呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


穏やかなり師走

 さて、素晴らしい師走である。穏やかな師走である。もう、こんなに落ち着いた師走があっていいのだろうかと思うくらいの師走である。ははは。生まれてこの方、必ず年末になにか事件が起こるこの身だが、今年は大丈夫だろうか・・・。
 ま、事件といえば事件はあるのだが・・・。
 「おい、上杉ぃ・・・」
 どわ! S。どうしたのだ?
 「うう・・・『富士電気』は『富士通』の親会社だって知っていたか?」
 なんなんだ、唐突に。
 「もうひとつ、『某高校』の前身が『某幼稚園』って知ってたか?」
 なんなんだ? どうしたんだ?
 「ううう・・・。『IPGF』は『夢民書屋』の真似じゃないんだ。『夢民書屋』の基本フォーマットは『IPGF』の前身の『AFM』のベースを細工して作ったんだ・・・。それだけなんだ・・・。確かに、仕事が忙しくて、公開も遅れたし、更新も滞っていたけれど・・・そうだよな・・・」
 うむ、そうなのだが。そのことはここにも明記してあるが。
 「なら、いいんだ。でも、やっぱりサイトはマメに更新してなんぼだよなあ。こうして真実はつくられるんだろうなあ」
 あ、行ってしまった。どうしたというのだ?
 「いや、悲劇が起こったニャ」
 おお、T。どうしたというのだ?
 「いや、Sのところにメールが来たニャ」
 どんな?
 「なんでも、今回Sが新しく作った『IPGF』のフォーマットが『夢民書屋』に似てるのはまずいのではないか? というものらしいニャ」
 あぎゃ。痛いぞ、それは、私にも、Sにも。
 「確かにそうニャ。人のことは言えないけれど、上杉にはオリジナリティの欠片もないニャ」
 そう、だろうか。
 「そうニャ。そうニャ」
  貴様が言うか。え、『如露如芦庵』だってそのまんまだろうが。
 「まだ、僕は公開していないニャ。だから、あのサイトは大きく変わる可能性もあるニャ。でも、上杉はそのまま公開しているニャ。これはオリジナリティの欠如と言っても仕方がないニャ」
 何か、言い負かされた気がする・・・。
 「しかし、これでSが『IPGF』のフォーマットに凝りだしたら、これが本当の本末転倒ニャ」
 サイトは更新してなんぼなんだけどなあ・・・。あいつはあれで、完全主義者だから・・・。
 「ま、それはいいニャ。しかし、まだ今月も半分も来ていないのに、もう「よかった宣言」かニャ。まだ10日しかたっていないニャ」
 いや、もう10日たったのだぞ。
 「まだ、10日しかたっていないニャ」
 ・・・。
 「・・・。」
 をい・・・。
 「そうニャ・・・。おかしいニャ、絶対におかしいニャ。普通『もう』は悲観的な形容詞ニャ」
 そうだよな、普通は『もう半分』といったら、『もう夏休みも半分過ぎてしまった』みたいに悲観的だよな。
 「そうニャ。なのに現状では上杉が楽観的に使っているニャ」
 で、『まだ、半分』といったら、『まだ、夏休みは半分もあるんだ』と楽観的なのに悲観的になっているのだな。
 「日本語って奥が深いニャ」
 「バカか? 貴様ら」
 おお、S。復活したのか?
 「おお、したとも、見ていろ。JAVAスクリプトとフラッシュを山のように使った革新的サイトを作ってやるからな。わはははははははははは」
 本末転倒・・・。
 「それよりマメに更新しろニャ」
 それより開設する方が先。
 「それはそれ、これはこれニャ」
 「何か言ったか?」
 なんにも!
 「なんにもニャ!」
 「まあ、いい。貴様達の間違いを教えてやろう。夏休みは『楽しい』。すなわちプラス。いつも何かしらの事件の起こる上杉の師走は『何か嫌』。すなわちマイナス!」
 おお!
 「さすが教員ニャ」

 というわけで、実は後半の『もう』『まだ』談義は実話だったりするのである。まじめに考えるのだが・・・私は確か36である。はずだ。(01,12,10)


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