呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。

い、いいのかこれで

 あれほどの高温も去ってみれば懐かしい思い出になるわけがない。しかし、なんとかあの高熱から生還した私には相変わらず仕事の山である。はあ。
 さて、ビール片手に新「ZOIDS」見て。あとは何をしようかな。である。病の療養のためには眠ってしまうのが一番だが、血涙絞って本の整理もしなければならない。ああ、こんな所にこんな本が・・・。
 どうして本の整理は時間がかかるのだろうか。
 おお、これはトンデモ本『第七の空母』ではないか。大和級4番艦『米賀』(帝国海軍命名基準を完全に無視した命名である。というか、これそのまま読むと「米国に賀」とならないか?)が現代に復活、大活躍するというトンデモ本である。しかし、3番艦『信濃』が戦争末期にやっと完成したのに、4番艦が先に完成するとは謎である。
 ああ、こんな所に富野氏の『Zガンダム』が・・・。
 うう、こんな所に過去の残滓である教育書が・・・。
 と、ちっとも片づかないのである。
 「風邪は治ったかニャ」
 おお、友人T。
 「なんだか酷い目にあったみたいだニャ」
 まあな。
 「僕の場合は高熱を発すると、視界がくしゃくしゃになって口の中が濡れタオルをくわえたみたいな感じになるニャ」
 うう、それはそれで嫌かもしれない。で。今日はいったい何なのだ。
 「うん、とんでもないものを見つけてしまったニャ。で一緒に驚いて貰おうと思ったのニャ」
 なんだ、それは。
 「その前にお土産ニャ」
 おお、すまんな。げ・・・。
 「メキシコの美味しい『チリビール』ニャ。久しぶりに見つけたので飲もうと思ったニャ」
 お前なあ。喉がまだまだ痛い人間に何というものを持ってくるのだ。
 「じゃあ、僕一人で飲むニャ」
 まて・・・。
 ま、唐辛子で消毒するのもいいだろう。
 無理矢理ふんだくって飲み始めた。やっぱりしみる。
 で、今日の用事は何なんだ?
 「そう、忘れるところだったニャ」
 えーい大事な用事を忘れるな!
 「これニャ」
 そう言って差し出されたのは一冊の驚愕すべき文庫本であった。
 こ、これは・・・。
 「そうニャ・・・。あれニャ」
 そう、私の目の前に現れたのは・・・。
 と、4行も引っ張る内容ではないのだが、やっぱり少し驚いた。
 それは一冊のスニーカー文庫。その名は。
 「『プリズムハート』のノベライズニャ」
 どういうことなのだろうか・・・。『プリズムハート』といえば過去にも書いたが立派な18禁ソフトである。それが全年齢対象のスニーカー文庫に収録されるとは・・・。
 な、内容は?
 私の声は少し掠れていたかもしれない。
 「その手の所はすべてカットニャ」
 そ、そうか・・・。
 胸をなで下ろす。
 しかし、こんなものをノベライズするとは、完全にコンシュマーゲーム業界は冬の時代なのだろうか?
 売れるコンシュマーゲームは存在しないのだろうか。
 確かに、最近、私も確実にPSやDCのゲームを買わなくなってしまった。
 これはなんだか不味いような気がする。
 コンシュマーのノベライズより、18禁のその手のシーンカット版の方が売れると言うことなのだろうか?
 落ち着かない。こんな状況はどうも落ち着かない。
 「だからオチがつかないというオチかニャ」
 えーい、五月蠅い!
(01,2,3)

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