが良く、視認性抜群。前後オーバーハングも短いので
  狭い道でもぶつける心配がありません。
 2.よく走るエンジンとしっかりした足回り
  エンジンは旧型に比べて僅か100ccの排気量アップですが、パワー差は排気量差以上。1トンを超えるボディをずんずん
  前に進めます。ミッション変速パターンが最適化され、実用回転域で扱いやすくしているのが効いてます。
  足回りはこのクラスではごく一般的なものですが、実用速度域ではしっかりとした接地感がドライバーに伝わってきます。
  流石に高速域になるとフワフワ感が増大しますが、法定速度内で走る分には全く問題ないといえるでしょう。
 3.広々とした室内空間
  これもまたキューブの大きな特徴。外観からは想像できない移住空間が確保されてます。いかにも「家族のための」的な
  広さではなく、未婚のカップル、はたまた独身の人まで気兼ね無く使える手ごろな広さです。自分の部屋がないオトーサン
  (=私?)の、絶好のパーソナル空間。ちなみに私は一人で運転するときはオーディオのボリュームをガンガンに上げて
  自分の世界に浸っております。

余裕を持たせたシートは座り心地最高。
アームレストを倒せばクラスを超えた優越感を楽しめます。
オーディオレスが標準なので、自分好みの音楽区間が
構築できます。まさしく「マイルーム」!


【キューブの悪いところ】
 やはりコレだけ長く乗ると、短所も目に付き始めます。
 1.配慮に欠ける小物スペース
  他所にも書きましたが、小物入れスペースがイマイチの充実度。特に前席のコインホルダーが無い事と、後席のカップ
  ホルダーの位置の悪さ(アームレストを倒して使用=後ろが2名掛けになってしまう)は、どうにかして欲しいポイントです。

何といってもコインホルダーが無い事が不満。
私はシートスリットを使って小銭を用意しています。
後席カップホルダーがこの位置しかないので、3人乗車
の際には使用不可能!これって設計ミス!?


 2.騒がしい
  普通に街中を走るのであればあまり気になりませんが、3000回転辺りまでエンジンが回るとその騒音が振動のように
  「ブーン」と室内に伝わってきます。アクセルを踏み込む気にならなくなった最大のポイントです。
 3.安っぽいかな?
  車両価格を考えたらしょうがないですが、特にドアの閉まる音は不満。マーチのほうがずっと高級感があって良いです。
  まぁ、直線的な平面で描かれているこのスタイルだから、難しい注文かもしれませんが…。

作りが平面なので、騒音や振動を通しやすい。
ドアの開閉音は「バン」と安っぽい感じ。

  
 4.リアドアが使い辛い!
  開けたときの停止ポイントが中二箇所で、その先は全開にするしかないのですが、停止ポイントの設定が不満です。
  1ノッチ目だとちょっと大き目の荷物の出し入れだと辛いし、その次はほぼ全開。この間にもう1ノッチ欲しいですね。
  ちなみに私は「全開」にした事がありません。

1ノッチ目のドア停止位置。
小さい荷物ならこれでもいいけど、ちょっと狭い。
2ノッチ目はいきなりここまで開きます…。
ハッキリ言って「ほぼ全開」。この中間が欲しい!


 今までのコンパクトカーのイメージを脱する事に成功した、トヨタ・ヴィッツ。それまでの「コンパクトカー=足代わり=貧相」
というイメージを拭い去り、クラスを超えた質感と実用性の高さ・個性を兼ね備え、その後に登場したコンパクトカー達に大き
な影響を与えたクルマだと私は思っています。しかし、2代目キューブは「クルマ」という枠を完全に超え、人間の感性の中
に入り込むことに成功したクルマではないかと思います。
 長らく続いてきた日産の暗闇は消え去り、とても明るくなったなぁ…と、街中を走る日産車を見るたびに思う今日のごろ。
そういえば日産車って、最近良く見かけるようになったと思いませんか?