呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。

春近し・・・

 いやあ、終わったのだ。
 何がって、仕事がである。一応の完成を見たのだ。まさに奇跡は起こったのである。正義は勝つのだ!
 とまあ、少しばかりハイになってしまっている。ハイである。凄まじくハイである。
 睡眠不足に雷が落ちて・・・。とはものの歌だがそんな状態なのだ・・・。こうなったら、一発、小樽である。小樽第一倉庫で呑むのだ。
 「ま、いいけどな・・・」
 おお、友人S。貴様の時間割はどうなった?
 「ははは、発表当日に時間講師から、修正要求が出て偉い目にあった。ま、いつもの事だ・・・」
 「だからって、小樽に行くのがこの時間とは非道い話ニャ」
 あ、友人T。確かに、小樽に出発するのが7時過ぎというのは遅すぎるかな。しかし・・・。
 「な、何ニャ。僕はあんまりどーでーもいいようなことに関しては口が軽いのは昔からニャ。コンプリートコレクションの話は別に喋ってもいいような話ニャ・・・。文句あるかニャ」
 いや、そうじゃなくて・・・。随分ご無沙汰ではないか?
 「そういえば、呆冗記に出してもらうのは前回は203回だったから9回振りニャ。その間、Sとばかり遊んでいたのニャ」
 ま、この異常事態にのほほんのほほんと、ニャーニャー喋られては腹が立つのも確かだが・・・。そんなに出してなかったのか・・・。
 「そー言う言い方は失礼だニャ。僕だって結構忙しかったニャ。年度末だものニャ」
 うーむ・・・。信じられない・・・。
 ともかく、19時21分の小樽行きに乗って私達は小樽第一倉庫へ向かったのである。

 初春から初夏にかけて、北海道の道央圏は一番過ごしやすい時期を迎える。夜8時過ぎの過ごしやすい時間をぷらぷら小樽の街を歩きながら、一路小樽第一倉庫に向かうのだ。
 「そういえば、随分久しぶりの気がするニャ」
 「そうだな・・・前回は8月の半ばだったか・・・」
 そうだった・・・。つうことは8ヶ月振りか・・・。大丈夫なのかね・・・。やっていけるのか?
 「ま、札幌の人間は客の対象になっていないのではないか? 観光客相手だと思うぞ・・・」
 ならば、土曜の夜遅くなんて空いているのだろうなあ。総我々は考えたのだが・・・。しかし・・・。
 小樽第一倉庫は土曜の、しかも8時すぎだというのに、混んでいた・・・。
 「どーいうことだ?」
 さあ・・・。しかし、近くのテーブルの会話から地元の方々が多いことが窺い知れる。
 「やっぱり、飲み放題は無くなっているニャ」
 確かに、あれは無謀な賭けである。当然かも知れない。
 「メニューも随分と変わったな・・・」
 え、そうなのか? あれ、確かに・・・。
 なんだ、このシュバイネプラーデンというのは。
 「ドイツ風ポークソテーみたいなものニャ」
 それと、このファインナーケーゼというのは・・・。
 「子牛肉のパテを型に入れて焼いたものみたいだな」
 ふーむ、これって・・・。
 「地元に根ざしたドイツ風居酒屋になったのと違うか?」
 確かに、それならば察しはつく。ま、仕事明けでハイになっている私にはどーでもいいのだが。結局11時近くまで呑んで、ドイツパン買って、ベトナムジャズのCD買って、ビーフジャーキー買って、そして帰って来たのだった。
 ただ・・・。飲んべえの方々。小樽駅はキオスクが閉まってしまうと歩いて10分以内の近くに鮭じゃなくて酒(このギャグもいー加減しつこいか?)を買える場所が無いことだけは申し添える。
 だからって、いい加減酔っぱらってるのにダッシュで酒買いに行くほど酔狂でもなかったのだ・・・。
 「本当の酒飲みではないと言うことだな」
 「汽車の中で呑むビールが美味しいのニャ」
 一番弱い貴様が言うか。(01,4,8)


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