呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。
あいつが噂のヒートガイ 4
さて、例によって例のごとく、やってきました『ヒート・ガイJ』のレビューである。いやあもしかしたら私はこの作品を愛しているのかもしれない。などといってみたりするのだが。ちなみに前回はこちらである。
では、行ってみよう。
第7話 仇 CIROULATION
シナリオは浅川美也氏。もう、手慣れたモンである。安心してみていられる。
おそらくは、ダイスケの過去もわずかに明らかになったりしているのだ。しかし、兄さん何を考えているのか。そのあたりが少しばかり怖かったりする。うーむ、ああいう裏のあるタイプは怖いのである。いったい何を考えているのか。
更に今回はニューキャラの予感。このルミエちゃんが可愛い。ちょっと下睫が多すぎるきらいもあるがまずまず可愛い。地上から流れてきた少女。こういう設定ならば間違いなく、何か裏設定があってしかるべきだと思うのだ。が、しかし、メインキャラになるとキョウコの地位が危ういと思うのは私だけであろうか。
しかし、ルミエちゃん。まさか、ゲストではあるまいな。だったらこんな偉そうなこと言っている私はむちゃくちゃ笑えるであろう。
ま、キャラの話ばかりして手も仕方がないので。新舞台背景。今回、アンダーグラウンドなる新しい世界が登場する。流民という非合法な入国者が法の下で暮らせずに作った世界。ここでこの舞台がマフィアとの対立構造だけでなく、地上とアンダーグラウンドという入れ子式の二重構造であることが判明する。果たしてダイスケたちはどこへ行くのか。で、この回が伏線でも何でもなければ大笑いなのであるが。
ともかく、今回はボマくんも登場。いよいよジェイたちとの共闘が始まるのかもしれないが。しかし、そうなってくると、ファンとむだけではあまりにも敵として脆弱ではないか。
今回もJ語録は健在。『あの老人、男のオーラを感じる』うーむ。Jでなければ言えないせりふである。『男なら仲間を置き去りにしない』臭いが菅生さんに言われるとぐっとくるのである。
ともかく、この回、絶対伏線だと思うのだが。
第8話 響 BROTHER
ふう。いや、いいんですけどの第8話。大野木氏だもんなあ。いや、別に含むところは全くないのだ。ただ、あわないというか何というかなのである。
設定は最高なのだ。兄弟の確執。しかし、どうもなあ。なのである。まず、なんで音楽家のオヤジが二重人格なのかというどうしようもない破綻がある。最初の妻、長男のキアの母親にあれだけ辛く当たっていた破滅型の音楽家が、どうして次男の母親とはああまでうまくいっていたのか。平和な家庭を築いていたのかが説明も何もあった物ではない。そんなに性格がころっと変わるのか。をい。といったところである。この、根底がぐらついているので、話が上滑りしてしまうのだ。いやあ、本当に設定はいいのだが、別に悲劇が見たいわけではないのだが、この親父の造形が甘すぎるが故に、話がちっとも面白くないのだ。もう少し何とかならなかったのであろうか。
更に、キアの憎しみも安易に解消されすぎているのだ。母親を虐め殺した(海原雄山と違い、間違いのないところである。なにせ、彼は虐めまくって更に捨てているのだ。雄山とは致命的に違うのである)相手への憎しみが、まあ、その対象を違えているとはいえ、簡単に川に捨てられる物だろうか。そう思うとどうにもこうにも上っ面だけ滑っているような気がするのだ。真面目に設定はいい話なのだが。
今回のJ語録。『男は感謝の言葉を期待してはならない』。うーむ。渋いのである。
しかし、こんなんじゃなあ。次回、独立してレビューするのは怪しいなあ。そう思ったりするのだが。(03,6,4)