呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


俺がアキラーだ!

 「動くなよ、弾が外れるからな」
 である。
 「がんばれ爆弾。がんばれ爆弾」
 である。
 我らのハマーが帰ってきたのだ。
 いや、私、アニメばっかり買っているのではないのだ。ちゃんと刑事ものの外ドラも購入したりするのである。実はハマーつながりでステイシー・キーチの『探偵マイク・ハマー』(声は森川公也氏の方)とか、『ドクター刑事クインシー』(ファーストシーズンの方がほのぼのしていたのは翻訳台本が変わったか? いや、現実は医者と技官のヒエラルキーはそうなのだろうけど)とか、『刑事ハンター』(主演の声が掘勝之祐氏で、たしか、持ってる銃がH&K(ヘッケラー&コック。誰がコッホというものか)P9持ってて、実はモデルガン欲しかった)とか、『ナイトライダー』とかDVDが出たら逝ってしまうものはたくさんあるのだ。まあ、逝ったら財政困難は目に見えているのだが。
 ともかく、このDVD凄まじいのだ。
 だいたいハマー役の羽佐間道夫氏、ドロー役の小宮氏、署長の内海氏のコメンタリーが4話もついている。
 TV版予告完全収録にしてTV版オープニング&エンディング。
 TVでカットされたシーンは復元。これは朱雀の買った『謎の円盤UFO』でもやったことだが、吹き替えなしの字幕だった。この復元シーン。吹き替えまでオリジナル声優で新録しているのだ。完全復元。素晴らしい。
 凄いぞ発売元の株式会社プレシディオ。販売元のジェネオン・エンターティメント。『ザ・ベスト・オブ・ナイトライダー コレクション』を日本語吹き替えなしで発売したユニバーサル・ピクチャーズは爪の垢でも煎じて飲むように。
 しかし、物語という奴は短い方がその出来がはっきりする。『風まかせ月影蘭』の出来が素晴らしいのは30分できちんと時代劇していると語ったのは、わあ、00年2月ではないか。4年たっているのだなあ。結構長いことこのサイトを飽きずに書いているのかも知れない。途中空白期間はあったとしてもだ。
 しかし、改めて見ると凄まじい話である。題名とその内容のパロディ。解説ブックレット片手に私が解るだけでも、『狼たちの午後』、『刑事ジョン・ブック/目撃者』、『LA大捜査線/狼の街』、『ダーティハリー2』、『蜘蛛女のキス』、『老人と海』、『マドンナのスーザンを探して』、『ハスラー2』、『白と黒のナイフ』、『007/私を愛したスパイ』。こいつらを細工しつつ、きちんと30分に納める技術。しかもそのシナリオには刑事ドラマとしてほとんどのパターンがあったりするから怖いのである。いやあ恐ろしきは脚本の力。凄いの一言だったりするのだ。
 更に、芸達者な声優陣の尽力によってこの世界、無茶苦茶凄い世界となっている。素晴らしい。
 だって、そうでしょうが。ここまで日本的な奴は一寸無いと思うのである。だいたい、外国にあるのか? ウルメイワシ。第一話の署長の台詞だが、これ、英語版だとお笑い女優になっているのだ。それが、『本部長の命令ならウルメイワシとでも組むんだ』。しかも、内海氏の声で。さらにそのまんま市長の台詞の『このタタミイワシを永久休職処分にしろ』に繋がるのだ。
 羽佐間氏の名言、『大丈夫、理屈じゃないんです』も『まかせろ、わかってやってるんだ』なのだなあ。しかし、この台詞、『動くなよ、弾が外れるからな』の時も使っているとは思わなかったのだ。
 もしかして、これ、かなりの部分、日本語版のみの展開でやっているんだろうなあ。そう思ってしまうのだ。これ以上に日本語吹き替え吹っ飛んでいるのは、あるとしたらチキチキマシン猛レースだけじゃないだろうか。あれも凄かった。話が脱線するがはっきり言って、あれって、原型とどめているのだろうか。とどめていないに違いない。
 しかし、英語の字幕に日本語吹き替えで いろいろ面白い発見があったりして。いや、笑える。もう、睡眠時間削って見ているのだ。しかし、4月に『新・俺がハマーだ!』発売とは。うーむどうしましょ。(04,2,24)


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