呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


がんばれヴァージニア

 さて、漸く終わった『ワイルドアームズ 3rd』である。
 いかに、マヤ姐さんにいかれてしまったかは前回のトチ狂いでおわかりかと思うが、さてさて、今回は一応物語り全てについて色々と考えてみたいと思うのだ。
 まずは、あんまり感情移入できなかった主人公側。
 ヒロイン。ヴァージニア。
 ダメである。ダメダメなのだ。どうもなあである。頭でっかちの理想と夢想をはき違えている。37にもなってまだ、追いかけきれない何かを求めて足が地面についていないような奴である。(誰のことだ?)
 どうにも青臭い小娘である。絶対にこいつはマヤ姐さんのいい意味での視野狭窄ではないもう、鼻持ちならない視野狭窄である。それを自覚していないから始末に負えないのだ。(自覚していればもっと悪いか)ま、うちのヴァージニアはアームズ改造で撃ちまくっていた疫病神娘である。
 守銭奴ジェット。
 一応、主役の席に座るべき人間ながら、座れない根性なしである。ま、いいのだが。ただ、個人的にはいろいろあったにもかかわらずお涙頂戴にならなかったのは好感が実に持てるのだ。が、あんまりこの兄ちゃんには書くことないのだ。うちのジェットはミーディアムの御陰で素早さが減ってヴァージニアの後塵を拝する情けないキャラになってしまっているのであった。
 カレーイーター。ギャロウズ。
 この人が主人公パーティの中では一番のお気に入りかも知れない。(性格的に)無限連環永久機関あたりでの精神の切り替えはなかなか見るものがあったのである。ただ、うちのギャロウズは使えないのだ。命中率低いし、アームズの攻撃力も低いし。ま、魔法使いである事をすっかり忘れている私が悪いと言えば悪いのかも知れないのだが。なんと言っても私はひたすら攻撃しか考えていない。故にマテリアルポイントなんぞめちゃくちゃ低いのだ。一番高くて6ないのではないか? 故に使えない兄ちゃんに成り下がってしまったのである。
 妻帯者クライブ。
 うーん。好きなキャラではある。言ってしまえば覚悟も経験値も足りない『ゼノギアス』のシタン先生(父親レベルはこっちが上)と言ったところであろうか。
 まず、若者を戦場に送る根性が足りない。自分の覚悟が足りない。更には迷っていてはいけないのだ。が、彼はその贅沢に身を浸しているのだ。
 しかし、家庭人としてはシタン先生よりは遙かに上である。うーむ。人間、どこかに取り柄はあるものだ。幼妻に可愛い娘である。幼妻。しかも恩師の令嬢。この、人の道に外れた男である。(ま、先生はエスピオナージののなれの果てであるが)しかも自閉症などではない、聡明な、その年齢では必要充分以上の健気さと気配りを持ったこのケイトリンが物語に絡んできたら、これはもうマヤ姐さんを越えて・・・。こほん。
 この物語で経験値を蓄えたクライブだが、みんな経験値上がっているのであまり目立たないかも知れないのである。

 で、ライバルチーム。
 マヤ姐さんは「燃え」である。ここしばらく、ここまで燃えたキャラはちょっとない。
 「アンタ、何を以て、荒野を貫いているのかしら」
 である。
 「利害の一致する間は、鋼鉄にも勝る絆で結ばれましょう」
 である。
 「そこでじっとしてなさいッ! むしろ寝てなさいッ! 暮らしなさいッ!」
 である。
 「暇と元気とゼイ肉を持て余した、あすなろ渡り鳥のここぞとばかりの頑張りが、こんなにも鼻につくと思わなかったわ」
 である。
 いや、それだけではない。大ボス、ジークフリードの前に立ち、
 「・・・たとえ身体が挫けてもッ、心で起つ!」
 のである。デウス エクス マキナ。根性なしのプレイヤーは半分以上諦めていたのに、
 「そうよッ、どんな時でも『荒野の厄災娘』はあきらめないッ!」
 のだ。
 見事である。格好いいとはこういうことなのだ。
 更に、一番渋いのはトッドであろう。シェイディも自分の役割をきちんと果たしている。いや、未完成だらけの主人公チームに対して、ライバルチームは、シリーズものに相応しい完成度を持っているのだ。
 で、アルフレッド。いや、今のままでも危なくてステキなのだが、(炎で精神安定。爆弾へのこだわり)これが女の子であったなら! 爆弾魔で姐に振り回される、いっつも困っている少女であったなら。(はなぢ)
 なんか、精神的に逝ってしまっているので、敵役や世界観については機会があれば以下次回。(03,1,24)


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