呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


奴が噂のヒートガイ

 まずは、反省とお詫び。1月26日付の『今日のDVD』での『ヒートGUY J』の評価を完全に撤回させていただく。
 そうかよ。それが狙いかよ。だ。しかし、あの第一話、第弐話では誤解もやむなしという所であろうか。
 いやあ、全く、ここまで化けるとは思わなかったのである。

 第一話 街(GUY)。
 時は? 所は我々の世界とパラレルワールド。おそらくはギリシャに端を発した都市国家がそのまま残ったとは思えないのだが、ともかく、都市国家が並立する地球。
 そんな中、禁制品の「煙草」(この辺りが、なんともなあ)が、都市国家ジュドに持ち込まれる。それを追う都市安全管理局中央司令部・特務課。(犯罪を未然に防ぐことを目的に設置された組織。当然、警察とは仲が悪い。しかし、課員が女の子と坊やとこの世界でマシーンと呼ばれるサイボーグ? だけではどうもなあ)怪しい密入国者を追う主人公の坊やの前に違法マシーンが。あっさりやられる主人公。そこへ高いところに立つ影は「男がいつまでも地面にはいつくばるものではない」(ここは少し格好良かった)
 奴が噂のヒートガイ。ヒートガイ・ジェイ。
 ・・・。
 いや、まあいいのだ。別に。
 しかし第一話である。ところが冒頭、この町を牛耳るファミリーのドンの葬儀から始まり、訳が分からないうちに物語が流れていく。視聴者置いてきぼり。いや、ぐだぐだ説明しろとは言わないが・・・。
 いやはや『ノアール』の二番煎じか。をいをいと思ったのもやむなしである。ドンの息子。クレアの坊やの狂気も少しばかり薄っぺらいし、(信長の位牌への焼香ぶちまけの二番煎じか? 墓場での手榴弾)結構面白そうではあるのだが。図抜けて面白いとは思えない。これならば、『ヘルシング』の1話の方がよっぽど燃えたのである。
 ああ、少しばかり高い買い物したかなと思ったのだ。

 第弐話 炎(WAR)
 当然、ドンの死により組織内部に亀裂が入る。ドンはおそらく我々の世界でのイタリア系。対してもうひとつの組織は我々の世界での中国系。どっかで見たようなシチュエーション。どっかで見たような演出。だったら実写版香港ジョン・ウー映画見た方がよほど面白い。
 きょうかいにはとにぎたーけーす。(意味不明)
 まあ、他の都市国家の重犯罪人が顔を獣に整形されて無期懲役食らうとか、タンクローリーに危険物突っ込んで徐々に市街地へぶち込んでいくとか。スリルとサスペンがあると制作者側は思っているのだろうが、どうも緊迫感に欠けるのである。何故だろう。
 中国側のトップも一応は前の組織のナンバー2であったわけで、その人物がああも薄っぺらい人間では、組織の重々しさに問題大量発生だと思うのだが、
 また、主人公が事件を察知するのもどうもなあ。なんかいづくらしいのだ。(これは北海道の方言。どうも心理的に靴の中に石が入ったようにちくちくするような感じの時、もしくはずばり肉体的にそんな時にも使用する)
 はあ。脚本はどなたなのだ? わあ、大野木寛氏であるか。
 既に買うのやめて、持ってる本も古本屋にたたき売った。大野木氏。
 あの出版社変えて1巻目から加筆訂正したら、主人公が変わってしまった、「八剣伝」の大野木氏。
 パラレルワールドの日本で南蛮改方の話、葵姫(だったか)は面白かった気がするのだが。
 わははははははははは。道理で。根本的に、この人とはあわないのである。(故に、これは私固有の症状であるかも知れない)
 マジに買うのやめようかしらん。そう思ったのが、1月26日であった。
 しかし、物語は急転直下するのだが、紙数が尽きた。以下次回。(03,2,28)


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