呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


FF9 ビビについて

 さて、1年近くこのサイトをやって来て、初の長文のご意見メールが届いた。
 未だかつてないことである。これで双方向メディアの面目躍如である。
 というわけで何かというとFF9だったりする。
 ううむ。『呆冗記』はゲームサイトではないのだが・・・。って充分7月はゲームサイトだったが・・・。
 問題は『最終幻話(ファイナルファンタジー)やって考えた 総括5』の以下の部分である。

 それではビビ。
 「だから、男はどーでもいいニャ」
 私どしてはもう少し掘り下げてほしかったのだが。
 「そうだなあ。はっきり言って現状で評価してしまうのは可哀想なキャラなんだな。もっとストーリーの根幹に関わって欲しかったのにそうならなかった。お情けで6」

 以上の評価に対してのご意見メールが届いたのだ。

 以下、転載メール形式の改行を修正した以外は現文ママである。

 私は貴君のビビの評価に加点を要求する。(ここよりギレンの口調でお願いします)
 作品の中でのビビの掘り下げが浅かったか?
 否!  ビビの存在こそが、ビビの悩みこそがFF9の主題なのである。
 それはシンプルで根元的な問いかけなのである。
 「生きていると証明できなければ死んでいるのと同じ事なのか?」
 テロップのその言葉だけで、その重さは他のキャラの数百の言葉より心に響く。
 ジタンが自分が作られたものだと知った時、彼は思い悩んだだろうか?
 多少の葛藤はあっただろう。しかし彼は思い悩む事など出来はしなかった。
 なぜなら、彼が守ると決めた弟分のビビがすでに向き合い、死の恐怖さえその小さな体に受け止めようとしているのだ。そのような無様なまねは出来はしない。
 強く生きて見せてこそのジタンで有り、守るとい言う事なのである。
 小さな体に精一杯に勇気をかき集め、必死に生きようとするするビビに、気弱な少年があの時点で戦闘に参加するのは不自然であると陰口を言う者もいる。
 人それぞれに価値観や倫理感はある。
 しかし私はあえてここに宣言する!当然であると。
 彼は自分の存在、世界の全てを賭けて戦ったのだ。
 自分と言う物は他があって初めて存在する。
 育ての祖父を喪った孤独な少年。行きずりの人々はやがて自らの家族の元に返り、自分事は記憶の端にも残らないであろう。
 そんな孤独な少年を仲間と唯一認めてくれた存在、唯一の他、自分にとっての世界全てを守るための戦い(自分との)であったのだ。
 そして最後に出てくる小さな黒魔導士たち。
 セックスして作ったモノだけが子孫としか認識できない者のは理解できないだろうがどのようなおうたち(たとえ工場で造られようが)心あると信じる者、生きようと意志ある者が生者で有り、それを伝え残そうとする者が生物であり、それを受け継ぐ者が子孫なのである。
 そういう意味であの子たちは紛れもなく、ビビの子供たちであり、ビビが指導的象徴(もしくは伝説)になったことは想像してあまりある(慣れ慣れしくビビの事を言われ怒っている)
 むろん、ビビが積極的に行動、指揮したとは考え難い。
 しかし、彼の小さな体、気弱な態度の奥に秘めた意志と勇気、そして行動が他の黒魔導士に感銘を与えて来た。
 そして、それが、今一度、造られ、放棄され、滅びる運命だったま魔導士たちに新しく種族として生きる勇気を与えたのだ。(それはすでに思い悩み既決した回答)※(今、生き、感じる事に意義が有り、伝える事に喜びがある。そして生まれる(たとえ製造されたとしても心を持つ)と言うことは一つの機会を与えられた事に他ならない)
 そして、ビビは他のFFの主人公が誰もなし得なかった新しき種族をうち立てると言う偉業を成したのだ 。
 そのわずかな生涯の中で、そして精一杯生きた。
 讃えよ村民!
 我らが魔導士村に栄光荒れ!
 ジーク ビビ!
 ジーク ビビ!  ジーク ビビ!  ジーク ビビ!

 以上転載終了。

 ううむ・・・。難しい問題である。非常に難しい問題なのだ。
 「なんだか迷惑かけたようだな。10段階評価なんてやってしまって」
 「確かに、茶化したところはあったニャ。『
でも、ビビはやっぱり女性の黒魔導士と結婚して子供を作ったニャ? それとも自己分裂ニャ』」
 「『黒魔導士は『自己再生 自己進化 自己増殖』だったりしてな』のくだりだな。我々は
『セックスして作ったモノだけが子孫としか認識できない者』だったんだな
 おお、友人SとT。
 しかし、問題は『
ジタンこそ異端なのだよ。FF9の世界では』という認識で一致した我々と 
 『育ての祖父を喪った孤独な少年。行きずりの人々はやがて自らの家族の元に返り、自分事は記憶の端にも残らないであろう』という冴速さんの認識のちがいだと思うのだ。我々はビビを孤独ではあるが異端ではないと思った。逆にジタンは孤独ではないにしろ異端であるとの認識に立った訳だ。
 「うん。孤独か? 異端か? どっちがより彼らの重圧足り得るのか? 根っこが異なれば到着点も異なる。当然だな」
 結果論としてどれだけ、どちらのキャラクターに思い入れ出来るかによる違いだろうから、結論は出ないであろう。
 「ま、言わせてもらえばビビの評価6というのはジタンが7であるのに比例しての6なんだよな」 
 「フレイアの9は完全に色眼鏡というわけニャ」
 「えーいうるさい!」
 あーこりゃこりゃ。いい加減にせい。
 「しかし、いつ見ても冴速さんの理論の冴えには驚かせられるニャ」
 「ああ、『ビビは他のFFの主人公が誰もなし得なかった新しき種族をうち立てると言う偉業を成したのだ』という展開は刮目するものがあるよな」 
 完全にそういう認識はなかったものな。では、我々の見えなかったその認識に免じて、
 
「ビビの10段階評価は8」
 「これは色眼鏡なしの、全キャラ中最高点であるということニャ」
 納得していただけたでしょうか。(00,8,13)


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