呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


米国のイラク攻撃について

 以下は1月20日の頃の情報を元に執筆されたものを、HDクラッシュのため3月初旬に漸く復旧、UPしたものである。
 故に、事態の変化にあわない記述がままあるが、ご了承願いたい。
 現状については、3月8日付の呆冗記『米国のイラク攻撃について 2』にて解説いたしたいと思う。(03,3,7)

 少しばかり固い話におつきあい願いたい。へたれ文章サイトの主として、この件については一度しっかり考えて見る必要があると思うのである。いくら呆冗記が人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。であるとしても、これだけはしっかり考えておかねばならない。そう考えるのだ。

 さて、一番最初に私のスタンスを明確にしておこう。
 米国は細心の注意を払って査察を行って頂きたい。そして、イラクは、国際法の定めるところの大量殺戮兵器があった場合は、直ちにそれを破棄して頂きたい。もしもそれを拒否するのであれば、これはもう戦闘状態にはいるのもやむなしであり、その際には、日本は憲法の解釈の範囲(憲法の範囲ではない)で平和維持のために協力しなければならないだろう。

 順に説明しよう。
 まず、査察についてだが、これはやるしかないだろう。
 状況を喩えることは、時に問題の卑小化、変質を招くおそれがある。それを承知で単純に言ってしまうと、アメリカは突然押し込み強盗に入られ、家族を殺されてしまった旦那さんのようなものだ。それが2001年9月11日の事である。
 犯人の一部はまだ捕まっていない。しかし、犯人に武器を与えたかも知れない人物が判明し、なおかつまだ危険な武器を持っているとしたら。更に、その武器を犯人達に売り渡す可能性があるとしたら。そしてこの世界には警察などはないのだ。乗り込んでいく事は必要だろう。それには細心の注意が必要である。なぜならば犯人に武器を与えたかも知れない人物というのは実際の証拠はどこにもないのだ。絶対の証拠は何もない。故に疑わしきだけで罰することはできない。
 しかし、危険の可能性がある場合、国民を危機から守るために行動することは是か非かといえば是ではないのだろうか。国民を守ってこそ政府のはずである。
 逆に言うならば疑わしくないのなら、もうばーんと全部見せてしまっても文句はないはずだ。それがイラク政府が国民を守る手段であろう。隠したりするから疑われるのだ。現状においてイラク政府が国民を守るためには、完全にシロであることを明かすしかない。
 ま、裏も表もない国家なぞこの世には存在しないのだから、イラクにしても裏はあるだろう。しかし、こと、ここに至っては隠し立ては百害あって一利なしのような気がするのだが。
 ただ、アメリカの動機が本当に国民を守るためのものであるか。という所がどうも怪しいのが平和を声高々に主張する方々の突っ込みどころなのだが。
 どうも、突っ込まれてしまうようなブッシュJrもだらしないというか、人がいいというか。本当の悪人ならば、もう少し露骨に見えるようなことはしないと思うのだが。真の悪人で、単純そうにそう装っていると言うのも有りかもしれない。
 で、ヨーロッパ。特に独仏は攻撃反対、英が賛成というのは非常に簡単な話である。
 すなわち実際問題としてテロリスト達が近くにいるかいないか。それだけなのだ。独仏にはなく、英には北アイルランド問題が存在する。イラクを通して大量破壊兵器がテロリストに流れてしまったら、それこそとんでもない話になるのがイギリス。そんなに困らないのが独仏なのだ。
 では、日本はどうなのか。日本のそばにはすさまじいテロリスト的な、一般常識では計り知れない国家がある。あの国に大量虐殺兵器がわたったらどうするのか。
 はっきり言うと日本を壊滅させるには、かの国のミサイルが敦賀湾にでも落ちてくれば、原発銀座に通常弾が降ってきたらおしまいなのだ。
 しかも、かの国には日本に対して、日本人に対して犯罪行為を行うに禁忌が存在しないとしか思えない例には事欠かない。
 むろん、彼らはその手段を使用すれば自分が袋だたきになることは解っている。故にそれが安全装置にはなっている。しかしだ。もしも自分の体制が崩れるときに、日本を道連れにしないかと誰が言えるだろうか。
 故に日本はアメリカと協力し大量破壊兵器の流出の可能性を潰していかねばならない。協力もせず自分だけ結果を求めるわけにはいかない。そう思うのだが。
 私、平和国家日本の裏切り者であろうか。(03,1,20)


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