呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。
ZOIDS 第3部!
ようやく解った。『ZOIDS』新作は『ZOIDS』ではない。
のっけから否定で始めてしまって恐縮だが、このことを良く理解しないと今回の『ZOIDS』を理解することは出来ない
私が今、週1回発売という事実故にDVDを買おうか買うまいか悩んでいる(月刊発売なら確実に購入したものを・・・週1回では月に2万円以上ではないか? 「たく」の財力を過剰評価していないか? 小学館! しかし新品を、しかもTV放映を見たアニメのDVDもしくはLDを購入しようとするのは実に『新世紀エヴァンゲリオン』以来2度目である。他はみんな中古やメモリアルBOXだったりする。しかし『ガンダムX』のLD、どこかに出ないであろうか・・・)『ZOIDS』は成長と変化の物語だった。
主人公バンは言っては悪いが自己中心的な莫迦である(ある意味誉め言葉)故に彼は野蛮の「蛮」なのだ。
しかし、それ故に、彼は変わっていく。幾多の人々との出会いによって。
そして、彼に出会った人々もまた変わっていった。
更に、視聴者もまたこの物語に触れることで何らかの変化がもたらされたかもしれない。
おそらく、ゾイドはそういう物語だったのだろう。
故に我々は後番組として「ZOIDS」の名前を冠した新作にもそのエッセンスを求めたことは容易に想像できる。(事実私はそうだった)
番組放映前に囁かれた「次回作はバンフィーの暗黒大陸編だ」とか、「いや、レイリーが主役の暗黒大陸編だ」。更には「ロイヤル仮面が主人公だ」「ジークとシュバ弟公式認定カップルがメインだ」とか(流石に最後はなかったか?)はそういった視聴者の願望が現れたものだったのかもしれない。
しかし明けて新世紀、我々の前に出現した『ZOIDS』は全く趣を異にしていた。
そのことによる混乱と戸惑い。前回の文章の」前半分はその様相が伺えて微笑ましい。
がだ、開き直ってしまえばこんなに明快な結論もない。
新『ZOIDS』は全く別作品なのだ。ここにはおそらく成長も変化もない・・・。
主人公の髪の毛が赤くなりそうで怖いのも、おそらくはヒロインが極悪非道でも、準レギュラーの方が遙かにヒロインよりもヒロインらしいのも。おどおどしたメカニック? の少年が突然「邪魔だぁ」とマジ切れしそうで怖いのも、もしかしたら博士が昔、NHKの中学年向け社会科学習番組に出ていたような気がするのも、すべては視聴者の杞憂に過ぎない。そう、この作品は、成長も変化もないかもしれない。しかし、無茶苦茶なキャラの無茶苦茶な群雄伝なのだ。そう、そう言う目でこの番組を我々は楽しめばいいのである。そして、そう言う目で見るならば。なかなか良くできたアニメではある。
少しだけ残念な気がしないでもないのだが。(01,1,25)