呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


友、遠方より来る。また・・・

 世の中に、寝るより楽は なかりけり 浮き世の莫迦は 起きてぶつくさ。極楽、極楽。例の仕事がつぶれたおかげで今日はOFFである。雨の日曜日。正しい過し方は一つしかない。寝る。それしかない。この際、ベッドの上だけが清浄で、フローリングの床は飛び石にしか見えないがそんなものはほっておくのだ。寝る。それが正しい過し方だ。しかし、その安楽はたちまちのうちに破られた。
 電話が鳴る。いっかい、にかい、さんかい。私は夢うつつの中でその数を数える。ここだけの話でもなんでもないのだが、私は勧誘の電話はキライだ。カンユー大尉も嫌いだ。肝油ドロップも嫌いだ。(って、何を言っている?)よって、最低でも10回は鳴らないと出ない。私の友人はこのルールを知っている。大抵の勧誘電話は5回程度で切れる。だから、私は常に友人の電話だけを取れるのだ。しかし、今日は電話をとる気分ではない。じゅっかい。だから無視・・・。大抵は切れる。下手すると今日は職場である。いなくて当然なのだ。しかし・・・じゅうごかい、にじゅっかい。だああああ! すっかり目が覚めた。
 「もひもひ」
 すさまじく不機嫌な声で受話器をとった。
 「あ、いたニャ」
 「う・・・Tか」
 脳天気な声は友人Tだった。とにもかくにも、変な男である。
 「女の子に車ではねられて玉の輿は、NOISEの『堕天使』ニャ」
 訳の分からないことを言う。
 「いたなら今からいくニャ」
 「何でだ?」
 「TもHPを作ろうと思ったニャ。でも作れないからお前に頼むニャ」
 「だったらSに言え。俺のHPだって、基本はSのだぞ」
 恥ずかしい話だが本当の話だ。
 「Sに電話したら、お母さんが出たニャ。あいつは今日は1日仕事だニャ。仕方がないからお前に頼むニャ。なに、お前のHPのデータもらえればいいニャ」
 「うっさい! 今日は俺は惰眠を貪るという崇高な意義ある休日なのだ」
 「吉野屋の牛丼の大盛り、卵は吉野屋の規定で付けられないけど買っていくニャ」
 「ゴボウサラダもつくか・・・?」
 「・・・付けるニャ」
 「おし、来い」
 かくて友は来たのだった。

 というわけで、近日中に私はリンクというものを張らねばならないのかもしれない・・・。どんなHPを作る気かは知らないが。(99,7,18)


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