呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。

ここは一発

 疲労コンパイラ・・・。

 外した・・・。

 訳あって昨日は完全徹夜である。30過ぎての徹夜は効くのだ。
 飲み過ぎた珈琲のためか早く帰ってきたのに眠れない・・・。ぼうっとしている・・・。命短し恋せよ乙女・・・。
 「なーにを惚けているニャ!」
 おお、適度な突っ込みありがとう。
 「ありがとう? 完全に惚けているニャ・・・」
 そうなんだ。眠りたいのに眠れない。これほどの拷問がまたとあろうか。いや、ない・・・。
 「そういう時はゲームに限るニャ。『Z・O・E』を持ってきたニャ。これをやるニャ」
 お前、PS2持ってたっけ・・・。
 「持ってないからここへ来たニャ。さあ、さあ、ずずいっとやるニャ。『メタルギア』と『ガンダムX』の幸せなる結婚ニャ!」

 閑話休題・・・。

 「物語のおもしろさは『身につまされる』と『われを忘れる』に分類されるニャ・・・」
 をい・・・。
 「社会心理学では「身につまされる」をシンパシーであらわし、「われを忘れる」をアイデンティフケーションでしめすニャ」
 だから、をい・・・。
 「このゲームはそのどっちでもないニャ!」
 だから、貴様はこう言いたいのだな。『医者はどこだ』
 「・・・」

 外した・・・。

 うーむ・・・。しかし、3Dシューティングとしてはこれは白眉だろう。シューティングだけなら充分「われを忘れる」事が出来るぞ。ぐるぐるぐるぐる良く動くし。
 「ただ、ストーリーがどうしようもないニャ。今更、巻き込まれ型の主人公とお姫様のヒロインで何が出来るというのかニャ」
 でもま、巻き込まれ型の主人公というのは熱血能動型主人公のアンチテーゼとして出現したのであって、それ自体に罪はないであろう。
 「でも、もはや、目新しさもないような現在、そんな主人公を出してどうこうというレベルではないはずニャ」
 今回は随分濃いな・・・。
 「しかも、途中までしか来てないけど、どうも対立構造は、地球VS植民地独立勢力で、敵が植民地独立勢力。ガンダム以来この構図は変わっていないニャ。アニメの世界では既にカビが生えてる設定ニャ」
 そうだなあ・・・。ヒロインもどうも添え物的臭いが濃いし・・・。
 「超能力者でお姫様(血筋)とまでは言わないニャ。でも、もう少しやりようがあるのではないかニャ」
 確かにそうだなあ・・・。そういえば久部さんが言ってたな。
 「何ニャ?」
 「ティファ(X)とリリーナ様(W)はシャクテイ(V)の二つの側面の強化型だ」って・・・。
 「卓見ニャ! それはそうと、どうしてこんな話になってしまったのかニャ。腹が立つニャ」
 しかし・・・今回は随分怒りまくっているではないか。
 「限定版買ったニャ! で、DVD見たニャ」
 なんということを・・・。で、どうだった? DVDは?
 「『ディバスティター』想い出したニャ!」
 ・・・。それでゲームがこれではむべなるかな・・・。

 と言う訳で、私の前には今『Z・O・E2167』があるのだが・・・。なんだかとっても怖いのである。久部さん来たら一緒に見ようと思う。ひとりではこわくて見ることが出来ない・・・。(01,4,11)

 追伸
 この話を友人Sにしたらたった一言。
 「あれはヴァイオラ(主人公を執拗につけ回す敵のエースパイロットのお姉さん)に感情移入するべきだぜ。平凡に生きることの出来ない、確実に今日と同じ明日が来ると信じられない人間が、のほほんとした坊主に自分の存在価値も価値観も破壊されて、死という安息を得る悲劇的な物語なんだぞ」
 とのことだった・・・。どうかしたのか? お前・・・。(01,4,14)


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