呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


ワイルドアームズ 2nd

 さて、最近、何をやっているかというと実は『ワイルドアームズ 2nd』だったりする。
 忙しいので全然進まないのだが。ぽしょぽしょやっているのだ。
 というか、『3rd』や『ワイルドアームズ』のように寝食忘れてと言うわけではないのがこの作品の評価と言うことになるのであろうか。
 それでもぽしょぽしょとでもやっているのだから、そんなに悪いゲームではない。
 ただ、少しばかり特撮ネタが多すぎるのだ。それが、癪と言えば癪かも知れない。と言うわけで、現在アグエル坑道まで来たのだが。
 欠点はない。欠点はないのだが。長所もないような。そういうゲームのような気がするのだ。
 テーマは『英雄』。わあ、げとげと。思わずそう思ってしまう。いたたたたた。である。
 僕は英雄になりたかった。こりゃ、セシリア姫ではないのか? 「私は名前で呼ばれない」みたいなもんである。それだけでもう、ダメ。あたたたたたたたた。である。しょうもない。
 まだ、ロディのように巻き込まれたり、ザックのように復讐が目的だったりしたほうが感情移入がしやすいと思うのだ。
 英雄願望のボンボン。何抜かす。と思ってしまうのは私が思いっきり擦れてしまったからだろうか。
 かつてのレジスタンスの英雄でありながら囚人となっているブラッド。こしかしの人も暗い。いや、別に明るく脳天気にギャグをやれと言うわけではないのだ。ただキャラクターとして如何なものか? そう思うのである。どうも厚さが足りないような気がするのだ。
 唯一、今回前回までと逆なのはリルカちゃん。うーむ。可愛い。お姉さん(死んだのか? そうじゃないと思うのだが。どうなのだろう)を乗りこえようとする前向きの意志。これは心地よい。それから、『3rd』の本で名前だけ知っていたマリアベル。どうも幼い外見、ぽよぽよ少女と同じくらい、幼い外見で中身は老成というキャラに惹かれるものがあるのかも知れない。(ということは『3×3EYE’S』のパイはまじ。ストライクだったのだろうか)
 うーむ。何というか英雄。この言葉聞いた瞬間に引いてしまうのが私の歪みっぷりを表すのかも知れない。しかし、英雄である。うーむ。困った話なのだ。
 英雄が必要な世界。
 英雄になる主人公達。
 英雄を待つだけの一般市民。
 うーむ、どうも、このゲームの町民諸君は『DQ7』並に何もしない連中のような気がしてならないのだ。まったく、あれほど無気力だった連中もそうはいないのだが。
 ハルメッツの住民はまるでおとなしい羊のようにゴルゴダ刑場に引かれていったというのか? 抵抗した者は一人もいないのか。それで、英雄を待ち続けているというのか?
 この辺り、バランスを取ってくれる人間がいないのだ。『2nd』にはクライブも、ザックもいない。ブラッドは寡黙に過ぎる。
 故に締まらないのだ。
 むろん、駄作ではない。練り込みはたいしたものだ。少し雑魚敵が弱すぎるような気もするが、エンカウントもそんなに酷くはない。いや、『FF7』のように一歩歩けばエンカウント。などということもなく、スムーズに話は進んでいく。
 そして、何とも言いようのない中ボス戦。赤字に黒いシルエット。『封印怪獣兵器カリヴォス』『群体パラサイト獣グレマルキン』『無限暴食海獣オリヴィエル』等々。ちゃーちゃららららーらー、ちゃーちゃららららーらー。ずんずんずん。きみにーもー みえーる うーるーとらのほーしー。と言った感じである。
 まだ、冒頭に過ぎない。冒頭に過ぎないのに『呆冗記』ネタにしたのは果たしていかなる意図があってのことか。ネタがないわけではない。ないのだが・・・。果たして、私はこのゲーム。最後まで終わらせることができるのだろうか。

 どうでも、いいが、攻略本をぱらぱらめくって。
 実は、一番笑ったのは。ようやく『3rd』の攻略本にあったおまけイラスト。4人の主役チームが崖みたいな所に立っている奴の背後に「悪役チームみたいだと言われてしまった」という言葉の意味。わひゃ。わひゃわひゃわひゃ。これって、『2nd』のイメージイラスト『黄昏のオデッサ』のパロだったのだな。うわあああ。大笑いである。しばし大笑いがとまらなかった。ああ、呼吸が苦しい。はあ。
 ま、これからが勝負である。(03,2,20)


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