呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


鼻が利かなくなったのか?

 最近どうも衰えを感じてならない。昔ならばおもしろいものはピンと来たものなのだ。たとえばゲームなら、軟派な美少女ゲームと見せて実は硬派シミュレーションの『パワードール』だとか、補給がすべてを分ける『メビウスリンク』だとか。アニメならいかにもチープな時間帯にもかかわらず、15秒のTVスポットで、急遽S-VHS標準での録画を決定した『エヴァンゲリオン』だとか・・・。本屋などにはいるともう、一発でおもしろいかどうかがわかったものだった。
 それでお奨め合戦が始まる。自分の見つけたおもしろいものに誰彼かまわず引き込むのだ。もしくは相手のツボにはまるおもしろいものを見つけ、いかなる手段をもってしてもその泥沼に首まで押し込むのである。
 有名な(どこが?)戦いとしては名古屋のKさんと私との間の壮絶な戦いがある。
 『パワードール』で私が彼をはめ込むと、『妖獣戦記』ではめ返される。そこで『メビウスリンク』で逆襲すると、今度は『テッカマンブレード』で逆襲を食らう。で、『エヴァンゲリオン』でとどめを刺そうとしたら『ガンダムX』で反撃を食らう・・・。もう、お互い頭のてっぺんまで泥沼である。
 ところが最近、それがない。実際問題として『エヴァンゲリオン』以降、お奨めがないのだ。最近のお気に入りは全部が全部他人からのお奨めである。
 たとえば、『風まかせ月影蘭』は久部さんのお奨め。
 いやあ、はまった。見事にはまった。昔の『素浪人花山大吉』(だったっけか)テイストが爆発する。全くもって最近の毒のない時代劇なぞぽい。である。しかも時間は30分なのだ。30分で1時間のフォーマットの時代劇を成立させる。シナリオの妙である。一応物書きとして言わせてもらえば、長編は誰でも書ける。しかし、ショートショートは本当に難しいのだ。ある、大統領の言葉だが、『2時間のスピーチなら今すぐにでも始められる。1時間なら一晩で十分。しかし、5分間なら1週間は欲しい』というのは本当の話なのだ。だいたい、あの『刑事コロンボ』だって名作は初期の90分フォーマットの方が多いではないか。真面目に現状においてLD買っちゃうぞ作品、ナンバー1である。
 『てなもんやボイジャーズ』は名古屋のKさんのお奨め。実際にLD買ってしまった。いやあ、これは題名通り『てなもんや三度笠』の換骨奪胎。しかも60年代生まれには後頭部にずんとくるくすぐりがいっぱい。まず、オープニングで大笑いである。ま、こっちも全4巻のうち、1巻しか買っていないので何ともいえないが楽しみではある。
 が、しかし業腹なのははめられっぱなしという事実。畜生。Kさん、『星界の紋章』見ようよお
。おもしろいよぉ。と現在はめるべく画策中なのだが・・・。いまいち彼のツボにははまらないかもしれないのが難点である。昔なら隠し球の二つや三つ懐にあったものなのだが。
 というわけで、最近どうも嗅覚が衰えているようなのだ。だいたい、『無限のリヴァイアス』を放映開始時に気がつかないなんて、昔の私からすると考えられないのだ。まだ、レコード屋で宣伝見ただけだだが、何かそそるものがあるのである。思わずOPとEDのシングルを買って今も聞きっぱなし状態なのだ。どうもふつうの少年少女が巻き込まれ、なし崩しに非常事態に対峙する話らしいのだが、こーいう話は好きなのである。昔、思わず設定してしまったくらいである。コンセプトは『バイファムキャラでイデオンをやる』。最後はキャラのほとんど皆殺し。うう、外道であった。
 でもって水曜日の放送を見るのが楽しみなのだが、もしもはまったらこれ、1巻からDVD揃えないとならないなのだ。最初見ていないのだ。しかし、予約特典もらえる期間過ぎているのだよなあ。泣くぞ私は。

 うらにわのさんじゅうすぎのあにめおたくにあにめびでおをあげてください。
 (ばちかぶるであろうか、このオチ。前にもやったし)(00,2,19)


backindexnext